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管理栄養士「1日2個以上は避けて」 実は食べ過ぎに注意が必要だった『赤い色の野菜』とは?

  • 2025.10.14
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

ビタミンや抗酸化成分が豊富で、毎日の食卓に彩りを添えてくれる「緑黄色野菜」。中でも「赤い色の野菜」は健康にいいイメージでついつい食べ過ぎてしまう方も多いかもしれません。でも実は、管理栄養士が「1日2個以上は避けて」と注意を促す赤い野菜があることをご存知ですか?美味しいからといってむやみに食べ過ぎると、体に負担がかかることも。

今回は、その“実は食べ過ぎ注意の赤い野菜”の正体と、知っておきたいポイントを詳しく解説します。

赤い野菜の健康パワーと食べ過ぎの落とし穴

緑黄色野菜の中でも「赤い野菜」と言えば、トマトやパプリカ、赤ピーマン、赤大根などが思い浮かびますね。これらにはリコピンやアントシアニン、カプサイシンといった栄養素が豊富で、抗酸化作用や免疫力アップに役立つことが知られています。特にリコピンは強い抗酸化力で生活習慣病の予防効果が期待され、健康志向の方なら積極的に摂りたい栄養素です。

今回注目したい赤い野菜は、トマトです。トマトは間違いなく健康に良い食材ですが、1日に2個以上や、トマトの加工品を大量に食べると、身体に負担がかかることもあります。

トマトを食べ過ぎるとどうなる?意外な健康リスク

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

では具体的に、トマトの食べ過ぎでどんな影響が出るのか見てみましょう。

まず注意したいのは胃への刺激です。トマトに含まれるクエン酸などの酸味成分は、胃酸の分泌を促すため、胃が弱い人や胃酸過多の人が多く食べると、胸やけや胃痛を感じることがあります。空腹時に食べるのも避けたほうが安心です。

次に気をつけたいのがカリウムの摂りすぎ。トマトにはカリウムが豊富に含まれるため、腎機能が低下している人や薬を服用している人は気を付ける必要があります。

さらに、トマトは体を冷やす性質を持つため、冷え性の人や寒い季節には食べ過ぎに注意しましょう。加熱調理にすることで体を冷やしにくく、美味しさと栄養をバランスよく楽しめます。
トマトには魅力的な栄養が豊富に含まれていますが、健康状態に応じて適量を守ることが大切なのです。

野菜の良さを活かすには“適量”と個人差を意識しよう

トマトは美肌や生活習慣病予防などに効果があり、私たちの健康をサポートしてくれる素晴らしい食材です。ただし、どんなに健康によい食材でも食べ過ぎには注意が必要です。

胃が弱い方や冷え性の方、腎臓に不安のある方は自分の体調や体質に合わせて“ちょうどいい量”を心がけましょう。


監修者:工藤まりえ

大学にて栄養学と分析化学を専門とし、管理栄養士免許を取得。卒業後は都内飲食系会社にてフードコーディネーターとして勤務。また、管理栄養士としてはスポーツジムに通う方を対象に、体質改善・ダイエットのための栄養指導を実施。短期的な痩身だけではなく、健康的で太りにくい体質への改善を目指した、専門的かつ行動に移しやすいアドバイスを毎月100名程に対して行っている。