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管理栄養士「避けてください」→『ナッツ』を保存するときにやりがちな“NGな保存方法”とは?

  • 2025.10.3

 

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

小腹が空いたときやヘルシースナックとして大人気のナッツ。栄養価が高く、美容や健康にも嬉しい食品です。でも、保存方法を間違えると、ナッツの大敵である“酸化”が進んでしまい、本来の美味しさや栄養も台無しに!

管理栄養士が教える「避けてほしいNGな保存法」をまとめました。意外とやりがちなミスや、その理由、正しい保存方法まで、しっかり解説します。

ナッツの保存でよくある間違いはコレ!

ナッツは脂質を多く含む食品で、酸化しやすい食品です。酸化とは簡単に言うと、空気中の酸素や光、熱と反応して脂質が脂肪過酸化脂質という物質に変化してしまうことです。風味が落ちるだけでなく、体に悪影響を及ぼすことも。

ナッツに含まれる多価不飽和脂肪酸は特に酸化しやすく、酸化が進むと酸っぱい臭いや苦みが出てしまいます。さらに酸化した脂肪は活性酸素を増やし、身体や肌の老化を促すといわれています。つまり、見た目や味の劣化以上に健康面で注意が必要なのです。

これで安心!ナッツの鮮度と栄養を守る保存方法

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

では、ナッツを美味しく安全に楽しむためには、どんな保存方法が正解なのでしょうか。 

ナッツは直射日光が当たる窓際や、キッチンの高温になる場所(コンロや電子レンジ周辺)で保管するのもNG。高温は脂質の酸化スピードを早めるからです。一方、冷蔵庫なら安心と思われがちですが、湿気がこもるとカビの原因になることも。ジッパー付きの密閉容器や密閉袋を活用して、湿気も遮断しましょう。

<ナッツの保存方法>

  • 開封後は空気を抜いて密閉容器に入れる
  • 直射日光の当たらない冷暗所で保存
  • 購入したらできるだけ早く使い切る
  • 湿気を避けるために水気のない清潔な容器を使う

もしナッツの風味が変わって酸っぱかったり苦味が出てきたら、それは酸化のサイン。そんな場合は無理に食べずに処分したほうが体には安全です。

ちょっとした保存の工夫で、ナッツ本来のおいしさと栄養をしっかりキープできます。ぜひ今日から実践してみてくださいね。

ナッツの保存は酸化を防ぐことが最大のカギ

ナッツは健康に良い脂質や栄養がたっぷりな一方で、酸化しやすいデリケートな食品。脂質が酸化すると風味だけでなく健康にも悪影響を及ぼすことがあります。

直射日光や高温にさらされる場所での長期保存や、開封後に密封しない方法は酸化を促進させてしまうので要注意。代わりに密閉容器を使い、冷暗所で保管することで鮮度と栄養をしっかり守ることができます。ぜひ正しい保存方法を意識して、毎日の健康習慣に役立ててくださいね!


監修者:工藤まりえ

大学にて栄養学と分析化学を専門とし、管理栄養士免許を取得。卒業後は都内飲食系会社にてフードコーディネーターとして勤務。また、管理栄養士としてはスポーツジムに通う方を対象に、体質改善・ダイエットのための栄養指導を実施。短期的な痩身だけではなく、健康的で太りにくい体質への改善を目指した、専門的かつ行動に移しやすいアドバイスを毎月100名程に対して行っている。