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管理栄養士「1日小さじ1杯以上は避けて」→実は食べ過ぎに注意が必要な『食材』とは?

  • 2025.10.23
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

健康志向が高まる中、「これを食べれば体に良い」「毎日食べると健康になる」という情報を耳にする機会が増えています。 確かに研究によって健康効果が照明された食材はたくさんありますが、実は何でも“多く食べければ良い”わけではありません。なかでも「1日小さじ1杯以上は避けて」と管理栄養士が注目するある食品が注目されています。今回は、そんな「食べ過ぎに注意が必要な食材」について、意外な実態や背景をわかりやすく解説します。

しょうがの主な特徴と、体へのメリットとは

実は「食べ過ぎには注意が必要」とされている食材、それは「しょうが」です。

しょうがは、ショウガ科の植物でその根茎部分を食用とします。その独特な辛みは「ジンゲロール」という成分によるもの。ジンゲロールは加熱によって変化し、ショウガオールという別の成分になります。これらの成分は体を温める働きがあります。 

また、生姜にはビタミン類やミネラルが含まれるほか、抗菌作用を持つ成分もあるため、古くから健康維持のために利用されてきました。例えば、疲労回復や冷え対策として、しょうがが取り入れられています。

一方で、管理栄養士によると過剰摂取は注意が必要です。なぜ注意が必要なのか次の章で具体的にみていきましょう。

しょうがの活用ポイントと食べ過ぎを避ける工夫

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

実はしょうがを過剰にとると消化器官に負担をかけたり、体質によってはお腹を壊すことがあるのです。また血行を促す働きを持つとされ、服用中の薬の作用に影響を与える可能性があるという指摘もあります。つまり、健康を助けるイメージがあるものの、過度な摂取はかえって不調を招くこともあるのです。

<しょうがの過剰摂取による注意点>

  • 腹痛・下痢: 生姜は胃腸を刺激するため、体質や病気によってはお腹を壊すことがある。
  • 胸焼け: 胃や十二指腸に疾患がある場合は、摂取を控えるべき。口や喉の炎症も悪化する可能性がある。
  • 動悸・アレルギー: 動悸やアレルギー反応を引き起こすことがあるため、異常を感じたら摂取を中止し医師に相談を。

1日の適量は、生の状態でスライス6〜7枚(約5グラム)程度、すりおろした状態で小さじ1杯ほどを目安にしましょう。紅茶に入れたり、お料理の薬味として添えたり、1回に少量ずつでもたくさん摂りすぎてしまう場合もあります。摂りすぎて体調に違和感が出ないように気を付けてくださいね。

日常的な食事の中で、しょうがは風味をアップさせる便利な食材。うまく使えば、料理のアクセントとしてもとても楽しめますが、「多すぎない」ことがポイントです。

しょうがの良さを活かしつつ、適量を意識しよう

しょうがは昔から親しまれ、さまざまな料理で重宝される食材。その独特な香りや辛みが料理の魅力を高めるだけでなく、体を温めたり体にとって良い栄養が含まれています。一方で、摂りすぎは消化器官への負担や体調不良につながることも。

過剰に食べることなく、食事のアクセントとして適量を楽しむことが大切です、体調や好みに合わせて上手に使い分けながら、暮らしに彩りを添えてみてくださいね。


監修者:工藤まりえ

大学にて栄養学と分析化学を専門とし、管理栄養士免許を取得。卒業後は都内飲食系会社にてフードコーディネーターとして勤務。また、管理栄養士としてはスポーツジムに通う方を対象に、体質改善・ダイエットのための栄養指導を実施。短期的な痩身だけではなく、健康的で太りにくい体質への改善を目指した、専門的かつ行動に移しやすいアドバイスを毎月100名程に対して行っている。