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ブロッコリーは『そのまま保存』と『茹でてから保存』どっちがいいの?→管理栄養士の“答え”とは

  • 2025.10.4
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

スーパーで新鮮なブロッコリーを手に入れたけど、すぐに使い切れない…。そんなとき、「このまま冷蔵保存したほうがいいの?それとも一度茹でてから保存したほうが栄養や味は保てるの?」と悩んだ経験がある方も多いはずです。実は、ブロッコリーの保存方法によって、栄養素の残り方や鮮度が大きく変わるんです。

この記事では、管理栄養士の視点を交えながら、意外と知られていないそれぞれの保存のメリット・デメリットをわかりやすく解説します。

知っておきたい「ブロッコリーの保存問題」

ブロッコリーはビタミンCをはじめ、食物繊維やカリウム、抗酸化物質のスルフォラファンなどが豊富で、まさに「栄養の宝庫」。でも、ビタミンCをはじめとする水溶性の栄養素は熱や時間に弱く、保存の仕方によっては大切な栄養が失われてしまうんです。だからこそ、どうやって保存するかが重要になります。

そのまま保存
ブロッコリーの鮮度を保つ意味では自然な方法。洗わずに新聞紙やキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室に入れれば1週間程度は鮮度が持ちます。ただし、時間とともに栄養素がどんどん減ってしまいます。特にビタミンCは時間とともに減少するため、できれば早めに食べるのが理想です。

茹でてから保存
小房にカットして、たっぷりのお湯で茹でてから、冷まして保存しておくと、食べたいときにすぐ使えて便利です。茹でる過程でビタミンCなどが一部失われるものの、冷凍保存すれば長期保存が可能で、保存中の栄養減少も抑えられます。調理の手間を減らしたい人におすすめの方法です。

管理栄養士が教える!保存のコツと意外なベストな方法とは?

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

実は、管理栄養士の間でも「どちらが良いか?」は、保存期間や使い方次第で変わるため、一概には言えません。ポイントは、どのくらいの期間保存するか、そしてどんな調理に使いたいかです。

短期間(2~3日以内)なら、「そのまま冷蔵保存」をおすすめします。新鮮なままの状態が一番栄養価が高く、味も風味も損なわれにくいからです。保存の際は、切らずに丸ごとよく水分を拭き取り、野菜室の冷気が直接当たらない場所に置くのがコツです。

長期保存(1週間以上)を考えるなら、一度茹でてから冷凍保存するのが最適。茹でる際は、さっと湯通しする程度にし、茹ですぎは避けましょう。ざるなどに重ならないように広げて冷まし密閉容器や密封袋に入れて冷凍します。こうすることで、冷凍中の酸化や色の変化を防ぎ、栄養や食感をより長持ちさせることができます。この方法は忙しい方には特におすすめです。

ブロッコリーのベストな保存法のまとめ

結論としては、「すぐ使うならそのまま冷蔵保存」「長く保存するなら茹でて冷凍保存」がおすすめの保存スタイルです。どちらにもメリット・デメリットがあるため、自分の生活スタイルや調理計画に合わせて使い分けるのが賢いですね。

ブロッコリーは栄養価がとても高い野菜なので、上手に保存して無駄なく食べたいもの。この記事で紹介したポイントを押さえれば、栄養も美味しさもキープしつつ賢く保存できますよ!ぜひ参考にして、毎日の食卓に元気をプラスしてくださいね。


監修者:工藤まりえ

大学にて栄養学と分析化学を専門とし、管理栄養士免許を取得。卒業後は都内飲食系会社にてフードコーディネーターとして勤務。また、管理栄養士としてはスポーツジムに通う方を対象に、体質改善・ダイエットのための栄養指導を実施。短期的な痩身だけではなく、健康的で太りにくい体質への改善を目指した、専門的かつ行動に移しやすいアドバイスを毎月100名程に対して行っている。