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「発狂が止まらない…」「強烈すぎる」“大胆な濃密シーンの連続”に騒然…「釘付けになった」若手女優の“体当たり演技”光る名ドラマ

  • 2025.12.11

攻めたテーマと過激な表現の宝庫です。テレビの常識を打ち破るような衝撃描写は、視聴者の間で常に話題沸騰。本特集では、その自由な空気の中で生まれ、挑戦的な表現で深夜に熱狂を生み出した、記憶に残る名作ドラマをセレクトしました。第5弾として紹介するのは、ドラマ『橘くん抱いてください!』(TOKYO MX 他)』です。誰もが一度は経験する「好きなのに、どうしていいかわからない」気持ちを、リアルに映し出した話題作です。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です。
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます。

あらすじ

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カレンダーの発売記念イベントを行った井本彩花(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):ドラマ『橘くん抱いてください!』(TOKYO MX他)
  • 放送開始:2025年10月2日〜(放送中)
  • 出演者:柊太朗、久保乃々花、井本彩花、西葉瑞希 ほか

地味で恋愛経験ゼロのOL・中堂すみれ(久保乃々花)は、仕事はできるけれど恋には奥手。そんな彼女が、同僚で“完璧王子”と呼ばれる橘 孝太郎(柊太朗)に、ある夜「一度だけ抱いてほしい」と大胆に頼んでしまう。最初は冗談だと思った橘も、真剣なすみれの表情に戸惑いながらも応じることに。しかし、体を重ねた後も互いの心は想定外の方向へ動き始め、“初めて”をきっかけに始まる不器用な恋がゆっくりと展開していく。恋愛に不器用な2人が、仕事と恋、理性と本能の間で揺れながら、自分らしい愛のかたちを探していく物語です。

リアルな関係を描いた生々しいシーンの連続

ドラマ『橘くん抱いてください!』は、ふどのふどうさん『橘くん抱いてください! ハジメテの相手は同僚王子!?』(ぶんか社コミックス S*girl Selection)を原作とした実写化作品です。過激な展開の中にも愛を感じる要素が散りばめられた、多くのファンを持つ作品です。

実写ドラマ化したことで、その過激な濃密描写は“生々しさ”を増し視聴者の目を釘付けにしました。SNSでは「過激すぎて寝れない」「発狂が止まらない…」「強烈すぎる」「大胆すぎて…」と、視聴者は大いに盛り上がります。しかし、単に過激な描写ではなく、「好き」と「知らないことへの戸惑い」が同時に存在する関係を丁寧に描いている点が本作の特徴です。

すみれが初めて橘に触れる瞬間――そこにあるのは、静かな緊張。視線の動き、呼吸の間合い、言葉にできない沈黙。そうした“間”が積み重なり、観る側が思わず息を止めてしまうほどリアルに感じられます。深夜ドラマらしい抑えた照明と、余白を残す演出が繊細な心理を引き立て、「初めてって、こんなにも怖くて、優しいものなのか」と観る人の記憶をそっと刺激します。すみれの視点で描かれる不器用な心の動きが、この作品を“恋愛ドラマ”ではなく“感情の記録”のように感じさせるのです。

井本彩花さんの体当たり演技について

すみれと橘の関係を丁寧に描いた本作ですが、脇をかためるキャスト陣の好演も作品により深みを与えています。特に注目したいのが、柿崎を演じた井本彩花さんです。柿崎は、誰にでも人懐っこい性格のすみれの同僚で、先輩である橘に想いを寄せている重要なキャラクターです。すみれと橘、そして柿崎の三角関係は大きな見どころのひとつであり、柿崎の大胆なふるまいは、すみれの心を動かすきっかけにもなっています。

キーパーソンである柿崎を演じた井本彩花さんは、「釘付けになった」と称されるほど、本作でこれまでの清純なイメージを覆す挑戦的な演技に挑みました。ふたりの恋路を邪魔するポジションとして登場し、嫌われ役だった柿崎。しかし物語が進むにつれ、SNSでは「だんだん好きになっていった」「幸せになってほしい」と、柿崎へのエールともとれる投稿が目立つように。すみれと同じように橘を思う柿崎の心の動きを繊細に表現した井本さんの演技力の賜物といえるでしょう。

ドラマ『橘くん抱いてください!』は、“抱く”という言葉では表現しきれない、初めての恋・初めての身体・初めての想いを丁寧に描いた作品です。経験ゼロのすみれと、同僚王子の橘くん。そしてその周囲に漂う気配と沈黙。井本彩花さんの演じる柿崎という存在が、そこに“もう一つの物語”を添え、観る者の胸に小さな波紋を起こします。“過激描写に衝撃走る名作”という言葉が示す通り、甘さだけでは終わらない、恋のリアルと痛みがここにはあります。これから観る全ての人にとって、“初めて”が持つ重さと優しさを、そっと届けてくれる一本です。


※記事は執筆時点の情報です