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管理栄養士「1日2個以上は避けて」→実は食べ過ぎに注意したほうがいい『果物』とは?

  • 2025.10.6
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

「果物は体にいいから毎日たくさん食べても大丈夫」と思っていませんか?実は、管理栄養士が「1日2個以上は避けてほしい」と注意を促す果物も存在するんです。甘くてジューシーな果物は美味しく、ビタミンや食物繊維も豊富で健康に良いイメージが強いですが、食べ過ぎると逆に体に負担をかけることも。

日々の食生活に取り入れる際に気を付けたい「果物の落とし穴」とは一体どんなものなのでしょうか?今回は、食べ過ぎに特に注意が必要な果物とその理由を、わかりやすくご紹介します。

意外な落とし穴!桃の栄養と食べ過ぎによるリスクとは

管理栄養士が「1日2個以上は避けた方が良い」と注意を促す果物、それは「桃」です。

桃は水分が約9割を占めるみずみずしい果物で、ビタミンやカリウム、食物繊維を含み、夏バテ対策や美肌づくりに役立つフルーツとして人気です。また、カリウムが豊富で、余分な塩分の排出を助け血圧を整える働きがあります。さらに食物繊維が腸内環境を整え、便通改善にも効果的。桃は甘くて美味しいだけでなく、美容と健康を支える栄養が詰まったフルーツです。

一方で、桃には、糖質が多く含まれているため、1日に複数個食べると糖質が過剰になる恐れがあります。糖質の過剰摂取は、血糖値の急激な上昇を招き、エネルギーとして使い切れなかった糖が脂肪として蓄積されやすくなります。

このような理由から、適量を守ることが大切です。

桃の適量はどのくらい?

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

桃にはポリフェノールの一種であるクロロゲン酸が含まれ、抗酸化作用が期待できます。さらに、カリウムの働きでむくみ解消や高血圧予防にも役立つなど、適量なら非常に健康的な果物です。また、夏の水分補給としても最適で、暑い日には水分を効率よく摂り入れることができます。

しかし、これらの良い面も「1日1個」を目安にするからこそ活かせるのです。特に、血糖値のコントロールが必要な方やダイエット中の方は、果物の糖質量に注意が必要です。桃は、大きなものだと1個300g以上あり、小さなものでも180g程度あります。桃100gに含まれる糖質は10gほどですが、大きな桃(300g)を1度に食べてしまうと糖質は30g、角砂糖10個分にもなってしまいます。

食べ過ぎは血糖値の急上昇や胃腸の不調につながる可能性がありますが、だからといって遠ざける必要はありません。むしろ、適量を知りバランス良く食べることで、桃の栄養を摂取することができますよ。

甘くて美味しい桃を楽しもう!

桃は夏の味覚として多くの人に愛される果物ですが、糖質や食物繊維の過剰摂取による健康リスクを防ぐために食べ過ぎは控えましょう。適切な量を守りつつ楽しめば、ビタミンCやカリウム、抗酸化物質の恩恵をしっかり受けられます。

食べ過ぎると血糖値の急上昇や胃腸の不調を引き起こす可能性があるので、1日中くらいのサイズ1個を目安に、バランスのいい食生活の一部として桃を取り入れることが大切です。旬の桃の美味しさを賢く味わいながら、健康的な毎日を過ごしましょう!


監修者:工藤まりえ

大学にて栄養学と分析化学を専門とし、管理栄養士免許を取得。卒業後は都内飲食系会社にてフードコーディネーターとして勤務。また、管理栄養士としてはスポーツジムに通う方を対象に、体質改善・ダイエットのための栄養指導を実施。短期的な痩身だけではなく、健康的で太りにくい体質への改善を目指した、専門的かつ行動に移しやすいアドバイスを毎月100名程に対して行っている。