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管理栄養士「1日2個以上は避けて」→実は食べ過ぎに注意したほうがいい『秋が旬の果物』とは?

  • 2025.10.9
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

秋といえば、美味しい食材が豊富に揃う季節。栗やさつまいも、りんご、きのこなど、その甘みや香りは旬ならではの魅力でつい食べ過ぎてしまいがちです。

しかし、実は管理栄養士が注意を促す「1日2個以上の摂取を避けたほうが良い食品」もあります。栄養面や健康への影響を踏まえて、秋の味覚と上手に付き合うポイントを徹底解説します。

甘さの秘密と管理栄養士が注意する理由とは?

管理栄養士が食べ過ぎには注意してほしいとあげる秋の味覚は「柿」です。柿はビタミンCや食物繊維に加えて、カリウムやβカロテンも含み、季節の健康維持にぴったりのフルーツです。

しかし、柿には果糖が多く含まれているため、食べ過ぎには注意が必要です。カロリーオーバーや血糖値の急激な上昇につながる可能性があり、糖尿病や血糖管理をしている方は特に注意が必要です。管理栄養士がお勧めするのは「1日2個程度」までに抑えることです。

まさらに、柿を食べすぎると胃のなかに「柿胃石」と呼ばれる塊ができてしまうことがあります。これは、柿に含まれるタンニンが胃酸と反応して植物の成分と結合し、胃のなかで固まるためで、胃痛や吐き気などを引き起こすことがあります。大量に食べると消化不良や胃の不快感を起こすこともあるため注意が必要です。

柿の健康効果と美味しく安全に楽しむコツ

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

それでも、柿は秋の健康をサポートする優れた果物です。ビタミンCは肌の調子を整え、免疫力アップにも役立ちます。カリウムはナトリウムの排出を促して血圧を安定させる効果が期待されます。食物繊維は腸内環境を整え、便通を促すので、秋の体調維持にぴったりです。

柿を楽しむポイントは、1日の摂取量を守ることに加え、食べるタイミングを工夫することです。例えば、空腹時に大量に食べるのは胃に負担がかかりますので避けましょう。食べる際にも、よく噛んで胃腸の負担とならないように気を付けましょう。

秋の味覚、柿と上手に付き合うために

柿は秋の風物詩として多くの人に愛される果物です。その甘さと栄養価の高さは魅力的ですが、食べ過ぎは糖質の摂りすぎや胃腸の不調を招く恐れも。季節の恵みを美味しく味わいつつ、健康効果を高めるためには適量が大切です。

管理栄養士が推奨する「1日2個まで」の目安を守りながら、秋の味覚を健康的に楽しみましょう。


監修者:工藤まりえ

大学にて栄養学と分析化学を専門とし、管理栄養士免許を取得。卒業後は都内飲食系会社にてフードコーディネーターとして勤務。また、管理栄養士としてはスポーツジムに通う方を対象に、体質改善・ダイエットのための栄養指導を実施。短期的な痩身だけではなく、健康的で太りにくい体質への改善を目指した、専門的かつ行動に移しやすいアドバイスを毎月100名程に対して行っている。