1. トップ
  2. 管理栄養士「皮は剥かないで」→実はそのまま食べてほしい『秋の味覚』とは?

管理栄養士「皮は剥かないで」→実はそのまま食べてほしい『秋の味覚』とは?

  • 2025.11.12
undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

スーパーや市場に並んでいる秋の味覚。栗やぶどう、柿など、どれも美味しくてついつい手に取ってしまいます。「皮ごと食べることで栄養をしっかり摂れる」食材もあるんです。

そこで今回は、管理栄養士がすすめる「皮は剥かずにそのまま食べてほしい秋の味覚」について詳しく見ていきましょう。

剥かずに食べるメリットをいろいろと探ってみよう

今回の主役はさつまいもです。「さつまいも」は昔から、ホクホクの身の部分をメインに楽しむイメージがありますが、しかし実はさつまいもの皮にも体にうれしい成分がぎっしり詰まっているのです。

さつまいもの皮には食物繊維が豊富に含まれています。これは腸の動きをサポートするとされ、便通や腸内環境を整えるサポートをしてくれます。加えてポリフェノールやクロロゲン酸など、抗酸化作用を持つ成分も多く含まれているのです。

さらに、皮の部分にはビタミンCやカリウムなどのミネラルも含まれているため、丸ごと食べることで栄養を無駄なく取り入れやすいのです。

どうやって皮ごと調理する?具体的な食べ方とは

undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

皮ごと食べるのが注目されているさつまいもですが、「皮の味や食感が気になる」という人もいるでしょう。さつまいもの種類や調理方法で多少差はありますが、加熱すると皮はやわらかくなり、特に品種によっては苦味やえぐみがほとんど感じられないものもあります。皮を剥かずに調理するときのポイントは、まず表面をよく洗うこと。土や汚れがついていることが多いので、たわしやスポンジを使って優しく洗うと良いでしょう。

オーブンで焼き芋にすると、皮はパリッと、内側はしっとり甘みが引き立ちやすいです。蒸し器で蒸す場合は、蒸すことで皮が柔らかくなり、皮が食べやすくなるでしょう。

皮ごと食べてさつまいもをもっと楽しもう!

秋の味覚のひとつ、さつまいも。皮に含まれる食物繊維や、ビタミン、ミネラル、ポリフェノールなどの栄養素はせっかくなので取り入れたいところです。

さつまいもの皮は、加熱すれば皮はやわらかくなり、品種によっては風味も気になりにくいため、意外と食べやすいのもポイントです。皮ごと調理する際はしっかり洗い、焼く・蒸す・揚げるなど、普段の料理に取り入れれば、皮の香ばしさや食感も楽しめます。 手軽にできるさつまいもチップスややスイートポテト、大学芋などの定番メニューも、皮を捨てずに活用しましょう。

さつまいもを食べる時は皮ごと栄養を摂り入れることを意識しながら、調理してみてはいかがでしょうか。


監修者:工藤まりえ

大学にて栄養学と分析化学を専門とし、管理栄養士免許を取得。卒業後は都内飲食系会社にてフードコーディネーターとして勤務。また、管理栄養士としてはスポーツジムに通う方を対象に、体質改善・ダイエットのための栄養指導を実施。短期的な痩身だけではなく、健康的で太りにくい体質への改善を目指した、専門的かつ行動に移しやすいアドバイスを毎月100名程に対して行っている。