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エマ・ワトソン、俳優業で気が滅入ることを激白

  • 2025.9.25
Emma Watson is seen at the 82nd Venice International Film Festival

グレタ・ガーウィグ監督作『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(2019)を最後に俳優業を休止しているエマ・ワトソン。『Hollywood Authentic』のインタビューで、「今がいちばん平穏で健康的かもしれない」とコメント。彼女は俳優の仕事について、「実際に演技をすること自体よりも、芸術作品のプロモーションと販売が大きな割合を占める。バランスが崩れがちなんです」と話す。

「正直に言って、物を売ることは恋しくない。本当に気が滅入ることだったから。だけど、自分のスキルを活かすことや、アートそのものはとても恋しいです。ただ、楽しめたのは、ほんの一部だったと気がついたのです」「撮影現場で長いリハーサルをしなくても、事前に場面について話し合い、どう演じようと考えを巡らせたりと準備を重ねる。そしてカメラが回り出すと、その瞬間に世の中のことをすべて完全に忘れることができる。ある種の強烈な瞑想のようなものです。あの場でしか味わえない、解放感があります。あの感覚が本当に懐かしいです」

「でも、プレッシャーは恋しくない。プレッシャーが大きかったことは忘れていました。友人と一緒にちょっとした演劇の仕事をしたことがありましたが、『なんてストレスフルなんだ!』と思いました。観客を入れた舞台でもなかったのにです。あの感覚は恋しくありません」

『ハリー・ポッター』シリーズのハーマイオニー・グレンジャー役で俳優デビューを果たしたエマは、ソフィア・コッポラ監督の『ブリング・リング』、ディズニーの実写版『美女と野獣』、『ストーリー・オブ・マイライフ』などに出演。なかでもダーレン・アロノフスキー監督の『ノア 約束の舟』と『ストーリー・オブ・マイライフ』は、興行収入10億ドルを超える大ヒット作を記録した。

エマは現在、アクティビストとして活動するほか、2022年にプラダ ビューティ(PRADA BEAUTY)のフレグランス「パラドックス」のPVで監督デビューし、2023年4月には弟のアレックス・ワトソンとともにカーボンフリーのジンブランド、ルネス・ジン(RENAIS GI)をローンチ。同年9月からは、オックスフォード大学大学院でクリエイティブ・ライティングの修士号取得のために学んでいる。

「人生の基盤となるいちばん大切なことは、家や友人、家族です」と語り、その重要性を指摘する。「長い間これまで働きすぎたので、人生の土台が抜け落ちたような気がします。私自身であり、私の人生であった土台が崩れ落ちてしまったんです。だから、ものを育むための土台となるものを新たに築く必要がありました。それがないと狂気のようなものに繋がる。次から次へとプロジェクトに関わり、合間の虚無感に怯えるようになる。人生にリズムがないことに気がつくのです」

Text: Tae Terai

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