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管理栄養士「1日に半分程度にして」→実は食べ過ぎに注意したほうがいい『今が旬の果物』とは?

  • 2025.11.5
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

秋は美味しい果物がたくさん出回る季節。梨や柿、ぶどう、栗など、甘くてジューシーな旬の味を楽しめるのが嬉しいですよね。でも、管理栄養士から「1日に半分程度にしておきましょう」と指摘される果物があります。どうして1日に食べる量を控えたほうがいいのでしょうか?

せっかくの秋の味覚、安心しておいしく味わうために、注意点を詳しく見ていきましょう。

食べ過ぎに注意したい果物は「ぶどう」

秋に近づくと店頭に並び始めるぶどう。甘くてジューシーなその果実は、つい手が伸びてしまう美味しさがありますよね。さまざまな品種もあり、色鮮やかで食卓やおやつの時間を華やかにしてくれます。

ぶどうにはどんな栄養が含まれているのか見てみましょう。ぶどうは水分が多く、みずみずしい果実。それだけでなく多くのビタミンやミネラル、そしてポリフェノールなどが含まれています。

  • ビタミンC:身体の調子を整えるサポートに関わるビタミンで、日常的に摂りたい栄養素。
  • ビタミンK:ケガをしたときの止血など、血液の働きなどにかかわる栄養素。
  • カリウム:体内の水分バランスを調節する働きがあるとされるミネラル。
  • ポリフェノール:ぶどうの皮や種に多く含まれる成分で、健康の維持に関係しているとされている成分。
  • 食物繊維:腸の働きを整え、スムーズなお通じを助けるとされている。

ぶどうはついつい一気にたくさん食べたくなりますが、摂取量には注意が必要です。

なぜぶどうの食べ過ぎに注意が必要なの?

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

ぶどうの食べ過ぎに注意したほうが良い理由として、まずは糖質の過剰摂取の可能性が挙げられます。ぶどうには、ブドウ糖や果糖といった糖が多く含まれており、過剰に食べてしまうと体重増加につながる可能性も。

ぶどうのブドウ糖や果糖は血糖値への影響が比較的早く現れる糖質でもあるため、糖尿病リスクを考慮している人は摂取量に気をつける必要があります。

また、ぶどうの加工食品も多くジャムやジュースが販売されています。しかし、加工の段階で糖分が追加されている場合もあるのでこちらも摂取量には注意が必要です。

食べ過ぎを控え適量を楽しむポイントとしては、以下のような工夫もおすすめです。

  • 片手にのる量までにする
    1日の目安は80~100g程度。粒の数より重さで考えると安心。
  • 食事の一部として食べる
    朝食や昼食のデザートとして少量にすれば、ダラダラ食べ続けるのを防げます。
  • 加工品は控えめに
    ジュースやジャムは糖分が濃縮されがち。生のぶどうより量を少なく。
  • よく噛んでゆっくり食べる
    噛む回数が増えると満足感が出やすく、自然に食べ過ぎを防げます。
  • 前後の食事で調整する
    食べ過ぎた日はほかの糖質を控えめにしてバランスをとるのがおすすめ。

“旬のぶどう”を上手に楽しむために覚えておきたいこと

ぶどうは私たちの身近にあり、手軽においしく栄養補給できる果物です。一方で、食べ過ぎると糖質の摂り過ぎや胃腸の不調などのリスクが考えられるため、ゆっくり味わいながら適量を食べることが大切といえるでしょう。

ぶどうだけでなく日本の果物はとても甘く品種改良されているため糖質も多く含んでいます。毎日の食事に摂り入れる際は他の食事とのバランスも考えて、取り入れてみてはいかがでしょうか。


監修者:工藤まりえ

大学にて栄養学と分析化学を専門とし、管理栄養士免許を取得。卒業後は都内飲食系会社にてフードコーディネーターとして勤務。また、管理栄養士としてはスポーツジムに通う方を対象に、体質改善・ダイエットのための栄養指導を実施。短期的な痩身だけではなく、健康的で太りにくい体質への改善を目指した、専門的かつ行動に移しやすいアドバイスを毎月100名程に対して行っている。