1. トップ
  2. 「かなり強烈」「騙されたと思って観て」最後の展開に絶句…“後味が悪いのにハマる”映画【5選】

「かなり強烈」「騙されたと思って観て」最後の展開に絶句…“後味が悪いのにハマる”映画【5選】

  • 2025.10.26

映画鑑賞の醍醐味は、必ずしも爽快感や感動だけではありません。なかには観終わった後、心にずっしりと重い何かを残し、なんとも言えない複雑な気持ちにさせる作品が存在します。今回は、そんな“後味が悪い”邦画5選をセレクトしました。

あらすじとともにご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

映画『先生の白い嘘』(松竹ODS事業室/イノベーション推進部)

  • 公開日:2024年7月5日

映画『先生の白い嘘』(2024年)は、鳥飼茜の同名漫画を原作に、女性の心の傷と社会の性差を描いた社会派ドラマ。高校教師・原美鈴(奈緒)は、過去に自分を傷つけた男・早藤(風間俊介)が親友(三吉彩花)の婚約者として現れたことをきっかけに、抑え込んでいた欲望や怒りと向き合うことになる。

生徒・新妻(猪狩蒼弥)との交流を通して、自身の内面をさらけ出していく美鈴の姿が痛々しくもリアルに描かれる。性的描写をめぐる制作トラブルが物議を醸したが、奈緒の圧巻の演技とテーマの重さが多くの議論を呼んだ一作。

映画『愛のむきだし』(ファントム・フィルム)

undefined
女優の満島ひかり (C)SANKEI
  • 公開日:2009年1月31日

映画『愛のむきだし』(2009年)は、園子温監督が“愛と罪”をテーマに描いた衝撃作。敬虔なクリスチャン家庭に育ったユウ(西島隆弘)は、父への反発から盗撮を繰り返す日々を送っていた。そんな中、自由奔放な少女ヨーコ(満島ひかり)と出会い、互いに惹かれ合うが、運命は次々と過酷な試練を突きつける。

宗教、家族、性、純愛が入り乱れる中、2人の恋は常識を超えた形で燃え上がっていく――。4時間にわたる長編の中で、西島・満島・安藤サクラらが見せる魂の熱演と、愛の本質に迫るストーリーが観る者の心を圧倒する伝説的一作。

映画『市子』(ハピネットファントム・スタジオ)

  • 公開日:2023年12月8日

映画『市子』(2023年)は、戸田彬弘監督が自作舞台を映画化したヒューマンドラマ。恋人・長谷川(若葉竜也)からのプロポーズ翌日に姿を消した川辺市子(杉咲花)の行方を追ううちに、彼女の壮絶な過去と偽りの人生が明らかになっていく。

愛する人の真実を知る旅の果てに見えてくるのは、傷つきながらも必死に生き抜いた一人の女性の姿だった。観る者の心を抉る重厚な物語と、杉咲花・若葉竜也による圧巻の演技が高く評価され、第47回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞した話題作。

映画『黒い家』(松竹)

undefined
大竹しのぶ (C)SANKEI
  • 公開日:1999年11月13日

映画『黒い家』(1999年)は、貴志祐介の同名小説を森田芳光監督が実写化した心理ホラー。保険会社の社員・若槻慎二(内野聖陽)は、契約者・菰田重徳(西村雅彦)の家で息子・和也(針谷俊)の首吊り死体を発見する。

やがて、母親の幸子(大竹しのぶ)とともに異常なまでに保険金を要求する夫婦の姿に疑念を抱いた若槻は、彼らが保険金詐欺のために殺人を犯しているのではと独自に調査を始める。だがその先には、人間の理性を超えた狂気と悪意が待っていた――。大竹しのぶの怪演が戦慄を呼ぶ、実写ホラー史に残る一作。  

映画『愛なき森で叫べ』(Netflix)

  • 配信日:2019年10月11日

映画『愛なき森で叫べ』(2019年)は、園子温監督が実際の事件から着想を得て描いたサイコスリラー。上京した青年シン(満島真之介)が仲間と自主映画を撮る中、詐欺師・村田丈(椎名桔平)と出会い、彼の狂気に翻弄されていく。村田は巧みな話術で人々を支配し、次第に若者たちの現実とフィクションの境界が崩壊していく――。

実際の「北九州監禁連続殺人事件」をモチーフに、暴力と洗脳の地獄を圧倒的リアリティで描いた問題作。椎名桔平の怪演と生々しすぎる描写が話題を呼んだ、Netflix発の衝撃の一作。

“心がざわつく”からこそ、忘れられない

爽快感や感動とは真逆の“重さ”を残す映画ほど、私たちの心に強く刻まれます。そこには、正しさでも希望でもなく、人間のどうしようもない弱さや矛盾が描かれているから。観ている間は苦しくても、その違和感が生きることのリアルを教えてくれるのです。

SNSの上では「相当な覚悟を感じる」「かなり強烈」「演技良すぎて驚愕…」「騙されたと思って一度観て」など様々な声が集まった作品たち。ぜひ一度、鑑賞していてはいかがでしょうか。


※記事は執筆時点の情報です