1. トップ
  2. 管理栄養士「なるべく食べて」→実は『皮下脂肪』を落とすのに効果的な“3つの食材”とは?【管理栄養士が紹介】

管理栄養士「なるべく食べて」→実は『皮下脂肪』を落とすのに効果的な“3つの食材”とは?【管理栄養士が紹介】

  • 2025.11.7
undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

体の見た目や健康に大きく関わる皮下脂肪。多くの人が「脂肪を減らす=食事制限」と考えがちですが、実は管理栄養士が「なるべく食べてほしい」と伝える食材があります。適切な食材を選び、バランス良く食べることで、皮下脂肪に働きかける可能性があるためです。今回はそんな皮下脂肪を落とすのに注目されている食材を3つご紹介します。

皮下脂肪の役割とは

皮下脂肪は、皮膚のすぐ下にたまる脂肪のことを言います。体の場所によって厚さに違いがありますが、お腹や太もも、ヒップなどに多く見られます。ここでの脂肪は、単なる見た目の問題ではなく、体の機能を支えるために働いています。

まずは代表的な役割を挙げてみましょう。

  • 体温の保持:皮下脂肪は熱を逃がさない役割があり、寒い環境から体を守るためのクッションのような働きをしています。
  • 衝撃吸収:外部からの衝撃を和らげる役目を果たし、筋肉や内臓を保護します。
  • エネルギーの貯蔵庫:体が必要な時に使うためのエネルギー源として脂肪を蓄えています。

皮下脂肪は体を守る役割があるため、単純に落とせばいいというものでもありません。減らす際には健康的な方法が望ましいとされていて、運動や睡眠、ストレス管理も脂肪の状態に大きく関係しています。

適度な有酸素運動や筋力トレーニングが脂肪を減らすうえで取り入れられることが多いですが、これらの努力を支えるために、食事の改善やバランスの良い食事も推奨されています。

具体的におすすめしたい3つの食材

undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

ここで、管理栄養士がおすすめする3つの食材を見ていきましょう。

1、卵

卵はたんぱく質が豊富な食材としてよく知られています。たんぱく質は筋肉の材料になるだけでなく、基礎代謝を支える重要な栄養素です。基礎代謝が高いと、エネルギー消費が増え、脂肪を燃やしやすくなるという見方があります。

また、卵は満腹感を持続しやすい食材のひとつともいわれています。満腹感が続く食事をとれば、総摂取カロリーを無理なく抑えられる可能性があるため、結果として脂肪の蓄積を抑える方向に働くことが考えられます。

さらに、卵に含まれるビタミンやミネラル類も代謝の調整にかかわるため、さまざまな栄養素のバランスが皮下脂肪を減らすサポートにつながるとされています。

2、トマト

トマトには「リコピン」と呼ばれる赤い色素があります。このリコピンは強い抗酸化作用を持ち、体内の活性酸素を減らす手助けになるとされているため、細胞の健康維持に一役買っていると考えられています。活性酸素は脂肪細胞の変化や増加に関係するともいわれているため、この抗酸化の働きが皮下脂肪のコントロールに影響する可能性があるというわけです。

さらに、トマトには食物繊維も豊富に含まれているため、腸内環境の改善に役立つ可能性があります。腸内環境のバランスが整うと、体の代謝や脂肪の蓄積に関与すると考えられているため、皮下脂肪の増加を抑える一助になるといわれています。

3、カツオ

カツオに含まれるビタミンB12は、脂質・糖質・タンパク質の代謝を助け、脂肪燃焼を促進する栄養素であり、赤血球の生成や脳・神経・血液の正常な働きにも重要です。また、卵と同じくカツオには良質なたんぱく質が豊富に含まれています。たんぱく質は筋肉の維持や新陳代謝の促進に関与するとされ、基礎代謝を上げるサポートとなります。基礎代謝がアップするとカロリー消費が増え、皮下脂肪の蓄積を抑えやすくなる可能性があります。

バランスの取れた食事と適度な運動で不要な皮下脂肪を減らそう

皮下脂肪は体に必要な脂肪ですが、必要以上に体につきすぎると見た目や健康面で気になることがあります。そこで高たんぱく質・リコピン・ビタミンB12などの栄養を意識的に摂取することで、脂肪をため込みにくい体づくりをサポートしていきましょう。

ただし、食材の持つ力はあくまでも身体作りの一要素。生活の中で運動や十分な休息、バランスのいい食事を心がけることが大切です。無理せずできるところからはじめてみてはいかがでしょうか。

 


監修者:かきねキッチン 小池 三代子(InstagramブログX

管理栄養士×保育士|実務経験13年|現在はフリーランスの管理栄養士として、栄養相談や献立作成、記事執筆・監修を中心に活動中。「人に寄り添い、無理なく実現できる食生活のサポート」をモットーに、忙しい中でも続けられる、簡単でおいしい時短レシピを発信している。