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「本当にNHK?」「これ地上波でやったの?」“常識を超えた挑戦作”に視聴者騒然…「最高傑作」“NHKの本気”が光る傑作ドラマ

  • 2025.10.13

ドラマや映画の中には、目を背けがちな現実を鋭く切り取る作品があります。今回は、そんな中から"攻めてるNHKドラマ"を5本セレクトしました。本記事ではその第4弾として、ドラマ『ゾンビが来たから人生見つめ直した件』(NHK総合)をご紹介します。ゾンビの襲来という突飛な出来事を通して、現代人の“生きづらさ”と“生への渇望”を描いた本作。ブラックユーモアで社会のリアルを映し出した“攻めたNHKドラマ”の挑戦とは――。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

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フジテレビオンデマンドのコンテンツ発表会に出席した石橋菜津美(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):ドラマ『ゾンビが来たから人生見つめ直した件』(NHK総合)
  • 放送期間:2019年1月19日~3月9日
  • 出演: 石橋菜津美(小池みずほ 役)

生きる意味を見失い、なんとなく毎日を過ごしていたアラサー女性のみずほ(石橋菜津美)は、地元の同級生・柚木(土村芳)と美佐江(瀧内公美)とルームシェアをして暮らしていました。ある朝、3人でいつものように朝食を囲んでいると、山中の施設が炎上したというニュースが流れます。しかし、彼女たちは特に気に留めることもなく、いつも通りたわいのない会話を続けていました。けれどもその頃、町では原因不明の“ゾンビ”が現れ、住民たちを襲い始めていたのです。

異変に気づかないまま、みずほは別居中の夫・小池(大東駿介)と離婚の話し合いをするため、ファミレスへ向かいます。途中で立ち寄ったコンビニで、彼女は突然ゾンビの襲撃に遭ってしまいました。やがて町は封鎖され、外部との連絡も途絶えます。逃げ込んだコンビニには、夫の小池と美佐江の姿があり、そこでみずほは二人の不倫関係を知ることに――。

一方で、ネット上には「ゾンビに〇〇をやってみた」といった悪ふざけの動画が次々と投稿され、極限の状況下でも注目を集めようとする人々が現れます。死と隣り合わせの世界の中で、人々はそれぞれの「生き方」を試されるのでした――。

最初は「いつ死んでもいい」と口にしていたみずほでしたが、命の危機に直面するうちに、少しずつ“生きることへの執着”に気づいていきます。ゾンビの襲来によって崩れ去った日常の中で、友情や裏切り、家族の愛、そして生きる意味が交錯していく――。みずほたちが見つめ直すのは、ゾンビではなく、自分自身の人生そのものでした…。

ゾンビ×社会派ドラマ──“生きる意味”を問う異色のNHK作品

ドラマ『ゾンビが来たから人生見つめ直した件』は、NHKが制作した完全オリジナルのゾンビドラマです。脚本を手がけたのは『相棒』などで知られる劇作家の櫻井智也さん。ブラックユーモアを織り交ぜながら、現代社会の閉塞感や生きづらさを鋭く描いた社会派ドラマで、リアルとファンタジーが自然に溶け合う独特の世界観が魅力となっています。

物語の舞台は、地方の小さな田舎町。ゾンビの大量発生という非日常的な出来事を通して、“生きる意味”を見つめ直す物語です。SNSへの風刺も随所に盛り込まれ、単なるホラードラマにとどまらない深みがあります。

主演は石橋菜津美さん。彼女を支える親友役を土村芳さんと瀧内公美さんが演じ、実力派の若手女優3人による共演が注目を集めました。

なかでも石橋さんには「かわいい」「雰囲気が好き」といった声が多く寄せられ、「中性的な魅力に惹かれる」という感想も目立ちました。また、「演技のキレがある」「表現力が素晴らしい」と、その確かな演技力を評価する声も少なくありません。自然体の中に熱を感じさせる演技が印象的で、彼女の存在がゾンビという異色の題材に人間らしさと現実味を与えています。

笑いと皮肉、そして切なさが交錯するこのドラマは、“生きることへの執着”を問いかける意欲作として高く評価されました。

非常時にこそ人は試される──ゾンビが映す社会の縮図

常識を超えた挑戦的な作品として多くの人の記憶に残った本作は、ゾンビの襲来という荒唐無稽な設定を通して、社会の矛盾や他者との断絶、そして自分の生き方を見つめ直す人々の姿を描いています。

また、ゾンビという異色の題材を、あえて社会派ドラマの文脈に置き換えたことで、作品全体に風刺的な深みが生まれました。特に、極限状況の中で少しずつ人間らしさを失っていく登場人物たちの姿は、観る者に問いを投げかけます。ブラックコメディでありながら、どこか身近に感じられるドラマとして、多くの視聴者の心に残る作品です。

SNSでは、「すごく面白かった」「予想以上に引き込まれた」といった感想も多く、「キャスティングが最高」「独特の雰囲気がクセになる」との意見も相次ぎました。

「NHKがゾンビに手を出すなんて」「本当にNHK?」「これ地上波でやったの?」という驚きの声も多く、視聴者の間では「NHK攻めてる」「ドラマ10の中でも最高傑作」と評する声が上がりました。笑いと風刺、そして人間ドラマが絶妙に交錯する本作は、まさに“攻めたNHKドラマ”の象徴。常識を超えた挑戦的な作品として、多くの人の記憶に残る一本となりました。


※記事は執筆時点の情報です