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「あまりにも神回」「これぞ日曜劇場」有名作品を手掛ける“演出家”による第7話 “最強の演出”に相次ぐ大絶賛

  • 2025.11.29

妻夫木聡が主演するTBS系日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』(毎週日曜よる9時)の第7話が11月23日に放送された。耕造(佐藤浩市)との会うことを拒絶していた“隠し子”の耕一(目黒蓮)から連絡をもらった栗須(妻夫木聡)。第7話は、新たな幕開けを感じさせる展開が待つ感動回となった。

※【ご注意下さい】本記事はネタバレを含みます。

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日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』第7話より(C)TBSスパークル/TBS

耕一がある思いを抱き耕造と再会!

第6話で描かれたロイヤルホープの引退レース、有馬記念を観た耕一が、栗須と会うことに。そして、ロイヤルホープが血統を残し、次の世代で“有馬で勝つ”と聞いた耕一は、耕造との再会を決意した。しかし、耕造と再会した耕一は、厳しい言葉を言い放ち、口論に。さらに、その矛先が栗須にも向きかけると、耕造も思わず「いい加減にしねぇか、青二才!」と耕一に一喝したのだった。

そんな2人の様子を栗須から聞いた加奈子は、耕一について“病気と闘う耕造と遺される馬のことを心配しているのはないか”と言う。そこで栗須は、“相続馬限定馬主”という制度を用い、耕一に馬を相続してもらうことを耕造に提案。耕造は、「俺の馬を継いでくれないか?」と耕一に伝えた。

耕一は、申し出を拒否するも、種牡馬となったロイヤルホープの子どもだけは興味があると話す。大学で競馬研究会に入っていた耕一は、ロイヤルホープの血統を徹底的に調べ上げていたのだ。ぶっきらぼうな耕一が、馬の血統については人が変わったように熱弁する姿が印象的。そんな"オタクキャラ"な耕一を目黒が演じている姿に、「感情がちょっと欠けてる感じも良い」「オタク解像度が高い」「スイッチ入ったところが可笑しかった」と反響が多数寄せられていた。

馬を通じて耕造と耕一の父子関係がつながる

耕一は、耕造が所有する繁殖牝馬のなかで一頭だけ、ロイヤルホープに合う馬がいると言い、その馬なら引き継ぎたいと申し出た。ホープに合う馬とは、なんとロイヤルハピネスで…。それを聞いた耕造と栗須は驚く。なぜならハピネスは、耕一の亡き母が耕造のために選んだ馬だったからだ。「ホープとハピネスの子どもなら、耕一さんにしか受け取れない馬なんです」と、涙をためて栗須は伝えた。

だが、耕一の希望通りに進めると、馬を相続できるまで3年を要してしまう。すると、耕一は「絶対生きてください」と耕造に訴えた。耕造は、生まれてくる馬が、先頭でゴールするまで生きようと奮い立つのだった。

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日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』第7話より(C)TBSスパークル/TBS

意見がぶつかり合いながらも、同じ志を持つこととなった耕一と耕造。そんな2人に「頑固で拘りが強いところが似てる」「そっくり父子」「馬を介して互いを理解し合う。不器用だなぁ」との声が飛び出し、接点のなかった2人に親子のつながりを感じる視聴者も多かった。そして耕造は、無事誕生したロイヤルホープとロイヤルハピネスの子どもに“ロイヤルファミリー”と名付けた。

ロイヤルファミリーのデビュー戦! すべてが伝わる“栗須”妻夫木の演技が圧巻

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日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』第7話より(C)TBSスパークル/TBS

月日が過ぎ、ロイヤルファミリーはデビュー戦を迎える。競馬場には、栗須と耕造の代理で来た耕一の姿があった。耕造もロイヤルファミリーのレースを病室で見るはずだったが、容体が急変してしまう。病室に駆け付けた耕造の妻・京子(黒木瞳)は、自身が競馬嫌いにも関わらず、耕造のために必死にレースを画面越しに見せようとしていたのが印象的だった。

ロイヤルファミリーはスタートで出遅れるも、終盤先頭に立ち見事勝利。ロイヤルファミリーに関わるすべての人たちの勝利への祈りが一つになったレース。視聴者の感動を誘った。勝利を見届けた耕一が、栗須と抱き合う姿に、これまで培われた2人の信頼関係が垣間見えた。耕造も画面越しにロイヤルファミリーの勝利を見届け、目から涙が零れ落ちる。そんな耕造に「面白かったわ」と声をかける京子からは、愛があふれていた。

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日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』第7話より(C)TBSスパークル/TBS

ロイヤルファミリーの勝利の余韻が残る中、競馬場にいる栗須に一本の電話が入る。電話を終えた栗須は、「ファミリーのそばに立つのは耕一さんです。今この時から、耕一さんがファミリーの馬主です」と涙をこらえて耕一に伝えた。それは、耕造の死を意味することだった。栗須の背中、そして表情で事のすべてが伝わるかのような妻夫木の演技が圧巻。「すべての思いが詰まってて泣けてくる」「演技、バケモン」「凄すぎる」との声が上がっていた。

また、TBSドラマ『アンナチュラル』『MIU404』『海に眠るダイヤモンド』などを手掛け、目黒が主演した映画『わたしの幸せな結婚』でもメガホンを取った塚原あゆ子が第7話を演出しており、「あまりにも神回すぎ」「これぞ日曜劇場」「素晴らしい演出」と称賛の声もあふれていた。

「今期の日曜劇場、最強」「めっちゃおもろい!さすが日曜劇場」と賛辞がやまない本作。次回予告では、耕造のライバルであった馬主・椎名(沢村一樹)の息子・展之(中川大志)も登場する。次回以降の展開も見逃せない。


TBS系 日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』毎週日曜よる9時

ライター:小松加奈
ライター/編集者。音楽・映画・ドラマ・アニメなどのエンタメ系を中心にインタビュー/レビュー/コラム記事などを手掛ける。