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食のプロ「ここを見てください」→ 新鮮なイワシを見分ける“3つのポイント”とは?【フードコーディネーター監修】

  • 2025.10.2
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

イワシは手軽で栄養満点でおいしい魚として人気ですが、どこを見れば新鮮なものが見分けられるのか迷ったことはありませんか?特に小ぶりで似た形や色をしているため、選び方が難しいと感じる方は多いはず。せっかく買うなら、ピチピチの新鮮イワシを手に入れて、刺身や塩焼き、煮付けなど、最高の状態で味わいたいですよね。

今回はフードコーディネーター監修のもと、新鮮なイワシの見分け方をわかりやすく解説。見た目や香り、触って分かるポイントから、買ってからの保存のヒントまで幅広く、誰でも簡単に使える“正しいイワシ選び”の方法をご紹介します。

鮮度のカギは“尻のしまった”イワシ!

イワシの鮮度を見極めるのって、意外と難しいですよね。一般的には、目が澄んでいる、うろこが光っている、エラが赤いなどのポイントが知られています。でも、実は「尻がしまっている」というのも重要なサインなんです。

尻とは、イワシの尾に近い部分のこと。ここが引き締まり、だらんとしていない魚は、死後の体の崩れが少なく元気な状態であることを示しています。新鮮なイワシは筋肉が引き締まっているので、尻の部分もピンとしまっているんですね。逆に鮮度が落ちると筋肉が緩み、尻がふにゃっとしてしまいがちです。

また、尻のしまったイワシは内臓の状態も良好です。イワシは非常に傷みやすい魚種で、内臓から腐敗が進みやすいため、尻の部分の張り感は鮮度保持のバロメーターになるのです。

さらに、尻がしっかりしている魚は身体全体の活きが良く、脂ののりも良い傾向にあるため、味わいも抜群。お刺身や焼き魚、煮付けなどどんな調理法でも楽しめるため、“尻がしまっている”イワシはまさに新鮮でおすすめの目利きポイントです。

実際にイワシを選ぶときのコツと保存法!知っておきたい疑問を一挙解決

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

ここまでで「尻がしまっているイワシが良い」とわかりましたが、実際にお店でどうやって見分ければ良いの?という疑問も多いはず。ポイントをわかりやすくまとめましょう。

  • 尻の張りを見極める:イワシを手にとったら尾の付け根の尻の部分を軽く見てみましょう。筋肉がピンとして締まっているか、柔らかすぎないかが目安です。
  • 目もチェック:透き通った銀色の目で、充血していないものが新鮮さの証です。尻の張りとあわせて判断すればより安心です。
  • ニオイをチェック:新鮮なイワシは磯の香りがする程度。生臭すぎるものは避けましょう。

また、イワシは傷みやすいので購入後の扱いも重要です。できるだけ早く調理するのが理想ですが、どうしても保存が必要な場合は氷水に入れて冷やし、冷蔵庫で保存します。ただし長時間の保存は避け、できれば翌日までに食べきるように消費しましょう。

そして、イワシのヘタリが出やすいお尻部分を下にして置くと、変色や傷みのリスクが高まるため、尻が上向きになるように並べるのもひとつのコツです。

イワシは栄養価も高く、DHAやEPA、ビタミンDなど健康に良い成分が豊富。旬の時期に新鮮なイワシを楽しむことは、栄養面でも大きなメリットです。

料理の楽しみ方としては、「刺身」「なめろう」「塩焼き」「梅煮」などが代表的です。特に生でいただく場合は鮮度が命なので、尻がしっかりしたものを選ぶことがおいしさの秘訣に。焼く場合でも、締まったイワシだと身が崩れにくく、ふっくらと仕上がります。

覚えておくと役立つ選び方のポイント

鮮度の良いイワシ、特に「尻がしまっている」ものは見た目の美しさ以上に品質や味わいに大きく左右します。尻の張りは筋肉の締まりを示し、内臓の状態も良好で味も脂ものっている証拠です。

目やエラの状態とともにこのポイントをチェックすれば、スーパーや魚屋さんでより良いイワシを選べるようになります。保存方法の工夫も合わせて、いつものイワシ料理をさらにおいしく楽しんでくださいね。


監修者:初崎 麻衣(Instagram / Facebook

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フードコーディネーター・フードスタイリスト。
フードビジネススクール「チュ・ア・レゾン」卒業後、サラダボウル専門店のメニュー監修、調理家電のメニューブックや記事の監修、キッチンツールの監修など、食を通じた企業とのコラボレーション活動を行っている。