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ファミリーキャンプ初心者におすすめ!デイキャンプの楽しみ方を徹底解説!

  • 2025.9.19

現代版ワーゲンバスはBEV

「待っていました!」というアウトドアユーザーも多いのではないだろうか。あの「ワーゲンバス」・フォルクスワーゲン Type2の現代版を思わせるクルマをフォルクスワーゲンが出してきた。それが「ID. Buzz(アイディー バズ)だ。
しかもBEV(バッテリーのみで駆動する、いわば完全電気自動車)。
どんなクルマか、ワクワクしながらインプレッションをお伝えしたい。

ファミリーキャンプ初心者におすすめ!デイキャンプの楽しみ方を徹底解説!
熱狂的なファンを持つType2(左)。ID. Buzz(右)と並ぶとどちらもオリジナリティあふれるデザインであることがよくわかる(画像提供/フォルクスワーゲンジャパン)

<外観・ボディ>強烈な押し出し! 目立つこと必至!

ID.Buzzには2種類のモデルが用意されている。LWH(ロングホイールベース)とNHW(ノーマルホイールベース)で、NHWは全長、ホイールベースともに250mm短い。今回はLWH仕様を借りてみた。

まず、実車の前に立ってみると、第一印象からすでに鮮烈!

デカイ!...というより「強烈な押し出し」がある!
ただでさえ、投影面積を余すところなく使い切ったかのようなフル直方体の容積のボディであるうえに、このオリジナリティあふれるデザインは、「圧」さえ感じるほど。これはどこを走っていても圧倒的に目立つだろうなと乗っているだけでも感じる。くれぐれもへたな運転はできない!といつにも増して気を引き締めてのドライビングとなった。
ボディサイズとしては、トヨタのアルファード、ヴェルファイアクラスになるだろう。
Type2を思わせる大きくあしらわれたエンブレムも圧巻も圧巻だ。

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フロントイメージ
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正面
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後ろ
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バックイメージ

実車は写真で見るよりもっと迫力があるデザイン。ぜひ一度、間近で見てほしい

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大きなエンブレム

大きなエンブレムもType2の血統をしっかり受け継いでいる

<内観・シート>余裕の広さで快適な車内

前席は、実に現代的ですっきりとまとめられている。操作はタッチパネルのモニターで行えるが解説も映されたりと、クルマの操作パネルというよりタブレットを使っているかのような気分になる。

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すっきり開放的なコクピット周り。視界は良好だ

クルマを始動させるスイッチもなく、シートに座るとセンサーでパワーオンになるようだ。いわゆるシフトノブはセンターコンソールではなく、ステアリングコラム(レバー)にあるのも、軽トラやバンの商用車のシフトを連想させられ、なにやら懐かしい感じにも。

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ドライバーがハンドリングしやすい場所に配置された充電関係

収納は豊富だ。助手席前には広いトレイ上のスペースがあるし、ドリンクホルダーはセンター下部から出現する。センターのモニターとステアリングの間には、2つのUSBポートとワイヤレスチャージが可能なポケットが装備されている。

おもしろいのはセンターコンソール。取り外しができ、外すとウォークスルーが実現可能。また後部に引き出し式のボックスがあり、後席使用時の収納が大幅に増えることになるのは、うれしい。

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センターコンソール
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センターコンソールを取り外した
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たくさんの工夫が盛り込まれているセンターコンソール。フレキシブルに使える

このLWB仕様は、2-3-2の3列シート7人乗り(NHBは2-2-2の6人乗り)。シートはクルマの性格として、ホールド重視のタイプではないが、乗り心地がしっかりしているのはさすがだ。

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運転席
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2列目シート

室内床面にセンターの張り出しがなくフラットなのはEVならではだが、それも相まってさらに広さを感じる。

ぬかりなしの3列目に注目!

3列すべてにおいてスペースは広く、余裕がある。大人数での移動も快適だ。
特に3列目は特筆もので、収納ポケットやUSBポートも装備。かつスライドまでする! 補助的な使用ではなく、快適な常時乗車を考慮した設計になっていると感じた。

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収納ポケットとUSBポート
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3列目に手抜きがまったくないのがすばらしい。スライド調整も可

ちょっとしたデザインのあそびに思わずほっこり

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のぞきこむことがめったにないペダルにも、よく見るとデザインの遊びが

ペダルをよく見ると、マークがデザインされている。電気自動車だけに、オーディオの「再生」「一時停止」のマークなのもしれない。実はこのクルマには、他にもちょっとしたマークやデザインが施されていて、思わず微笑んでしまうことがある。探してみるのもおもしろい。

<ラゲッジ & シートアレンジ>フラット面ができあがる設計がすばらしい

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3列目使用時。3列使用時でも、この下部の2つのボックスがとても使いやすいそうだ
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3列目を倒した状態
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2列目も倒した状態
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車中泊をイメージしてシートを敷いてみた状態。フラット感が秀逸
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まだ1列目との間にこれだけスペースが残っている。
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人物モデルは170cmだが完全に余裕だ

注目はラゲッジルームだ。
3列目を倒すと、広大なフラット面が出現する。実測してみたが、最後部から2列目シートまでの床面だけでも約200cm。そこから1列目のシート後端までは、まだスペースがあり、240cm強あった。
約170cmの人間が寝てみたが、足を伸ばしても完全に余裕で収まる。車中泊もバッチリなサイズといえるだろう。ちなみに天井までの高さは実測で約93cm、横幅は約133cmほどだった。

特筆したいのは、ただ広いのではなく、面が完全にフラットになることだ。シート間は少しの隙間ができるが、車中泊の実用上は問題ないと思う。それより、デコボコや斜めな箇所がなく、きれいにフラットになることが、すばらしいと思う。
特に2列目シートは、たたむと完全に床面と平行・フラットになるのだ。さらに付け加えたいのが、このたたんだ状態でロックされること。これはなかなか見られない仕様だ。床面と平行の状態でかつロックされるので、完全にフラットな状態が維持されることになる。細かい話かもしれないが、大いに評価したいポイントだ。

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見事に水平かつロックされる2列目シート

キャンプ道具を積んでみた

ちなみに、実際にキャンプに行く場合の道具を一式すべて積んでみたが、下の写真のとおり余裕である。

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本来の3列目乗車時のラゲッジ部分がまるまる余っている

また、後部のボードも、そして3列目も丸ごと取り外すことができるので、さらにフレキシブルな荷室の使い方が広がる。

<走り>気になる走行面はどうなのか?→すごい

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見た目以上に車両感覚は把握しやすかった

ではサイズが大きいということもあり、走行面はどうだろうか。
乗り込んでみると、運転席はアイポイントが高く、また左右の広いガラス面の恩恵か、非常に視界がよい。また、この大きさに反して意外なことに、オーバーハングが短いこともあり、車両感覚は掴みやすかった。

そして走りだが、驚いたのは、これだけのボディサイズと重量のクルマにして、加速などまったく申し分ないことだ。トルクがありグイグイ進み、実にパワーを感じるフィーリングだ。
実際に走っていても、運転席の視界感覚はバスにも近いのに、クルマそのものは低重心でよく走り、一般の乗用車感覚で運転できる。完全にストレスフリー。
そしてこれも細かい話だが、アダプティブクルーズコントロール(全車速追従機能付)が実にスムーズな仕上がりの印象だ。激しい渋滞にも遭遇したが、実に自然な作動感を体感することができた。

また、実際に走ってみて特徴的だと思ったのは「コースティング」。聞き慣れない言葉かもしれないが、アクセルペダルを離したときに惰性で進むこと。ガソリン車でいうエンジンブレーキ(EVでは回生ブレーキ)を想像してもらうとわかりやすいかもしれない。そのエンジンブレーキの効き方が少なく、まだまだスーッと進んでいく印象だ。これがコースティング。ギアをシフトダウンではなく、ニュートラルにしたとき惰性で進む感覚にたとえれば、なんとなく伝わるだろうか。エンジンブレーキを多用する運転スタイルに慣れている人は、違いを感じるだろう。
ちなみに、回生ブレーキ(エンジンブレーキ)を多用する運転をしたい場合、スポーツモードにすればOK。または市街地などストップ&ゴーが頻繁な場合、ギアを「B」に入れると似たような効果がある。自分のドライビングスタイルで使い分ければいいだろう。

バンでもあり、ワゴンでもあり、バスでもあるのか?

実はIDBuzzは、VW社の商用車部門でつくられているクルマのようだ。国産車でたとえると、アルファードなどのプレミアムワゴンというよりも、ハイエースなど商用バンのカテゴリーになる。このことを知っておくと、このクルマの性格をより理解できるようになる気がする。容積を目一杯を使うボディデザイン、広大な空間が出現し、かつ面がフラットになるシートアレンジ、少し高めのフロア高.....などなど。つまり、「ゴージャスなサルーンカー」を第一義とするのではなく、もっと多様で、道具としてもいろんな使い方ができるクルマ。まさにType2の血統を継いでいるのだろう。
ただし、ここで強く言いたいことは、だからといって、商用車的な割り切ったつくりは皆無だということ。乗用車のワゴンとしてもしっかり作られている。そのひとつの表れが、2列目・3列目への力の入れよう「おもてなし感」だ。
2列目には、左右独立したエアコンが設けられていたり、3列目にも、専用照明、収納、USBポート、そしてアームレストにもなりそうな形状のサイドパネル、さらにはスライドシートと、ここには人が乗って快適に移動することがしっかりと考慮されていると思う。
決して荷物を運ぶためだけではなく、快適に移動することが考えられているような気がするクルマだ。その意味でも大人数で旅行やキャンプに行くためのクルマとしても大いにおすすめできる。

ひとつ、購入の際に気に留めておくべきは、純正ナビの用意がないこと。スマートフォンを純正のインフォテイメントシステムとつなぐことで、ナビとして使用する。筆者の周りでも、カーナビがあってもスマートフォンのアプリを繋いで、ナビとして使っている人が増えていると実感しているので、あまり気にならないかもしれないが、どうしても純正ナビを求める人は頭の隅に、留めておいたほうがいいかもしれない。

すべてを吹き飛ばす強烈な破壊力!

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ファンが多く愛されているクルマこそ、名車の系譜といえるかもしれない

・・・・・・と、ここまでいろいろ書いてきたが、正直、このクルマを実際に眼の前で見た瞬間に思ったのが、
「欲しい人はどうにも欲しいクルマだな」ということだ。そう、IDBuzzには、細かいディテールなんかを吹き飛ばしてしまいそうな、強力な破壊力がある。希少価値を持つクルマだと思う。
NWBがおよそ900万クラスの価格はプレミアムゾーンではある。しかしこのクルマに乗っている自分、このクルマと過ごすライフスタイル・・・・・・そういうものを求め、手に入れたい人にとっては、比較競合車など存在しない、唯一無二のクルマなのだと思う。
また、現時点で日本で発売されているBEVのワゴンは、このクルマだけであることも付け加えておきたい。まさに天下無双だ。

●主要諸元
ID. Buzz(アイディー バズ)Pro Long Wheelbase
全長✕全幅✕全高/4965✕1985✕1925mm ホイールベース/3240mm 車両重量/2720kg
最高出力(ネット値)/210kW(286PS) 最大トルク(ネット値)/560Nm(57.1kgm)
一充電走行距離(WLTC モード)/554km 総電力量/91kWh 駆動方式/後輪駆動
乗車定員/7名 価格/ 997万9000円~
撮影車カラー/キャンディホワイト✕ライムイエローメタリック(カラーオプション24万2000円)

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写真 中里慎一郎、編集部

動画レポートはこちら!

ID. Buzzウェブサイト
https://www.volkswagen.co.jp/ja/models/id-buzz.html

撮影協力:フォルクス・ワーゲン、
株式会社 ジスクリエーション(LUGH)、アルコ(Hydro Flask)

LUGH(ルー)

独自の構造へ進化した新しいブランケットスタイル。特に6層タイプは高い熱伝導率と遠赤外線効果により、すぐに暖まり、心地よい温湿度をキープする。今回使用したLサイズは138×195センチとロングサイズ

Hydro Flask(ハイドロフラスク)

ステンレスを二重構造にし、保冷・保温力が抜群。大容量でもスリムな設計で車のドリンクホルダーにも最適。ストロータイプのタンブラーは運転時やリラックス時に活躍する

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