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子どもの『間食』どうしてる? 肥満や虫歯の原因になってしまうかも…管理栄養士が教える年齢別の注意点とは

  • 2025.10.3
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

子どもの成長や健康を考えると、間食の取り方はとても重要。でも「どのタイミングで、どんなものをあげればいいの?」「与えすぎると良くないの?」と悩む親も多いはず。

この記事では、管理栄養士の視点から、年齢に応じた間食の注意点やポイントをわかりやすく解説します。間食を上手に取り入れて、子どもの元気な毎日をサポートしましょう!

間食の役割とは?年齢ごとに知りたい基本の考え方

間食は「子どもにとってエネルギー補給のチャンス」として大切ですが、一方で与え方を誤ると肥満や虫歯の原因にもなります。赤ちゃん期から幼児期、そして小学生にかけて体の成長や活動量は大きく変わりますし、食べられる量や消化機能も違うため、間食の内容やタイミングを年齢に合わせることが必要です。

例えば生後6ヶ月ごろから離乳食が始まる赤ちゃんは、まだ大人のように一度に多くの栄養を消化吸収できません。そのため少量ずつ、栄養価の高い食べ物を与えることが推奨されます。一方、小学生になると部活や習い事などでエネルギー消費が増え、適切な間食は集中力維持や体力補強に役立ちます。

ただし甘いお菓子を食べ過ぎると肥満や虫歯リスクも高まるので、バランスが大切です。

年齢別に押さえたい具体的な間食ポイント

 

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

0〜1歳:初めての味に慎重に
離乳食期の子どもには、食品のアレルギーや消化負担に注意しながら、すりつぶした野菜や果物などを少量ずつ。3回食が始まる後期食以降、「食事では充分取り切れない栄養を補う捕食」と考えます。母乳やミルクを飲んでいる場合や、3回の食事で満足しているようであれば、必ずしもあげる必要はありません。

1〜3歳:おやつは“おやつ”としてリズムをつける
この年齢は味覚が発達し、好みもはっきりしてくる時期。間食のメニューは、果物やヨーグルト、蒸しパンなど、食事では足りない栄養を補えるものを選びましょう。量は子どもの食欲やその日の体調に合わせて調整し、砂糖が多いお菓子は控えめに。

4〜6歳:活動量アップでエネルギー補給を意識
幼稚園や保育園の活動も増え、体をよく動かすこの時期は、間食でエネルギー補給することが大切。米やパンなどの炭水化物を含めつつ、野菜や果物も取り入れてビタミンやミネラルも補いましょう。食べ過ぎによる肥満を防ぐために、食事の時間やおやつの時間を規則正しく整えることもポイントです。

小学生以上:自立を促しながら適切な選択をサポート
学校生活と習い事で忙しくなる小学生にとっても、間食はエネルギー補給に欠かせません。コンビニや自販機で買うお菓子が増えるので、親ができるだけ健康的な選択肢を準備したり、子どもと話し合ってバランスの良い間食習慣を作ったりすることが大切です。例えばナッツやドライフルーツ、チーズなど栄養価の高い間食を勧めるのも効果的です。

子どもの間食を上手に管理しよう

間食は、子どもの成長や日々の活動を支える大切な役割を持っています。でも、年齢や体調に合わせて内容や量を変えることがポイントです。赤ちゃんには消化の負担が少ないものを少量、幼児期は栄養が摂れるおやつで食事リズムを整え、小学生になると自分で選ぶ力も伸ばしつつ健康的な間食を心がけましょう。

親がルールを決め、子どもと一緒に楽しく間食の時間を過ごすことが、健やかな成長につながります。適度な間隔とバランスの良い間食で、お子さんの体と心の元気をサポートしてくださいね。


監修者:かきねキッチン 小池 三代子(InstagramブログX

管理栄養士×保育士|実務経験13年|現在はフリーランスの管理栄養士として、栄養相談や献立作成、記事執筆・監修を中心に活動中。「人に寄り添い、無理なく実現できる食生活のサポート」をモットーに、忙しい中でも続けられる、簡単でおいしい時短レシピを発信している。