1. トップ
  2. 管理栄養士「1日3本以上は避けて」→実は食べ過ぎに注意が必要な『朝食にぴったりな果物』とは?

管理栄養士「1日3本以上は避けて」→実は食べ過ぎに注意が必要な『朝食にぴったりな果物』とは?

  • 2025.10.31
undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

朝食に手軽に食べられるものとして、果物を摂る人は多いのではないでしょうか。ビタミンや食物繊維が豊富な果物は、毎朝のエネルギーチャージにぴったりです。でも、実は果物にも「あまり食べすぎないほうがよいもの」が存在します。

簡単に食べられるからこそ気づきにくい、その果物の特徴や食べすぎによる影響について、管理栄養士の視点もあわせて見ていきましょう。

栄養たっぷりのバナナが朝食に選ばれるワケ

朝食にパッと取り入れやすいフルーツといえば、バナナが浮かぶ人もいるでしょう。手軽にエネルギー補給できて、忙しい朝にぴったり。1本あたりの値段が手頃なものも多く、常備している人も多いはずです。このバナナが食べ過ぎに注意が必要な食材なのです。

バナナはビタミンB群やビタミンC、カリウムなどのミネラルも適度に含み、これらが朝の体調管理に役立つといわれています。特にカリウムは体内の水分バランスをサポートし、むくみの緩和に役立つと考えられています。手を汚さずに食べられることや保存のしやすさからも、忙しい朝には便利な存在です。

朝食にバナナが選ばれる理由は、まず手軽さと栄養バランスにあります。バナナには糖質が多く含まれているため、すぐにエネルギー源になり、目覚めから積極的に身体を動かそうとする朝の時間帯に適していると言われることがあります。一方で、「1日3本以上は避けて」といった声は、バナナの糖質の高さやカロリー摂取の観点から出ているようです。

また、バナナはそのまま食べるだけでなく、ヨーグルトやシリアルと組み合わせることでよりバランスのいい食事にすることができ、朝食だけでなく間食やエネルギーチャージにも人気の高い果物です。

バナナの過剰摂取で考えられる体への影響とは

undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

そんな、体にとって必要な栄養がたくさん入っているバナナですが、食べ過ぎには注意が必要です。例えばバナナ1本(約100g)には約90キロカロリー前後のエネルギーが含まれています。りんごやみかんは100gで約50キロカロリーのため、カロリーだけで見ると約2倍です。3本になると約270キロカロリーであるため、摂取カロリーが高くなりすぎる可能性があります。

また、バナナの糖質は100gあたり約20g程度含まれているとされています。こちらも、りんごやみかんなどに比べて高い数値となるため、過剰に摂取してしまうと中性脂肪が上昇する可能性もあります。

さらに、食物繊維も含まれていて便通改善に良いとされる反面、一度に大量に食べることで胃腸に負担を感じる人が出るケースも。したがって、個々人の生活スタイルや健康状態に合わせてバナナの量を調整するのが望ましいと言えるでしょう。

バナナは適量を守って楽しもう!

バナナは素早くエネルギー補給できて、簡単に食べられる点は忙しい現代人の味方といえます。ただし、カロリーや糖質を考えると、いくら体にいいとは言っても大量に摂取するのは避けたほうがよいでしょう。バナナは1日1~2本程度にし、他の食材でタンパク質や脂質、ビタミン・ミネラルを補うとバランスの良い食生活になります。

1つの食べ物に偏ったり過剰に摂取したりせず、1日を通して食事のバランスを考え直してみてはいかがでしょうか。


監修者:かきねキッチン 小池 三代子(InstagramブログX

管理栄養士×保育士|実務経験13年|現在はフリーランスの管理栄養士として、栄養相談や献立作成、記事執筆・監修を中心に活動中。「人に寄り添い、無理なく実現できる食生活のサポート」をモットーに、忙しい中でも続けられる、簡単でおいしい時短レシピを発信している。