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管理栄養士「1日2本は食べすぎかも」 実は食べる量に注意が必要だった『秋の味覚』とは?

  • 2025.10.13
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

秋といえば、美味しいものが盛りだくさん!栗にきのこ、新米、そして甘くてジューシーな柿。季節限定の味覚は、毎年多くの人の心とお腹を満たします。でも、そんな秋の味覚の中で、実は「食べる量に注意が必要」と管理栄養士が指摘する食材があるのをご存知ですか?「1日2本は食べすぎかも」という言葉にドキッとした方も多いかもしれません。

今回はその理由を解説しながら、秋の味覚を賢く楽しむポイントを紹介します。

秋に食べたい「さつまいも」…食べ過ぎは危険と言われる理由

さつまいもは秋に収穫を迎え、冬にかけて熟成が進むとホクホクで甘みの強いさつまいもにることで知られ、ビタミンや食物繊維が豊富なことから、昔から健康に良い食材として親しまれてきました。ビタミンCやβカロテンは風邪予防や美肌効果、食物繊維は腸内環境を整えるなど、嬉しい栄養素がたっぷり含まれています。

一方で砂糖のように甘い味わいの秘密は、さつまいもに含まれる豊富な糖質にあります。特に熟成が進むとデンプンが糖に変わるため、甘みが増すのです。そのため、1本あたりの糖質量は100gあたり約33g程度と、意外と高め。白ご飯に比べ、やや低カロリーではあるものの、糖質は同じくらい含まれているため食べすぎには注意が必要です。

さつまいもの嬉しい効果と正しい食べ方で秋を満喫しよう!

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

さつまいもは、食べすぎるとカロリーや糖質の摂りすぎになってしまいますが、適量なら健康や美容に役立つ素晴らしい食材。さつまいもに含まれる豊富な食物繊維は腸内環境を整えて便秘解消に役立ちますし、ビタミンCは加熱に強いため加熱しても残りやすく、美肌や免疫力アップに貢献してくれます。

さつまいもの健康効果を最大限に得るためには、食べ方の工夫がポイントとなってきます。基本は蒸したり焼いたりしたシンプルな調理法がおすすめ。皮ごと食べるとさらに栄養価がアップしますし、冷ましてから食べるとさつまいもに含まれるレジスタントスターチ(難消化性でんぷん)が増えて血糖値の上昇を緩やかにする効果も期待できます。

1日の目安量は150g〜200g(中サイズのさつまいも1本程度)ですので、注意しましょう。

秋の美味しいさつまいも、賢く楽しんで元気な季節を!

秋の味覚として親しまれるさつまいもは、栄養価も高く体に嬉しい効果が多い食材です。しかし、糖質やカロリーが意外と高いため、1日2本以上食べるのは注意したいところ。ポイントは「適量を楽しむこと」と「調理法や食べ合わせを工夫すること」。

甘くてほっこりとしたさつまいもは、秋の季節感を味わうには外せない存在。食べ過ぎずに正しい量を守りながら、体も心も満たす味覚の秋を思い切り楽しみましょう!


監修者:工藤まりえ

大学にて栄養学と分析化学を専門とし、管理栄養士免許を取得。卒業後は都内飲食系会社にてフードコーディネーターとして勤務。また、管理栄養士としてはスポーツジムに通う方を対象に、体質改善・ダイエットのための栄養指導を実施。短期的な痩身だけではなく、健康的で太りにくい体質への改善を目指した、専門的かつ行動に移しやすいアドバイスを毎月100名程に対して行っている。