1. トップ
  2. 管理栄養士「今日から変えて」 代謝アップに繋がっていない…“NGな水の飲み方”とは

管理栄養士「今日から変えて」 代謝アップに繋がっていない…“NGな水の飲み方”とは

  • 2025.9.22
undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

私たちの体の代謝を上げるために水を摂ることは非常に大切ですが、その「飲み方」次第でかえって代謝を妨げてしまう可能性があるのをご存じでしょうか?健康や美容のために毎日意識して水を飲んでいるのに、思うように体が変わらない、そんな悩みを持つ人は意外と多いものです。

今回は、管理栄養士が指摘する「代謝アップに繋がらないNGな水の飲み方」について、具体的に何が間違っているのか、そして正しい飲み方は何かを分かりやすく解説します。

水の飲み方の誤解と代謝への影響+

まず押さえたいのは、「ただ水をたくさん飲めば代謝が上がる」という単純な考え方は間違いであるということです。実は、水の飲み方によっては代謝反応にマイナスの影響を与え、むしろ身体が冷えやすくなったり、消化機能に負担がかかることがあるのです。

たとえば、一気に大量の水を短時間で飲むことは、消化管を急激に刺激し、胃酸の殺菌作用を薄めてしまいます。胃酸は食べ物の消化や栄養吸収を助ける重要な要素ですが、胃酸が薄まることで消化の効率が落ち、体はエネルギーを代謝するスピードを本来よりも遅らせてしまいます。また、冷たい水を大量に飲むことも、体温を下げてしまい代謝活動を鈍らせる原因になります。

脱水状態になると代謝は落ちるため、こまめな水分補給は必要ですが、一度にたくさんの水を飲むのではなく、適量を分散して摂ることがポイントです。

代謝アップに効果的な水の飲み方と生活習慣のヒント

undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

では、どのように水を飲めば代謝アップに繋がるのでしょうか?管理栄養士の視点から押さえておきたいポイントは以下の通りです。

  • 常温かぬるま湯でこまめに飲む
    体を冷やさないことが代謝活性化の基本。冷たい水ではなく常温以上のぬるま湯をゆっくり飲むことで内臓温度を保ち、代謝促進に寄与します。
  • 一度に大量ではなく、1回150~200mlを目安にこまめに摂取
    こまめな水分補給は胃への負担を減らし消化効率を落としません。特に朝起きた直後や運動の合間、就寝前にも少量ずつ摂るのが理想的です。
  • 食前に少量の水を飲み食欲を調整
    食べ過ぎを防ぎ血糖値の急激な上昇を抑え、適正な代謝をうながします。

また、水質も代謝に影響を与えるという研究もあります。ミネラルが豊富な硬水は体に良いイメージがありますが、重さを感じる場合は体質によって軟水を選ぶことも検討しましょう。特に代謝をスムーズに保ちたい人は、自分の身体に合った水の種類を見つけることも大切です。

さらに、水を飲む習慣だけでなく、適度な運動、質の良い睡眠、バランスの良い食事と組み合わせることで、より効果的に代謝アップが期待できます。特に筋肉量の維持は基礎代謝を高く保つために不可欠なので、水分補給とともに筋トレやストレッチも習慣にしましょう。

まとめ:今日からできる!水の飲み方を変えて代謝アップを目指そう

代謝アップのための水の飲み方として避けたいのは、「冷たい水を大量に一気飲み」「食事中の過剰な水分摂取」「水分補給の偏り」です。これらのNG習慣は、知らず知らずのうちに身体の消化活動や代謝を妨げてしまいます。一方で、常温やぬるま湯をこまめに飲むこと、食前後の水分調整、そして日々の生活リズムと組み合わせることが代謝をスムーズに高めるカギです。

今日から意識的に水の飲み方を見直して、効率的な代謝アップに繋げてみませんか?


監修者:かきねキッチン 小池 三代子(InstagramブログX

管理栄養士×保育士|実務経験13年|現在はフリーランスの管理栄養士として、栄養相談や献立作成、記事執筆・監修を中心に活動中。「人に寄り添い、無理なく実現できる食生活のサポート」をモットーに、忙しい中でも続けられる、簡単でおいしい時短レシピを発信している。