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「観るのやめてしまった」「史上初だった」主演俳優“異例の降板”にNHK激震…だけど「とにかく最高」語り継がれる傑作ドラマ

  • 2025.10.13

時を経ても心に残る名作ドラマの数々。何度観ても新しい感動を与えてくれる、そんな“色褪せない名作ドラマ”5選をセレクトしました。本記事では第1弾として1974年1月から12月まで放送されたNHK大河ドラマ第12作『勝海舟』をご紹介。

幕末の風雲児・勝海舟の豪快な人間像を描いたこの作品は、江戸城無血開城という歴史的偉業を背景に、激動の時代を生きた人々の心の機微を丁寧に描き出しました。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です。
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます。

あらすじ

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丘みつ子 インタビュー(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):『勝海舟』(NHK)
  • 放送期間:1974年1月6日〜12月29日(全52回)

物語は、勝麟太郎(後の勝海舟)の青年時代から始まります。江戸時代末期、閉鎖的な時代の中でも西洋の文化や技術に強い関心を示す麟太郎は、父小吉の影響もあり、型破りな発想と行動力で周囲を驚かせます。島田虎之助に剣術を学ぶ一方で、蘭学にも熱心に取り組み、海外事情にも精通していきます。

黒船来航後、日本の海防の重要性を痛感した海舟は、幕府海軍の充実を説きますが、彼の真の目標は「日本海軍」の創設でした。そのためには幕府という枠組みを超えることも厭わず、坂本龍馬や西郷隆盛といった維新の立役者たちとの交流を深めていきます。最終的に江戸城無血開城という歴史的偉業を成し遂げ、新しい日本の礎を築いた海舟の生涯を、家族や友人たちとの絆を通して描いた壮大な人間ドラマです。

主演俳優の異例の交代劇

この『勝海舟』最大の話題となったのが、主演俳優の異例の交代劇でした。当初主人公の勝海舟役には、当時人気絶頂にあった故・渡哲也さんが抜擢されました。しかし、撮影開始直後から体調を崩し始め、39度を超える高熱が続いているにも関わらず、プロ意識の強い渡さんは撮影を続行しました。

この状況を見かねたNHK内部からも懸念の声が上がり、ついに制作局長の故・川口幹夫さんの耳に入ることとなります。渡さんは膠原病(後に肋膜炎とも報じられた)で9話収録時に倒れ、大河ドラマ史上初となる主演俳優の降板という前代未聞の事態に発展しました。

そして、代役選びは困難を極め、候補に挙がった俳優たちのスケジュールが合わず、最終的に故・松方弘樹さんに白羽の矢が立ちます。しかし松方さんは当時売り出し中で、大阪の梅田コマ劇場で舞台出演中でした。脚本家の倉本聰さんが自ら東映本社に乗り込み、故・岡田茂社長に直談判。岡田社長の“鶴の一声”で、松方さんの代役就任が決定したのです。

SNSでは、この出来事を振り返り「忘れられない」「残念だった…」「観るのやめてしまった」「史上初だった」などの声がみられました。一方で、代役を務めた松方さんの快演に「当たり役」「ほんといい味出してた」称賛の声も多く見受けられ、語り継がれる名作となりました。

海舟の妻を演じた丘みつ子さんの快演

海舟の妻・たみ役を演じた丘みつ子さんの演技は、作品に欠かせない魅力の一つでした。元芸者で密偵に追われていた海舟を匿ったことから交際が始まり夫婦となるたみの役柄を、丘さんは深い愛情と芯の強さを持つ女性として見事に表現しました。

NHKアーカイブスのインタビューで主役交代で騒然となった撮影現場での戸惑いについても、丘さんは率直に語っており、共演者への敬意を示しています。

もちろん、ご本人が一番悔しかったと思いますが、私も切なくて涙が止まりませんでした。
出典:大河ドラマ 『勝海舟』(1974) おたみ役 NHKアーカイブス

SNS上では丘さんの演技について「海舟を支える妻役が素晴らしかった」「着物姿が美しく印象的だった」といった評価の声が多数見られます。

困難な撮影環境の中でも一貫して安定した演技を見せ続けた丘さんの姿勢は、共演者からも高く評価されました。松方弘樹さんとの夫婦役では、急遽主役を引き継いだ松方さんを温かく支える演技を見せ、視聴者に安心感を与えました。

永続する作品価値

『勝海舟』は様々な困難を乗り越えて完成した作品として、現在でも高く評価されています。幕末を扱った大河ドラマとして当時最高の視聴率を記録したことからも、その魅力は明らかです。主演俳優の交代という前代未聞の事態を乗り越え、最後まで物語を完走させた制作陣の努力と、それを支えた出演者たちの情熱が、時代を超えて愛され続ける名作を生み出しました。

現在でもNHKオンデマンドで総集編が配信されており、新たな世代の視聴者からも「歴史の重みを感じる名作」「とにかく最高」といった声が寄せられています。

色褪せることのない名作『勝海舟』は、単なる歴史ドラマを超えて、人間の絆と情熱を描いた普遍的な物語として、これからも多くの人々に愛され続けることでしょう。


※執筆時点の情報です