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「前頼んだ時は行けたので」トランクルームを開けて唖然…→引っ越し作業員が語る、“無理な積み込み”が招く思わぬリスク

  • 2025.10.30
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出典:photoAC(写真はイメージです)

こんにちは。引っ越し・家財の集配をしているしーやんです。

引っ越しや家財の集配業務の現場では、思わぬ事態に遭遇することがあります。

今回は、トランクルームに預けていた家財を集荷した際のエピソードをご紹介します。

引っ越しを短期間で複数回される方の中には、前回と同じ引っ越し業者を使う方もいるかと思いますが、同じ引っ越し業者で同じプランで、と考えている方、実は要注意です。

雲行きが怪しい再スタート

その日のお客さんは、留学から日本に戻って、再び一人暮らしを始める女子大学生でした。私たちはトランクルームで待ち合わせ、預けている家財を集荷することになっていました。

そのお客さんは留学前にも私が勤める会社の単身引っ越しプランを利用して家財をトランクルームに搬入したそうですが、トランクルームを開けてびっくり。

そこには冷蔵庫、洗濯機、分解されたデスクやスチール棚、ワークチェア、衣装ケース、段ボールがぎっしりあったのです。

一目見て、「これは単身用コンテナ1つでは厳しいんじゃないかな…」と感じました。

「コンテナ1個に収まるはず」と言い張るお客さん

不安に思った私は、お客さんに「これ本当にコンテナ1つに入ったんですか?」と尋ねました。

すると、「はい、前に集荷してもらったときはコンテナ1つで行けました」と回答。

作業リーダーが、

「この荷物量だと、1個では入りきらない可能性があります。無理に詰め込むと破損や崩れる危険があります」

と説明しました。しかしお客さんは、

「前頼んだ時は行けたので、今回もコンテナ1個に収めてください」

と、「前にできたことは今回もできるはず」と思い込んでいるようでした。

私たちは家財の破損などのリスクを説明し、了承を得たうえで作業を進めることにしました。

苦戦の積み込みと作業員の葛藤

まず冷蔵庫と洗濯機を奥へ。パズルのように、デスクの天板、スチール棚のパーツ、ワークチェアを隙間なく詰めていきます。それでも段ボールがまだ残っています。

荷物の向きを変え、物を変え、隙間を埋め…と何度も繰り返して、ようやくすべての荷物を押し込めましたが、見た目以上に危険な状態でした。

作業リーダーは、

「もし次回引っ越しをうちに依頼されるなら、今度はコンテナ2個で依頼してください。コンテナの中で崩れて、家財が壊れることもあるし、配達する作業員も危ないので…」

と、お客さんに念を押して作業を終えました。

「前も行けたから今回も行ける」とは限らない

今回のケースでは、今回だけでなく前回も無理をして詰め込んでいた可能性が高いです。

前回は「たまたま入った」だけで、同じ条件で再現できるとは限りません。

コンテナに詰め込みすぎると、荷崩れによる破損や作業員のケガにつながる可能性があります。また、場合によっては、家電が正常に作動せず使えなくなったり、プラスチックの衣装ケースなどは割れることもあります。

「前にできたから今回も同じでいい」という思い込みはせず、改めて正確な荷物量を確認した上で申告し、同じプランで依頼可能かをご相談ください。難しい場合は多少の追加料金がかかっても、荷物に合ったプランを選びましょう。

無理に詰め込めば、一時的には「節約できた」と感じるかもしれません。 しかし、破損や事故が起きれば、結果的に大きな損失になります。

「安全に運べるか」を最優先に考えてご依頼することをおすすめします。



ライター:しーやん

現在は日本語教師をしながら、ライター業、引っ越し・家財の運搬業務をしております。鉄道、受付、テーマパークなど様々な業種で培った経験をもとに「正しい日本語で心に刺さる文章を」をモットーに執筆中。


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