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SNSの書き込みから友だちと険悪に…スマホ時代の「友情」のこれからを一緒に考える【お悩み#93】

  • 2025.8.29

はーい皆さん、ごきげんよう!満島てる子です。

皆さんはメインで使ってるSNSって、あったりするかしら?

あたしは本来出自としては、生粋の「Twitter」っ子。
名前が変わってはしまったけれど、おそらく使い続けてもう15年以上。

でも最近は、電話やメッセージといった連絡機能が充実しているからという理由で(お店のお客さんともコミュニケーション取りやすいのよね)、インスタグラムの活用に慣れないながらも注力したりしております。

おばさんなりに、新しい機能も使いこなさねば…!なんて決心し、トライで済めばいいのにしっかりエラーしたり。

アップデートされて仕様が変わるたびに、スマホという小さな箱に向かって「ぐぇええ!運営ちょっと待ちなさいよッ!」って小さくない声で悲鳴を上げたりもして。笑

Sitakke
ライター・満島てる子

個人的には、そんな四苦八苦もありつつ。

デジタルネイティブの子達も社会に出てきて、世はまさにSNS時代!といった感がありますよね。

とはいえ、そうなるとどうやら、これまでになかったニュータイプのお悩みも出てくるみたい。
こちらのお手紙、紹介させてください。

読者のお悩み SNSが原因で友だちと険悪に。これからどうすれば…

Sitakke
Sitakke

あらぁ!インスタのノートって、アイコンの上に何文字かショートメッセージみたいなのを表示できる、あの機能のことよね?

やだちょっと気まずい…
いやさ、冒頭で「新しい機能も使いこなさねば…!なんて決心し」と書いておいた矢先で、大変お恥ずかしい話なんだけれどね。

あたしったらインスタのこの機能、まだ自分の情報発信としては使ったことなかったのよ。笑
反省ッ!
だいはるさん、早速ですがごめんなさいッ!
そして、お手紙を送ってくださり、どうもありがとうございます。

にしてもそっかぁ、ノートに書いた一言がきっかけでいろいろもめてしまったのね。

あのノート欄ってさ、実は前からフォロワーさんたちの書き込みを見るだけはしていたんだけれど、全体的な傾向としてみんなあそこに本音というか、愚痴にも近しいことを吐き出しがちの様子。
だいはるさんも、そういう使い方を普段からしていたのかな?

似たような事例だと思うんだけれど。

あたしとかは、以前からTwitter発祥の某アプリについては「あれは痰壺と一緒」(ってドラァグクィーンの某大先輩が昔おっしゃっていたの)って考えていて。

個人的には頻度は高くないながらも、こころの内のわだかまりやら不平不満、ネガティブな気持ちなどを、自分なりの仕方で「カーッ!ペッ!」と発散する場所としても使ったりしてきたのよ。

この痰吐くときって、結構しっかり気持ちいいのよね。
他人にどうしても言えなさそうな絶妙な怒りやかなしみの感情とかも、自分なりに推敲し、ある程度煮詰めあげた文言でもって(あるいは、誰かのオシャレな言葉をリポストというかたちで借りることによって)、インターネットの海のなかにポイっと気軽に投げ捨てることができる。
これ、一種の快楽。

「自分の恥部やモヤモヤ、ぜぇんぶ垂れ流しぃ〜!」てなノリで、思わずやってしまう行動のひとつに、ここ数年なっています。

注意すべきことも、やっぱりある

Sitakke
お誕生日のお祝いでいただいたデザートプレート!

でもさ。やっぱり一個注意すべきは。

この手の吐き出し方って、世に言う「エアリプ」じゃありませんが、届けたいという意図の有無があやふやである段階、あるいは、載せようとしている文章が直裁でシンプルすぎる状態では、下手すると特定の人物への単なる当てこすりや、さらし上げみたいになっちゃうところですよね。

常日頃思ってるんだけど、そうなると本当、この行為ってデメリットしかない。

そして周囲を見てると、このデメリットによって毒されてしまっている人たちって実に多いというか、なんなら最近どんどん増えてきているよなぁって思うの。

一緒に仕事している人たちの愚痴(なんならもはや悪口)を、その人たちも閲覧可能なSNSにどストレートに書いてしまって、余計職場がギスギスすることになったり。

好きな人や友だちに振り向いてほしくて、深夜に勢いあまって書き込んでしまったわかりやすい病み投稿が、かえってその人との間にいらぬ距離感を作ることにつながってしまったり。

最近そういうの、頻繁に目にするんだよね。
これ多分、スマートフォンとそれに紐づいたサービスが、みんなの生活ともう不可分になっているからなんだろうなぁ。

おそらく、今回のだいはるさんの事例は、そのデメリットが「インスタのノート」というサービスの中で爆発しちゃったやつなのでしょう。

うーん、やっちゃったねぇ。

言われて嫌だった経験をどこかで消化したい気持ちはとってもよくわかるんだけれどさ。
でも、相手の目につくところでハッキリとやるのは、よっぽどの覚悟があるならまだしも、端的によくない。
よろしくない。

と、少し厳しい言い方も交えてしまったけれど。

ソーシャルネットが世界を網羅し、生活と不可分になりがちな時代だからこそ。
だいはるさんには同じ過ちをもうこれからは繰り返してほしくないなと、そう願うあたしが今パソコンの前にはいます。

あたしなりのAnswer

Sitakke
お花シリーズ こちらもお誕生日にいただいたもの。2つともキレイ!

さて。だいはるさん。

あなたはきっと今、相当不安なことでしょう。

そうだよね。
親しい相手とのつながりがこれからどうなってしまうのか、そんな状況下で冷静でいられる人なんてごく稀。

「これからどうすればいいのでしょうか」というあなたの問いかけに、あたしは切実な響きを感じています。

そうねぇ。
残念だけれど、あなたと友だちが果たしてこれまでのようにいることができるかは、どうしてもふたりの間にいないあたしにはわからないこと。

なんなら、あなた自身にも、友だちにとっても明らかではないことのはず。

もっと言えば、そんな不明な話を「じゃあこうすれば全部解決だよ!」なんて無かったことにしてくれる蜘蛛の糸は、残酷なことにどこにも存在しないのよね。
ブラウザのキャッシュを消すようには、人間の事情って進んでくれないのよ。

でも、ひとつだけ。
だいはるさん、あなたにはあたしから伝えたいことがあるんです。
もしかしたらそれが、友だちとの関係性の改善に向かっていくための、ちょっとしたお守りぐらいにはなってくれるかもしれない。
どうか聞いてくれると嬉しいわ。

さて。
じゃあ、このお手紙をもらった時にあたしがまず気になった点から、始めていこうと思うんだけれど。

だいはるさん、あなたさ、ノートしかり、その後のやりとりしかり、友達とのコミュニケーションをスマホ上の文章をメインとして、どうやら行っているみたいよね?
あたし、あなたにはそのスタンスから、ぜひ卒業していただきたいなと思うの。

スマホ越しの世界だけではね

Sitakke
リアルにやり取りできるってステキなこと。毎週のHBC「したっけラジオ」収録もわいわいやってます

スマートフォン。
私たちはこの小さい箱を手にすることで、マクロからミクロまで幅広い単位の、多種多様な世界にアクセス可能になりました。

海の向こうの人たちの様子をライブで垣間見ることも、社会に自分の意見を広く発信することも。
そしてもちろん、親しい人たちと密に交流をはかることだって、この箱があれば気軽にできるようになったわけです。

でもね、だいはるさん。箱は単なる箱。
そこに表示されているのはどこまでいっても、電子化された情報なのよ。

そしてその情報には、抜けている部分、欠けている部分、あえて隠されている部分、なんなら、時には間違っている部分まであるかもしれない。
自分発信の情報についていえば、誤解されてしまう可能性だってある。

にも関わらず、スマホ越しだけで世界を見ていては、そうした「おや、なんか違うかも」といった感覚を手にすることはできない。

そう、生身の相手を目の前にして言葉を交わすこととは異なり、スマホというデバイスを介したコミュニケーションのなかでは、しっかりとした肉感とともに人と交流することは難しいんじゃないかと、あたしは思うんです。

だからこそ。
あたしだいはるさんには、今回もめてしまった友だちと実際に会ったときに、目と目を向き合わせた上で「改めて、あんなこと書いてごめん。どう感じたか、率直に教えてほしい」と、頭を下げ、お願いしてみることをおすすめしたいのよね。

直接誰かと話をすること。
これほどまでに人間関係を構築し、改善し、進めていくのに力を発揮する行動というのは、他にないはずだから。

もちろん、友だちとのやりとりにスマホを金輪際使うな、なんてことは言いません。
人に頭を下げるというのが、心理的ハードルの高いものだということもわかります。

でもね、だいはるさん。
人と人との物語は、会うことによって初めて始まる。

あなたが相手ともう一度、「友だち」という物語を紡いでいきたいのなら、その人とまっすぐ「出会いなおす」というチャレンジをぜひやってもらいたい。

だいはるさんが大切な人とこれからも一緒に、しっかりとしたリアリティをともなった楽しい時を過ごせるように。

現段階ではあくまで小さな箱の向こうからになってしまいますが、あたしもあなたのことを応援していますよ。

ま・と・め♡

というわけで今回は、SNSの使い方からはじまって、スマホ時代の友情というものについて一考してみました。

すごいよねスマホって。
そこに全てが詰まっているんじゃないかって、一瞬勘違いしちゃっても仕方ないぐらい便利なデバイスだもの。

でも、そこからあえて距離をおくというか(デジタルデトックスなんて言葉も広まってますね)、スマホに頼らず面と向かって、あたたかみとともに人と対峙すること。

その大切さは、いつまでも忘れずにいたいなぁと個人的にも常日頃思っています。

ではでは今日はこの辺で。
また次回!Sitakkeね〜!

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文:満島てる子
イラスト制作:VES
編集:Sitakke編集部あい
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満島てる子:オープンリーゲイの女装子。北海道大学文学研究科修了後、「7丁目のパウダールーム」の店長に。 2021年7月よりWEBマガジン「Sitakke」にて読者参加型のお悩み相談コラム【てる子のお悩み相談ルーム】を連載中。お悩みは随時募集しています。

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