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意外と読めない?【漢字クイズ】「納戸」はなんと読む?→気になる正解は?

  • 2025.10.31

家には、その使用目的によって様々な部屋が設けられていますよね。例えば寝るための部屋を「寝室」、家族がくつろぐための空間を「居間」と呼ぶなど、その名称も決められています。

今回はそんな部屋の名称の中から「納戸」という漢字をご紹介します。あなたの家にもあるかもしれないこの部屋、正しく読むことができますか?

問題

「納戸」はなんと読む?
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由来は平安時代

「納戸」「なんど」と読み、「衣類・調度品をしまっておく部屋」「屋内の物置部屋」のことを指します。「サービスルーム」と呼ばれることもあり、間取り図では「S」と表記されることが多いです。

そして、「納戸」の由来は平安時代にまで遡ります。当時の宮中や貴族の邸宅には、金銀や調度品、衣類などの貴重品を納めておく「納殿(おさめどの)」という部屋がありました。そこから「納戸」という言葉が生まれ、現在のような使い方をするようになったと言われています。

納戸色ってどんな色?

物置部屋を指す言葉として使われることの多い「納戸」ですが、実は「納戸色(なんどいろ)」の略語として用いられることもあります。「納戸色」とは「緑みのかかったくすんだ藍色」で、「おなんどいろ」とも呼ばれます。

現代ではあまり馴染みのない色ですが、江戸時代の後期に流行しました。「納戸」の薄暗い様子を表す色や、その入口にかけられていた垂れ幕の色が由来になったと言われています。


参考文献:大辞林、明鏡国語辞典、新明解国語辞典

文(編集):そこさん

元国語科教員。一文字でたくさんの意味を持つ漢字に魅了され、大学では中国文学を専攻し、漢詩について研究。とても身近なのに、意外と深くは知らない漢字。読むだけでちょっと賢くなれる、そんな豆知識をお届けします!