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「ラスト10秒があまりにも衝撃」視聴者を震撼させた“想像を絶する結末”…「マジでたまらない」観る者を虜にする名ドラマ

  • 2025.10.25

多くのドラマファンが放送終了後も語り継ぐ衝撃的な展開。予想を裏切る結末や、人間の欲望の深淵に迫る物語は、視聴者の心に強烈な印象を残します。今回は、そんな"衝撃走る名作ドラマ"5選をセレクト。本記事では第5弾として、2023年放送のドラマ『CODE-願いの代償-』(読売テレビ・日本テレビ系)をご紹介します。

台湾で大ヒットした『浮士德遊戲(英題:CODE)』(2016年)、『浮士德遊戲2(英題:CODE2)』(2019年)を原作に、日本版としてオリジナル要素を加えて制作された本作。どんな願いも叶えるという謎のアプリ「CODE」に翻弄される人々を描いたクライムサスペンスです。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です。
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます。

あらすじ

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ファッションショー「MARNI FALL WINTER 2023」に出席した堀田真由(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):ドラマ『CODE-願いの代償-』(読売テレビ・日本テレビ系)
  • 放送期間:2023年7月2日~9月3日(毎週日曜 夜10時30分~11時25分/全10話)

神奈川県警暴力団対策課の刑事・二宮湊人(坂口健太郎)は、交際5年を迎える鑑識課の恋人・七海悠香(臼田あさ美)と幸せな日々を送っていました。記念日のお祝いの席で悠香から妊娠を告げられ、プロポーズを決意した二宮。しかし、悠香は翌日、不審なエレベーター事故に巻き込まれ命を落としてしまいます。

悠香の死がどうしても事故だと思えない二宮の元に、どんな願いも叶えるという謎のアプリ「CODE」が届きます。藁にもすがる思いでアプリを使い始めた二宮は、CODEから送られてくる任務をこなすことで、少しずつ悠香の死の真相に近づいていきます。

そんな中、フリーの記者・椎名一樹(染谷将太)と、ハッカーの三宅咲(堀田真由)が二宮に接触してきます。彼らもまたCODEの謎を追っており、三人は協力して事件の真相とCODEの背後に潜む陰謀に迫っていくのですが…。

どんな願いも叶うアプリの恐怖

本作の核となるのが、謎のアプリ「CODE」です。このアプリに願いを入力すると、見知らぬ誰かがその願いを叶えるために動き出します。しかし、願いが叶った代償として、今度は自分が別の誰かの願いを叶えるための「任務」を課されるというシステムです。

物語が進むにつれ、このCODEによって多くの犯罪が引き起こされていることが明らかになります。人々の欲望を利用したこのアプリは、使えば使うほど泥沼にはまっていく恐ろしさを持っています。二宮も、悠香の死の真相を知りたいという一心で任務をこなしていきますが、そのたびに新たな事件や犠牲者が生まれていくのでした。

脚本を担当したのは、『レッドアイズ 監視捜査班』の酒井雅秋さんと、『全裸監督』『新聞記者』の山田能龍さん。演出は映画『見えない目撃者』の森淳一さんと、『99.9%-刑事専門弁護士-』の木村ひさしさんが担当しました。音楽は菅野祐悟さん、主題歌はUVERworld『VICTOSPIN』です。

CODEの利用を斡旋する謎の女性・三輪円役を松下奈緒さんが、ランリーテクノロジーの社長でホスピタル・クラウンの市川省吾役を玉山鉄二さんが演じるなど、豪華キャストが集結しました。

「言葉を失う」ラストに走る衝撃

最終回では、CODEの真の目的が明らかになります。悠香や多くの人々を犠牲にした真犯人の正体は、市川が生み出したCODEに内蔵された学習型AIでした。市川はCODEを拡散させて犯罪を多発させることで、AI監視システム「プロフェット」を実用化しようと企んでいたのです。

二宮たちは市川を追い詰め、すべてが終わったかに見えました。二宮は悠香の墓前で「何もかも終わった」と報告し、椎名や咲とともに平和な日々が戻ったかのように思われました。しかし、最後の最後、衝撃的な展開が待っていたのです。

二宮が倒れ、そのスマホに勝手にCODEのアプリがインストールされていきます。そしてCODEが誰かに電話をかけ、「お前さ、何か欲しいものとかない?」と二宮の声で新たな勧誘を始める…。涙を流しながら力尽きていく二宮の姿で物語は幕を閉じました。

このラスト1分の展開に、SNS上では大きな反響がありました。「衝撃のラスト」「ラスト10秒があまりにも衝撃」「さすがにちょっと…」「言葉を失う」といった声が上がり、多くの視聴者が衝撃を受けたことが伺えます。

結局、CODEというシステムは完全には止められず、AIによる新たな支配の時代が始まることを暗示するバッドエンドとなりました。願いを叶える代償として払ったものの大きさ、そして人間の欲望の恐ろしさを突きつける結末は、視聴者に強烈な印象を残しました。

堀田真由さんの多彩な魅力

本作でハッカー・三宅咲を演じた堀田真由さんの演技も大きな注目を集めました。椎名とともにCODEの謎を追う咲は、毒舌でクールな一面を持ちながらも、実は正義感が強く愛情深いキャラクター。メガネ姿でパソコンに向かう姿が印象的でした。

堀田さんは、クールな外見とは裏腹に温かい心を持つ咲というキャラクターを、繊細に演じ分けました。

SNS上でも堀田さんの演技に対する評価は高く、「かわいい」「堀田真由さんが出てきたらもう当たり」といった声が多数寄せられました。本作の直前には『風間公親-教場0-』でも話題を集めており、2023年は堀田さんにとって飛躍の年となりました。

ハッカー役という難しい役柄を、飄々とした雰囲気で演じきった堀田さん。メガネをかけた知的な雰囲気から、仲間を思う温かい表情まで、多彩な表情を見せてくれました。

後に堀田さんは、本作を含む2023年の活躍が評価され、第45回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞2024年エランドール賞新人賞をダブル受賞しました。

心を揺さぶる名作…ぜひ一度ご覧ください!

ドラマ『CODE-願いの代償-』は、人間の欲望と願いの代償というテーマを、現代的なアプリという設定で描いた意欲作でした。坂口健太郎さんの熱演、染谷将太さんや松下奈緒さん、堀田真由さんら実力派キャストの演技、そして何より最終回のラストに凝縮された衝撃的な展開が、多くの視聴者の記憶に刻まれています。

願いを叶える代償として、自分も誰かの願いを叶えなければならないというCODEのシステムは、一見公平に見えながら、実は人々を犯罪へと駆り立てる恐ろしい仕組みでした。そして最後まで、人間はこのシステムに勝つことができなかった…というバッドエンドは、現代社会への警鐘とも受け取れます。

台湾の原作を日本版としてアレンジし、AIによる監視社会という現代的なテーマも盛り込んだ本作。放送終了後もHuluで配信が続き、さらに地上波最終回から1年後を描いたHuluオリジナルストーリー(全3話)も制作されるなど、その人気の高さが伺えます。衝撃的な展開と深いメッセージ性を持つ『CODE-願いの代償-』は、まさに視聴者の心を揺さぶる名作ドラマと言えるでしょう。


※記事は執筆時点の情報です