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管理栄養士「皮つきのまま食べて」 増えてしまった『内臓脂肪』…積極的に食べたい“果物”とは

  • 2025.11.1
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

健康診断のたびに気になる内臓脂肪の数値。「どうやって減らせばいいの?」と悩む方は多いはず。実は、手軽に取り入れられる“果物”が内臓脂肪の減少を助けてくれる可能性があるんです。しかも、皮ごと食べることでパワーがアップするといわれています。

管理栄養士も注目するその果物とは?今回は、内臓脂肪に悩む方にぜひ知ってほしい、積極的に食べたい果物とその秘密を分かりやすく解説します。

内臓脂肪が増えると体にどんな影響があるの?

まずは内臓脂肪がなぜ増えてしまうのか、そして増えすぎるとどんな問題が起きるのかを押さえておきましょう。内臓脂肪とは、お腹の中で特に内臓の周りにつく脂肪のこと。これが増えすぎると、高血圧、糖尿病、動脈硬化などの生活習慣病のリスクが高まることが知られています。

内臓脂肪が増える主な原因は、食べすぎや運動不足、ストレスなどによるエネルギーの摂りすぎです。まずは食事の内容を改善したり、運動の週間をつけたりするなど、生活習慣を見直すことが基本ですが、なかなか難しいと感じる方も多いはず。そこでおすすめなのは、普段食べている果物の食べ方を少し変えて、「皮ごと食べる」こと。果物の皮には“食物繊維”や“ポリフェノール”といった栄養成分が豊富で、血糖値の急上昇を抑えたり脂肪の蓄積を防ぐ働きが注目されています。

管理栄養士もすすめる!内臓脂肪対策にぴったりの“皮ごと食べたい”果物とは?

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

それでは、具体的にどんな果物を選べば良いのでしょうか?管理栄養士が特におすすめするのは、「リンゴ」です。リンゴの皮と果肉の間には、食物繊維が豊富に含まれており、便通を助け、脂肪の代謝をサポートします。さらに、皮に多く含まれるポリフェノールには、強い抗酸化作用があり、活性酸素を抑えて 細胞の老化防止にも役立ちます。

皮ごと食べる際のポイントはよく洗うこと。農薬や汚れを落とすために流水でこすり洗いすることが大切です。可能なら、有機栽培や減農薬の果物を選ぶと安心です。また、皮には独特の苦味やえぐみをが気になる場合には 感じる場合もありますが、薄くスライスしてヨーグルトに混ぜたり、スムージーにして取り入れるのもおすすめです。

ただし、果物は健康に良い一方で、糖質も含まれています。1日1個程度を目安に、バランスの取れた食事の中で楽しみましょう。 もちろん、適度な運動や質の良い睡眠をとることなども必要です。食べ物だけに頼るのではなく、バランスの良い食生活や生活習慣を意識しましょう。

皮つき果物を味方に、内蔵脂肪を減らす

内臓脂肪が増えることは生活習慣病の 健康リスクを高めます。対策としては、バランスの取れた食事と適度な運動、質の良い睡眠が大切ですが、忙しい毎日の中で、生活を整えて行くのは大変です。すぐにできる予防・改善の一歩としておすすめしたいのが、果物を皮ごと食べる習慣です。特にリンゴには、内臓脂肪を減らす助けとなる食物繊維やポリフェノールが豊富に含まれており、体内の活性酸素を除去して細胞の老化を防ぐなど、健康維持に欠かせない成分がたっぷりふくまれています。

小さな習慣の積み重ねが、内臓脂肪をためにくい健康な体をつくります。まずは、日々の食事に皮つき果物を取り入れて、健康的な体を作る第一歩にしてはいかがでしょうか。


監修者:工藤まりえ

大学にて栄養学と分析化学を専門とし、管理栄養士免許を取得。卒業後は都内飲食系会社にてフードコーディネーターとして勤務。また、管理栄養士としてはスポーツジムに通う方を対象に、体質改善・ダイエットのための栄養指導を実施。短期的な痩身だけではなく、健康的で太りにくい体質への改善を目指した、専門的かつ行動に移しやすいアドバイスを毎月100名程に対して行っている。