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管理栄養士「栄養価が高くなる場合も」 実は『冷凍保存』したほうがいい『果物』とは?

  • 2025.10.25
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

「果物は新鮮なまま食べるのが一番」と思っていませんか?確かに新鮮な果物は美味しいですが、実は冷凍保存すると栄養価が高まる場合もあるんです。管理栄養士の視点から見ても、冷凍保存は果物の美味しさや栄養を長く楽しむ意外な方法として注目されています。

今回は、冷凍した方がいい果物やその理由について、わかりやすくご紹介します。

栄養価が変わる?!ブルーベリーは冷凍保存がおすすめのワケ

 

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

ブルーベリーには、抗酸化成分として知られるポリフェノールの一種「アントシアニン」を豊富に含んでいます。アントシアニンはその濃い青紫色の主な要因であり、植物由来の色素のなかでは特に強い抗酸化力を持つとされています。さらに、ビタミンCやビタミンK、食物繊維もバランスよく含有しているのが特徴です。

ビタミンCは、体内での免疫機能を高める働きや、コラーゲンの生成をサポートするといった働きを持つとされており、多くの果物に含まれています。ビタミンKは血液の凝固に関わる重要な栄養素の1つ。また、ブルーベリーには食物繊維も含まれており、腸内環境の維持にも役立つといわれています

ブルーベリーは収穫後、生のままだと時間とともに栄養価が下がりますが、収穫直後に冷凍すれば栄養が保たれます。そのため、市販の生ブルーベリーより冷凍ブルーベリーの方が栄養価が高い場合があります。冷凍することでビタミンCや抗酸化物質が増えるということではなく、生のまま保存するよりも損失が少なかったり、吸収率があがったりすることで、結果的に生よりも栄養価が高くなるのだと思われます。

冷凍ブルーベリーの活用方法としては、ヨーグルトやスムージーにそのまま入れるほか、冷凍ブルーベリーを軽く温めてデザートやソースにするのもおすすめです。

栄養たっぷりの冷凍ブルーベリーを楽しもう!

冷凍フルーツはそのままおやつにしたり、スムージーやお菓子作りに使ったりと、使い勝手も良いのが嬉しいところ。さらに、生の状態よりも栄養価が高い場合があるのは嬉しいポイントです。

味だけを楽しむのではなく、それぞれのフルーツがもつ栄養をしっかり体に取り入れることも考えてみてはいかがでしょうか。


監修者:かきねキッチン 小池 三代子(InstagramブログX

管理栄養士×保育士|実務経験13年|現在はフリーランスの管理栄養士として、栄養相談や献立作成、記事執筆・監修を中心に活動中。「人に寄り添い、無理なく実現できる食生活のサポート」をモットーに、忙しい中でも続けられる、簡単でおいしい時短レシピを発信している。