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「地上波では難しい」「本気出しすぎ」本当にあったなんて…“実話を元にした衝撃映画”【5選】

  • 2025.10.24

「事実は小説よりも奇なり」という言葉があるように、実際に起きた出来事ほど、人々の心を強く揺さぶる物語はありません。映画やドラマで描かれた劇的なストーリーが実話に基づいていると知ったとき、衝撃を受けた方も多いでしょう。今回は、そんな“実話を元にした”衝撃の作品5選をセレクトしました。

あらすじとともにご紹介いたします。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

映画『先生を流産させる会』(SPOTTED PRODUCTION)

  • 公開日:2012年5月26日

本作は、2009年に実際に起きた中学生による事件をもとに描かれた社会派ドラマ。郊外の女子中学校で教師として働くサワコ(宮田亜紀)は、生徒たちや過干渉な保護者に悩まされながらも、真摯に教育に向き合っていた。

ある日、彼女が妊娠したことを知った生徒のミヅキ(小林香織)らは、思春期特有の混乱と嫌悪感から「先生を流産させる会」を結成。興味本位だったはずの行動は、やがて悪意に満ちた執拗な嫌がらせへと変わっていく。純粋さと残酷さが紙一重に共存する思春期の闇をリアルに描いた一作。

映画『恋の罪』(日活)

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水野美紀 (C)SANKEI
  • 公開日:2011年11月12日

本作は、1997年に渋谷で起きた女性殺害事件をモチーフにしたサスペンスドラマ。東京・渋谷の廃墟アパートで女性の惨殺死体が発見され、警視庁の女性刑事・吉田和子(水野美紀)が捜査を担当する。

家庭を持ちながら愛人関係を断ち切れない和子は、事件の裏に潜む2人の女性──大学助教授であり裏で売春を行う尾沢美津子(冨樫真)と、作家の夫を持つ主婦・菊池いずみ(神楽坂恵)──の存在を追ううち、自らの中の欲望と狂気に向き合うことになる。園子温監督が人間の本能と倫理の狭間を描き出した、衝撃と耽美が交錯する一作。

映画『日本で一番悪い奴ら』(東映、日活)

  • 公開日:2016年6月25日

本作は、北海道警の「稲葉事件」をもとにした実録クライムドラマ。柔道の腕を買われて刑事になった諸星要一(綾野剛)は、成果を上げられずに悩む中、先輩刑事から「点数を稼ぐにはS(スパイ)を作れ」と教えられる。以後、暴力団と手を組み違法捜査を重ねながら出世していくが、やがて銃の摘発件数を稼ぐために覚せい剤の密売にまで手を染めてしまう。

正義のためのはずだった行動は次第に歪み、諸星は悪の深淵へと堕ちていく――。白石和彌監督が実話をベースに、人間の欲望と権力の腐敗をリアルに描き出した一作。

映画『サニー/32』(日活)

  • 公開日:2018年2月17日

本作は、2004年に起きた佐世保小6女児同級生殺害事件から着想を得たサスペンス。新潟で教師として平凡に暮らす藤井赤理(北原里英)は、誕生日の夜に見知らぬ男2人(ピエール瀧、リリー・フランキー)に拉致され、雪山の廃屋に監禁される。男たちは“犯罪史上最も可愛い殺人犯”とネットで崇拝される少女「サニー」の信者で、赤理をその生まれ変わりだと信じていた。

異常な崇拝の中で撮影・拡散が進むにつれ、赤理の中に秘められたもう一人の“サニー”が目覚めていく――。白石和彌監督が人間の狂気とメディア社会の歪みを描いた一作。

映画『コンクリート』(ベンテンエンタテインメント)

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舞台「悪」の会見に参加した高岡奏輔 (C)SANKEI
  • 公開日:2004年7月3日

本作は、1989年に起きた「女子高生コンクリート詰め殺人事件」をモデルにした問題作。高校を中退し荒れた生活を送る大杉辰夫(高岡奏輔)は、仲間と暴走族組織を作り、シンナーと暴力に溺れる日々を送っていた。

やがて彼らは帰宅途中の女子高生・美咲(小森未来)を拉致・監禁し、暴行を重ねていく。次第に理性を失った少年たちの行動は狂気へと変わり、悲惨な結末を迎える――。実在事件を加害者の視点で描いた点に賛否が集まり、公開阻止運動が起こるほど社会的議論を呼んだ衝撃の一作。

現実が突きつける、“人間の本質”とは

現実に起きた事件をもとにした映画は、単なるエンターテインメントを超え、私たちに「人間とは何か」を問いかけます。そこに描かれるのは、善悪の境界があいまいな人間の本質や、社会の歪み、そして誰の中にも潜む脆さ。観る者に重くのしかかるテーマでありながら、それこそが“実話を映像化する意義”なのかもしれません。

SNSの上では「子どもと観ないで」「地上波では難しい」「本気出しすぎ」「ストーリー展開の虜になる」など様々な声が集まった作品たち。フィクションでは描けない真実が、あなたの価値観を揺さぶるでしょう。


※記事は執筆時点の情報です