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YouTuber・ヒカルの結婚、問題点や懸念点――しかしそれでも「オープンマリッジ」を否定してはいけないワケ

  • 2025.9.19

こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。

YouTuberのヒカルさんが9月14日に公開した動画が、“否”多めの賛否両論を巻き起こしています。

今年5月末に元キャバクラ嬢でインフルエンサーの「進撃のノア」さんと「交際0日婚」をしたヒカルさん。

そんな新婚夫婦がそろって動画に出演し、「オープンマリッジ」を宣言したのです。

オープンマリッジとは、夫婦間で合意のうえ、パートナー以外との恋愛関係や性的関係を認め合うというもので、平たく言うと“お互いが自由に浮気してOK”という結婚スタイル。海外ではその価値観がある程度認知されている国もありますが、日本ではまだほとんど浸透しておらず、当然、オープンマリッジを採用している夫婦はほぼいませんでした。

「交際0日婚」の妻をハーレムに入れたい

14日の動画によると、ヒカルさん・ノアさん夫婦がオープンマリッジを採用したのは、ヒカルさんの提案(というかゴリ押し)がきっかけだったそう。

ヒカルさんはそもそも浮気するという前提で結婚したと豪語しており、ハーレムを作りたいという願望を叶えるために、ノアさんにオープンマリッジを提案。“離婚はしたくないが浮気はしたい”という持論を展開するヒカルさんに対してノアさんは、最初は受け入れがたかったようですが、長時間にわたる話し合いをした結果、最後は納得して同意したとのこと。

あくまでこの動画内のノアさんの言動や表情を見る限りですが、今は納得して受け入れており、むしろそのスタイルが自身にも合っているのだとポジティブに解釈して、結婚生活を楽しめている模様。

ただ、ヒカルさんからの“ノアもハーレムに入ってほしい”という提案には、まだ難色を示しており、拒否しているようでした。

「価値観の多様性」について今一度考える

このヒカルさんの宣言に対して、否定的な意見が飛び交い、炎上状態に。

要約すると否定派の人々からは“非常識すぎる”、“ドン引き”、“気持ち悪い”、どうせすぐに離婚する”、“ノアさんがかわいそう”といった声があがっているようです。実際、ヒカルさんのYouTubeのチャンネル登録者数は、14日以降、数十万人単位で減少してしまっていることから、オープンマリッジ宣言によってファン離れが起こっていると考えられます。

――さて、ここでオープンマリッジ自体に反対している人は、一度、胸に手を当てて考えてみてください。

【価値観の多様性】とはなにか?

ヒカルさんの考え方(価値観)が自分とは合わないという意見はいいですし、それによってヒカルさんを嫌いになってファンを辞めるのもいいでしょう。

しかし、オープンマリッジというスタイル自体を否定するのはナンセンス。

ご存知のとおり、今は“「価値観の多様性」が尊重されるべき”という時代になっています。そして当然ながら、マジョリティー(多数派)が正しく、マイノリティー(少数派)が間違っているというわけでもなく、どの価値観も認められるべきなのです。

ですからオープンマリッジ自体を否定することは、「価値観の多様性」の否定になってしまい、自分の“正義”(価値観)で少数派を弾圧する行為になりかねませんので、ご注意ください。

提案したのが入籍前だったことがやや問題

ヒカルさんとノアさん、双方が本当の意味で望んだ形となっているのであれば、部外者がとやかく言う権利はありません。

ただ、だからと言って、ヒカルさんからの提案の仕方やタイミングを全肯定できるものではなく、問題点や懸念点もあります。

まず、提案された時点でノアさんは難色を示していたようですので、彼女はオープンマリッジを前提として結婚したわけではないことがわかります。つまり当初はふたりの価値観が合致していたわけではなかったということです。

入籍前にじっくり話し合ったうえで合意していたのであればいいのですが、結婚してから“離婚はしたくないが浮気はしたい”と主張してオープンマリッジを提案するというヒカルさんの手法は、言わば後出しジャンケン。

ヒカルさんはノアさんとの話し合いのなかで口には出していないかもしれませんが、「オープンマリッジを受け入れる」or「離婚する」の二択を強制的に迫ったようなものなのです。

もしかしたら、ノアさんは入籍前にオープンマリッジを提案されていたら、そもそも結婚していなかった可能性もあるでしょう。

結婚前に提案されていれば、拒否してもただ「別れる」(恋人関係の解消)だけで済みますが、結婚後に提案されてしまうと、それを拒否することは「離婚する」ことを意味するため、ノアさん側にかかるデメリットがはるかに大きくなります。ノアさんがどう受け取ったかはわかりませんが、人によっては脅迫されているという感覚を抱く人もいるでしょう。

不満・不安を心の奥底に押し込んでない?

重要なのは提案された側であるノアさんが、本心から清々しく納得しているか、それとも渋々納得しているか、どちらなのかということ。

動画に出演したノアさんを見る限り、清々しく納得しているような言動をしていましたので、彼女はヒカルさんの主張を聞き、前向きに受け入れられているのでしょう。

けれど実はノアさんは、ヒカルさんに捨てられないために、“清々しく納得している演技”をしているだけかもしれません。さらに深掘りすると、ノアさん自身が清々しく納得していると思い込んでいても、無意識のうちに不満・不安を心の奥底に押し込んでおり、自覚できてないだけということもなきにしもあらず。

要するに、夫婦間のパワーバランス(力関係)がヒカルさん側に偏ってしまっているとしたら、ノアさんは無理やり自身の価値観を捻じ曲げている可能性があり、そうならば非常に不健全なオープンマリッジということになります。

夫婦間のパワーバランスが崩れていたら……

ノアさんが奥底の本心ではオープンマリッジなんてイヤだと思っていたとしても、ヒカルさんに捨てられたくないという気持ちが上回っているとしたら、承諾せざるを得ないでしょう。

さらに言うとヒカルさんは、パートナーとする女性には、自分と同じようなメンタルの強さや破天荒さを求めるタイプのように見受けられますので、もしそうだとしたら、ノアさんは渋々承諾していることがヒカルさんにバレないように振る舞うでしょう。本当は不安があって悲しんでいるとヒカルさんに知られてしまっては、それがきっかけで彼に冷められてしまうと考えても不思議ではありません。

もし、夫婦間のパワーバランスが崩れていて、ヒカルさんが圧倒的に主導権を握っているとしたら、夫が自分の価値観を強引に押しつけ、それに妻が従わざるを得なかった結果のオープンマリッジなのではないか――という懸念が残るわけです。その場合、ノアさんにとって精神衛生環境が悪い結婚生活になってしまうのは言わずもがなしょう。

オープンマリッジに向いているカップルは?

まとめとなりますが、オープンマリッジという結婚スタイル自体は、多様性の一環として世間に受け入れられるべき価値観。非常に大事なポイントなので改めてお伝えしますが、オープンマリッジ自体が悪いわけではないのです。

ですから、例えば双方が最初からオープンマリッジ肯定派のカップルであれば、浮気OKの前提で入籍するというのはまったく問題ないでしょう。

もしくは、当初は一方がオープンマリッジを受け入れられなかったとしても、パワーバランス的にきちんと均衡が取れている状態で話し合いが行われ、本心から清々しく納得できるのであれば、夫婦でオープンマリッジを選んでも問題ないでしょう。

いずれにしても後々にトラブルを生まないためには、入籍前にきちんと話し合っておくのがベスト。結婚してから“力”の強いほうが提案した場合のオープンマリッジは、さまざまな懸念材料をはらんでいるということです。

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