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管理栄養士「食べ過ぎは避けて」→体にいいからと食べすぎると実は危険だった…栄養たっぷりな『食材』とは

  • 2025.9.30
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

「健康のために体にいいものをたくさん食べよう!」という気持ちは、誰もが持っていますよね。特に栄養価が高いとされる食材は積極的に摂りたくなるもの。でも、実は「食べ過ぎは避けて」と管理栄養士が伝える食材があります。

一体それはどんな食材なのでしょうか。今回は、その食材がどうして食べ過ぎはNGなのか、そして上手な食べ方について詳しくご紹介します。

レバーの魅力と知られざるリスクとは

「食べ過ぎはNG!」とされる食材、それはレバーです。レバーは「栄養の宝庫」として知られており、特に鉄分やビタミンA、ビタミンB群が豊富です。貧血予防や疲労回復に効果的で、体調を整えるのにぴったりの食材として重宝されています。だからといって「たくさん食べれば健康になれる」と思い込むのは危険です。

たとえば、レバーに多く含まれるビタミンAは、体内に蓄積しやすい性質があります。過剰に摂取することで頭痛や吐き気、皮膚のかゆみ、さらには肝機能障害を引き起こす可能性があるのです。また妊婦の場合、過剰に摂ると胎児への影響がある場合も。さらに鉄分は過剰に摂ると胃腸の不調を招いたり、鉄過剰症のリスクにつながったりします。

このように、どれほど体に良い栄養素でも取りすぎると「毒」になりうるのです。だからこそ、レバーの栄養成分を理解し、適切な量を守ることが健康的な食生活の鍵となります。

安全においしく楽しむためのレバーの食べ方と注意点を知ろう

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

では、どうすればレバーの魅力を活かしつつ過剰摂取のリスクを回避できるのでしょうか?管理栄養士の視点から見ると、まず推奨されるのは「週1〜2回、1回の量は20〜30g程度」に抑えることです。これならビタミンAや鉄分の適度な摂取が期待できます。

また、加熱不足は食中毒の原因にもなるので、中までしっかり火を通すことが大切です。加熱しすぎるとパサつきやすいので、蒸す、低温調理するなど工夫もおすすめです。

なお、サプリや加工食品でビタミンAや鉄分を別途摂取している場合は、レバーの摂取量を減らすなど調整が必要です。体調に異変を感じたら、医療機関や管理栄養士に相談してみましょう。

栄養豊富なレバーで健康的な食生活を

レバーは確かに栄養素がたっぷりで健康維持に役立つ素晴らしい食材です。ただ、「体にいいから」といって食べ過ぎてしまうと、かえって健康トラブルの原因になることもあります。ポイントは「適度な量を守ること」そして「安全な調理方法で食べること」。

私たちの体はバランスが大切です。豊かな栄養をもつ食材だからこそ、正しい知識をもって賢く摂取し、健康的な毎日を楽しみましょう。


監修者:かきねキッチン 小池 三代子(InstagramブログX

管理栄養士×保育士|実務経験13年|現在はフリーランスの管理栄養士として、栄養相談や献立作成、記事執筆・監修を中心に活動中。「人に寄り添い、無理なく実現できる食生活のサポート」をモットーに、忙しい中でも続けられる、簡単でおいしい時短レシピを発信している。