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管理栄養士「なるべく避けて」 長芋を使う時に注意してほしい『NGな保存法』とは

  • 2025.10.23
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

ふわっと粘り気のある食感が特徴の長芋は、和食のさまざまな料理に重宝される人気の食材ですよね。すりおろしてとろろにしたり、サラダや炒め物に使ったりと、食卓の味わいを豊かにしてくれます。でも、長芋って実は保存方法によっては品質が落ちやすいんです。特に管理栄養士が「なるべく避けた方がいい」という保存方法があるのをご存知でしょうか?

この記事では、長芋を長持ちさせるために避けたい保存法を詳しくご紹介します。

実はやめてほしい…長芋鮮度を損なうNGな保存法

長芋は他の根菜に比べて扱いが難しく、保存方法に気をつけないとすぐに傷みやすい特徴があります。下記の2つは特に注意が必要です。

<おがくずはそのままにして保存する>

長芋の表面についている茶色い粉は「おがくず」と呼ばれる木くずで、乾燥を防ぐために付けられています。すぐに使わない場合は洗い流さず、そのまま新聞紙などに包んで冷暗所で保存することで、長持ちし、美味しさも保つことができます。

<切ったまま放置しない>

長芋は切ったまま放置すると酸化して断面がピンクや茶色に変色し、えぐみが出てしまいます。カットしたものは切り口が乾かないようにピッタリとラップで包んで、野菜室で保存します。もし変色してしまったら、その部分は切り落として取り除いて料理しましょう。

カットや冷凍の場合など…それぞれの保存方法のポイントと

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

他にも、保存する際に気をつけたい点がいくつかあります。

<丸ごと保存する場合>
丸ごとの長芋は乾燥を防ぎつつ空気が適度に通る状態が望ましいため、新聞紙やキッチンペーパーに包んで冷蔵庫の野菜室で保存すると良いでしょう。

<カットしてから保存する場合>
前述の通り、カットした長芋は空気に触れるとすぐに色が変わりやすいので、切り口をラップでしっかり包んで、冷蔵庫の野菜室で保存します。

<冷凍保存する場合>
長芋を長期保存したい場合、皮をむいて使いやすい大きさに切ったりすりおろしたりしてからラップと密閉容器で冷凍する方法が便利です。ただし、冷凍・解凍によって食感に変化が見られる場合があるので、生食向けではなく調理用に使うのがよいでしょう。

長芋の美味しさをキープするために、保存法を見直してみよう

長芋の保存方法を少し工夫するだけで長持ちさせたり新鮮さを保つことができます。また、どこで保存するのか、どういった状態で保存するかによっても適切な保存方法が異なるため、きちんと知っておくことが大切です。

これから長芋を使う時は、保存のポイントを押さえたうえで料理に活用してみてはいかがでしょうか。


監修者:工藤まりえ

大学にて栄養学と分析化学を専門とし、管理栄養士免許を取得。卒業後は都内飲食系会社にてフードコーディネーターとして勤務。また、管理栄養士としてはスポーツジムに通う方を対象に、体質改善・ダイエットのための栄養指導を実施。短期的な痩身だけではなく、健康的で太りにくい体質への改善を目指した、専門的かつ行動に移しやすいアドバイスを毎月100名程に対して行っている。