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管理栄養士「できるだけ避けて」 無意識に『老化』を加速させているかもしれない“NGな食べ方”とは

  • 2025.9.22
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

日々の食事は、健康や美容の土台となるもの。でも、その「食べ方」が無意識のうちに老化を進めてしまうことがあるとしたら、驚きですよね。管理栄養士が警鐘を鳴らすのは、食材や栄養バランスだけでなく、食べる際の習慣やタイミングに潜むリスクです。今回は、「できるだけ避けてほしい」食べ方のポイントを掘り下げ、見直しが老化予防にどんな効果をもたらすのかをわかりやすく解説していきます。

気づかぬうちに老化を進める?NGな食べ方の正体

老化のスピードを加速させる要因には様々なものがありますが、実は「食べ方」も大きなカギを握っています。管理栄養士によると、特に注意が必要なのは「早食い」「夜遅くの食事」「偏った食べ方」の3つです。

まず、早食いは満腹感を感じにくく、つい食べ過ぎてしまう原因に。過剰なカロリー摂取は肥満を招き、皮膚のたるみやシワといった老化現象を助長します。また、胃腸への負担も大きいため消化不良や慢性的な疲労感にもつながります。

そして、夜遅くに食事をする習慣はホルモンバランスを乱しやすく、睡眠の質を低下させるリスクが。睡眠時には細胞の修復や代謝が活性化するため、悪い影響が蓄積すると肌荒れや体の不調、さらには内臓機能の低下を招いてしまいます。

さらに、糖質や脂質に偏った食事は体内で炎症を引き起こしやすく、それが慢性的な老化の原因になることも指摘されています。自分に合ったバランスの良い食事でないと、抗酸化作用のある栄養素が十分に得られず、体のサビつきが進んでしまうのです。

老化予防につながる「食べ方」とは?

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

では、どのように食べ方を改善すれば老化を遅らせられるのでしょうか?管理栄養士のアドバイスをもとに具体例を挙げてみましょう。

まずは「ゆっくり噛む」こと。食べる速度を落とし、一口あたり30回ほど噛むことで満腹中枢が刺激されやすくなり、食べ過ぎを防げます。これにより体重管理に役立つだけでなく、唾液に含まれる酵素が消化を助け、胃腸の負担の軽減にもつながります。

また、夜の食事は遅くとも就寝2時間前までに済ませるのが理想的。これにより睡眠の質が向上し、ホルモンバランスが整います。睡眠科学の研究では、睡眠や体内時計に影響を及ぼすメラトニンやコルチゾールというホルモンの分泌バランスを崩すことが示されています。

さらに、彩り豊かな野菜や果物、良質なたんぱく質や良い脂質(オメガ3脂肪酸など)を積極的に取り入れる「バランスの良い食事」も欠かせません。抗酸化物質たっぷりの素材は体内の活性酸素を抑え、細胞のダメージを減らしてくれます。例えば、ビタミンCやEは肌のコラーゲン生成を助け、抗炎症作用を持つといわれています。

無意識のNG習慣を改善しよう

私たちがついやってしまいがちな「早食い」「夜遅い食事」「偏食」という習慣は、知らず知らずのうちに老化を進める要素となっています。しかし、それを意識して変えることで、体の内部から若々しさを保つことができます。食べ方ひとつで体の調子は大きく左右されるため、ぜひ今日からゆっくり噛んで、規則正しい食事時間とバランスを心掛けてみてください。

管理栄養士が推奨する正しい食べ方を実践すると、肌のハリ・ツヤが変わり、エネルギッシュで疲れにくい体づくりにもつながります。細胞レベルでアンチエイジングを目指して、毎日の「食べ方」を賢く見直しましょう。


監修者:かきねキッチン 小池 三代子(InstagramブログX

管理栄養士×保育士|実務経験13年|現在はフリーランスの管理栄養士として、栄養相談や献立作成、記事執筆・監修を中心に活動中。「人に寄り添い、無理なく実現できる食生活のサポート」をモットーに、忙しい中でも続けられる、簡単でおいしい時短レシピを発信している。