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「上がりまくったハードルを超える面白さ」平成の名作ドラマ“13年ぶりの復活”に称賛の嵐…「20回観た」リピーター相次いだワケ

  • 2025.10.25

結末を知っているはずなのに、なぜか繰り返し観てしまう不思議な魅力を持った作品。巧みに張り巡らされた伏線や、観るたびに新たな発見があるセリフの数々といった奥深い作り込みが、私たちを飽きさせることなく、何度でも物語の感動と興奮を味あわせてくれます。今回は、そんな“何度観ても面白い名作”5選をセレクトしました。

本記事では第5弾として、2019年放送のドラマ『まだ結婚できない男』(フジテレビ系)をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“何度観ても面白い名作”ドラマ『まだ結婚できない男』

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「怖い絵」展記者発表に出席した吉田羊さん(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):ドラマ『まだ結婚できない男』(フジテレビ系)
  • 放送期間:2019年10月8日~12月10日

あらすじ

腕は一流ながらも、偏屈・皮肉屋・独善的な性格が災いし、53歳になった今も独身生活を謳歌する建築家・桑野信介(阿部寛)。前作『結婚できない男』から13年の時を経ても、彼のひねくれたライフスタイルは健在でした。

しかし、人生100年時代を迎え、将来に一抹の不安を覚え始めた桑野の前に、新たな女性たちが次々と現れます。偶然出会った弁護士の吉山まどか(吉田羊)、隣の部屋に越してきた女優の戸波早紀(深川麻衣)、そして近所のカフェの店長・岡野有希江(稲森いずみ)

個性豊かな彼女たちとの出会いをきっかけに、桑野の運命の歯車は再び大きく回り始めます。果たして、令和の“結婚できない男”は、今度こそ人生のパートナーを見つけ、幸せを掴むことができるのでしょうか―。

「20回観た」リピーター相次ぐ魅力とは?

2006年に放送され社会現象を巻き起こしたドラマ『結婚できない男』が、13年ぶりに復活した続編『まだ結婚できない男』。人気作の続編ということで、放送前には大きな期待と同時に不安の声も上がっていました。前作のヒロインが変わったことなどから、一部では「1を超える2は難しい」という厳しい声も見られましたが、多くのファンからは「上がりまくったハードルを超える面白さ」だったと絶賛の声が上がりました。

そんな本作が人気なのは、やはり阿部寛さん演じる主人公・桑野信介の全く変わらない偏屈で憎めないキャラクターです。53歳になっても相変わらず独身生活を謳歌し、皮肉とうんちくを垂れ流す桑野の姿は、前作からのファンを大いに喜ばせました。その唯一無二のキャラクターが繰り出すユーモアに、SNSでは「20回は観てる」「何度見ても面白い」という声が多数寄せられています。時代設定や周りの人物が変わっても色褪せない、桑野信介という男の魅力こそが、本作最大の魅力と言えるでしょう。

吉田羊の安定した高い演技力に視聴者「圧倒的な演技」「演技力が常に光ってた」

ドラマ『まだ結婚できない男』で、阿部寛さん演じる主人公・桑野信介の新たなパートナーとなる弁護士・吉山まどか役を演じたのが吉田羊さんです。前作『結婚できない男』のヒロイン・早坂夏美(夏川結衣)が非常に愛されたキャラクターだっただけに、大きな注目とプレッシャーがあったことは容易に想像できます。しかし、吉田さんは桑野の偏屈な言動にもクールかつ的確に切り返し、時には大人の余裕でいなすという、前作とは異なる魅力を持つヒロイン像を見事に構築しました。吉田さんの安定した演技力が、13年ぶりの続編という難しい作品のもう一つの柱を支えていたことは間違いありません。

放送当初、SNSでは「夏川結衣のほうが良かった」といった前作ファンからの厳しい声も見られましたが、多くの視聴者が「圧倒的な演技」「吉田羊の演技力が常に光ってた」「回を重ねるごとに演技が良くなっている」といったように、吉田さんの確かな演技力を高く評価していました。桑野とのテンポの良い会話劇や、仕事とプライベートで見せる表情の切り替えなど、吉田さんならではの表現力が物語に深みを与えたようです。

ドラマ『まだ結婚できない男』を観たことがない方、また本記事を読んで興味を持っていただけた方は、ぜひ本作をチェックしてみてください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です