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実は『高血圧』の人ほど『味噌汁』を飲んでほしい…管理栄養士が教える"意外な理由"とは?

  • 2025.9.23

 

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

「高血圧」と聞くと、減塩や塩分制限が頭に浮かびますよね。確かに塩分の摂りすぎは高血圧の大敵。しかし、そんな中であえて「味噌汁を飲んでほしい」という話を聞くと、ちょっと驚きませんか?実は、味噌汁には高血圧の人に嬉しい成分がたっぷり含まれていて、健康管理の強い味方になるんです。この記事では、管理栄養士が教える“意外な理由”をわかりやすくご紹介します!

味噌汁は“高血圧の敵”?いいえ、実は味方なんです!

高血圧の方にとって、塩分は控えるべきものとしてよく知られています。そして味噌汁は塩分が多いので敬遠されがちかもしれません。でも実は、味噌には単なる塩分以上の有益な栄養素が含まれていることをご存じでしょうか?実は味噌は、大豆を発酵させてできており、その過程で血圧を安定させる成分やリラックス効果のある成分が生まれています。

特に注目したいのは「大豆ペプチド」と「カリウム」です。大豆ペプチドは血圧を上げる酵素の働きを抑制し、血圧を正常に保つ手助けをする働きがあります。また、カリウムは体内の余分なナトリウム(塩分)を排出するのを助けるので、血圧管理に欠かせません。

さらに、発酵により味噌は腸内環境を整える善玉菌も含み、免疫力アップや代謝促進につながるという点でも健康に良い影響をもたらしています。だから一概に味噌汁は「塩分が多い」というだけでだけで避けるのはもったいないんです。

具体的な理由と毎日の習慣にプラスしやすい取り入れ方

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

管理栄養士の視点から見ると、味噌汁は「適量の塩分+血圧降下作用のある成分」の絶妙なバランスが魅力です。味噌に含まれる大豆ペプチドは、自然な形で血圧をサポートします。また味噌のカリウムがナトリウムを排出し、血管への負担を軽くする効果も期待できます。

ただし、一度に大量に食べたり、1日に4杯以上飲んだりすることは勧められません。味噌汁を作る際には、野菜や海藻、大豆製品などの具材をたくさん使うと満足感がまし、具材の味も楽しめるので毎日続けやすくなるでしょう。

味噌汁の魅力まとめ~高血圧予防&改善に役立つ理由~

味噌汁はただの塩分源だと思われがちですが、実は高血圧の人にとって強い味方になる食品です。大豆由来の成分が血圧を調整し、カリウムが塩分バランスを整え、腸内環境も助けてくれます。大切なのは摂り方で、野菜や海藻、大豆製品などの具材をたっぷり入れて毎日の食事に取り入れることがポイント。無理なく習慣化できれば、心身の健康維持につながるでしょう。

もちろん、味噌汁だけで高血圧が治るわけではありません。食事全体のバランスを意識しながら取り入れることで、血圧コントロールの有効なサポート役になるはずです。これからは「高血圧だから味噌汁は控える」ではなく、「上手に楽しんで健康に役立てる」視点で見直してみてはいかがでしょうか。

食卓の定番を見直すことで、あなたの健康がもっと楽しく、無理なく守れるヒントがあるかもしれませんよ!


監修者:工藤まりえ

大学にて栄養学と分析化学を専門とし、管理栄養士免許を取得。卒業後は都内飲食系会社にてフードコーディネーターとして勤務。また、管理栄養士としてはスポーツジムに通う方を対象に、体質改善・ダイエットのための栄養指導を実施。短期的な痩身だけではなく、健康的で太りにくい体質への改善を目指した、専門的かつ行動に移しやすいアドバイスを毎月100名程に対して行っている。