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管理栄養士「今日からやめて」→実は『ごぼう』を劣化させている…意外とやりがちな“NG保存法”とは?

  • 2025.10.24
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

和食の脇役として欠かせない「ごぼう」。独特の香りとシャキシャキとした食感が人気ですが、買ってきてから保存方法に気をつけないと、色が悪くなったり、パサついたり、味や食感が落ちてしまうこともあります。意外と多くの人がやってしまいがちな、ごぼうの「NG保存法」にはどんなものがあるのでしょうか。

今回は管理栄養士の視点も参考にしながら、正しいごぼうの保存方法と押さえておきたいポイントをわかりやすく解説します。

ごぼうが劣化する意外な原因とNG保存法とは?

ごぼうを購入した後、食べきれない分は保存をすることが多いですが、実はその保存方法によっては鮮度や風味を損ねてしまうことがあります。

まずよくあるのが「洗ってそのまま冷蔵庫に入れる」ことです。ごぼうは土付きの状態だと長持ちすると言われます。その理由の1つに「土」によって乾燥が防げるからという点があります。

ごぼうを洗うと表面についた土や汚れは落ちますが、その分、皮の表面に水分が残りやすく、冷蔵庫内で湿気がこもりやすくなり、結果としてごぼうが傷みやすくなる可能性が高まります。「洗うこと」自体は悪くないのですが、長期間保存する場合は、土付きのまま新聞紙やキッチンペーパーで包み、冷暗所や野菜室で保存するのがベストです。長期間使用しないのに洗ってから冷蔵庫に入れると、ごぼうの鮮度と食感にマイナスの影響が出やすいのです。

知っておきたい!ごぼうのベスト保存方法とポイント

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

では、どのように保存すればごぼうの鮮度や風味をなるべく保てるのでしょうか?基本のポイントは、「土つきの状態」をなるべく保つこと、そして「乾燥を防ぎつつ、蒸れすぎない環境を作る」ことです。

泥付きのごぼうは、新聞紙などで包んだあと、乾燥を防ぐためにビニール袋などにいれて冷蔵保存するのがよいでしょう。

一方、切ってしまったごぼうは、そのままだと長期間の保存に向かないため、冷凍保存がおすすめです。

皮を剥いて食べやすい大きさに切ったり、ささがきにしたごぼうを1~2分水にさらし、水気を拭き取ります。ささがきの場合はそのままジップ付きの保存袋へ。食べやすい大きさに切ったごぼうは、ラップに包みジップ付きの保存袋へ入れましょう。冷凍保存であれば約1ヶ月程保存できます。

ただし、冷凍によって食感は多少変わるため、その点は考慮し、煮物や炒め物などに使うのがよいでしょう。

食材の保存は「環境」と「管理」で大きく変わる!

ごぼうの保存で「洗ってそのまま冷蔵庫」は控えたほうがよい理由は、主に水分による劣化のリスクにあります。食材がもつ細かな特徴を理解し、適切な保存環境を整えることが大切です。

今回のごぼうの例に限らず、湿気や乾燥は多くの野菜の鮮度に影響を与える大きな要素。購入した野菜ごとに適切な保存方法を知り、ちょっとした工夫を加えることで、食材のロスを減らすことができるでしょう。


監修者:工藤まりえ

大学にて栄養学と分析化学を専門とし、管理栄養士免許を取得。卒業後は都内飲食系会社にてフードコーディネーターとして勤務。また、管理栄養士としてはスポーツジムに通う方を対象に、体質改善・ダイエットのための栄養指導を実施。短期的な痩身だけではなく、健康的で太りにくい体質への改善を目指した、専門的かつ行動に移しやすいアドバイスを毎月100名程に対して行っている。