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「すべてが生々しい」「途中までしか観れなかった…」“驚異のリアリティ”に離脱者も…だけど「何回みても最高」大絶賛の名ドラマ

  • 2025.9.25

心揺さぶる感動から、深く考えさせられるテーマ、そして突き抜けたユーモアまで、ジャンルを超え心に残る名作ドラマたち。今回ご紹介するのは、熱狂的な支持を集め、そのテーマ性や完成度の高さから名作として語り継がれる5つの作品です。深く、静かに心に残る作品を厳選しました。

第1弾では、ドラマ『初恋、ざらり』の魅力に迫ります。初恋のドキドキや切なさ、思わず共感してしまう恋の瞬間が、繊細な描写で丁寧に描かれている本作。これからその魅力あふれるストーリーを、詳しく見ていきましょう。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

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「第50回放送文化基金賞」の贈呈式に出席した小野花梨(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):ドラマ『初恋、ざらり』(テレビ東京系「ドラマ24」)
  • 放送期間:2023年7月7日~9月22日
  • 出演:小野花梨(上戸有紗 役)、風間俊介(岡村龍二 役)

軽度知的障害と自閉症を抱える女性・上戸有紗(小野花梨)は日常生活や仕事でさまざまな困難に直面し、暗黙のルールが理解できなかったり、人間関係でのミスを重ねたりと、自分に劣等感を抱えながら生きています。そんな中、知り合った男性たちとの関わりの中で、自分の価値を確かめようとする日々を送ります。

しかし、新しいアルバイト先で出会った先輩・岡村龍二(風間俊介)との交流を通して、恋愛に対する考え方や自己肯定感が徐々に変化していきます。一方の岡村も、有紗との関係を通して障害を持つ恋人を受け入れる葛藤や、自分自身の劣等感に向き合うことになります。二人の関係は、障害や社会的偏見、日常生活の難しさといった現代社会の問題を浮き彫りにしつつ、純粋で切ない恋愛模様を描きます。

「小野花梨×風間俊介――不器用で愛おしい恋を描く、演技力が光る名コンビ」

ドラマ『初恋、ざらり』は、ざくざくろの同名漫画を原作の物語。「このマンガがすごい!2023」にもランクインした注目作です。

X(旧Twitter)で連載投稿されていた原作漫画は、徐々に多くのファンを増やしてきた作品です。それだけに、「嬉しい反面、不安」と実写化には不安を感じるファンの声も多く見受けられました。

しかし、実際に放送が始まるとファンの声は一転。「素晴らしすぎた… 原作の世界観そのままで、配役も最高」「かなりとてもよくないですか?」と、好評の声を集めていました。

主演の小野花梨さんは有紗の繊細な感情を自然体で表現し、風間俊介さんは岡村の葛藤と優しさを見事に演じ、ドラマ全体に深みを与えています。原作とは異なるが丁寧に世界観を表現した脚本に言及するファンも多く見受けられました。

胸に突き刺さるリアル――『初恋、ざらり』生々しい脚本で描く恋の真実

ドラマ『初恋、ざらり』は、作者・ざくざくろ氏自身やその周囲の友人たちの経験が作品に色濃く反映されています。そのあまりにもリアリティある脚本に「すべてが生々しい」「途中までしか観れなかった…」という声も。一方で「とにかくキュンとする」「何回みても最高のドラマ」「やっぱりテレ東ドラマは最高やね」と大きな話題を呼びました。

主人公・上戸有紗の容姿や性格は、作者・ざくざくろ氏の好みを詰め込み可愛らしく描かれています。しかし、作品の核心である発達障害に関しては、リアリティを出すために作者自身の特性が反映されています。ざくざくろ氏自身も発達障害を持っており、その経験が有紗のキャラクターに色濃く生かされているのです。そのため、ノンフィクションではないものの、物語にはリアリティが感じられ、登場人物たちの感情や行動にも説得力があります。

有紗の成長と岡村との絆、周囲の人々との関わりを通じて、視聴者は恋愛の喜びや切なさ、そして自分自身を受け入れることの大切さを実感することができます。社会的課題と恋愛ドラマが見事に融合した感動作です。気になった方はぜひご覧になってみてくださいね。


※記事は執筆時点の情報です