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管理栄養士「今日からやめて」→実は『かぼちゃ』を劣化させている…意外とやりがちな“NGな保存法”とは?

  • 2025.10.29
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

秋から冬にかけて人気が高まるかぼちゃは、 ほくほくとした甘みが魅力で、煮物やスープ、デザートなどさまざまな料理に使われますよね。しかし でも、かぼちゃを上手に長持ちさせるのは意外と難しいと感じたことのある方も多いのではないでしょうか?実は、よかれと思ってやっていた保存方法が、かぼちゃを劣化させてしまうこともあるようです。

この記事では管理栄養士の見解を参考に、意外とやりがちな“NGな保存法”と、その背景についてわかりやすく解説します。

かぼちゃの保存の基本とよくある間違いとは?

かぼちゃは収穫後も呼吸を続けていて、時間の経過とともに徐々に水分が抜け、味や食感が変わってしまいます。保存期間を長くするためにはこの呼吸をなるべく抑えることがポイントです。

よくあるNG保存法の1つは「冷蔵庫でそのまま丸ごと保存する」こと。実は、かぼちゃは寒さに弱いため、温度の低すぎるところに入れておくと、低温障害を起こしてしまう場合も。そのまま劣化が進んでしまうこともあるので注意が必要です。

もう1つのNGな保存法は、カットしたかぼちゃにワタと種がそのままついている状態で保存してしまうこと。 カットしたかぼちゃのワタと種は、カビや腐敗の原因となり、劣化を急速に進めてしまう最大の要因です。

かぼちゃをできるだけ長くおいしく楽しむには?

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

かぼちゃを長持ちさせるためのポイントは、「低温すぎず、乾燥しすぎず」を保つことです。かぼちゃは、丸ごとかカットされた状態かによって、最適な保存方法が異なります。

未カットの丸ごとかぼちゃは、常温で風通しのよい涼しい場所に置くのがおすすめです。具体的には15℃以上、20℃以下の場所が理想とされ、直射日光は避けてください。また、湿度が高いとカビが生えやすくなるため、過度に湿らせるのも控えましょう。

カットしたかぼちゃは、「ワタと種」を丁寧に取り除き、切り口が乾燥しないようにラップで密封します。冷蔵庫の野菜室で保存して3〜4日以内に使い切りましょう。

かぼちゃの保存法を見直して食卓に彩りを!

かぼちゃは季節を感じられる食材として人気がありますが、「冷蔵庫で丸ごと保存」や「切ったかぼちゃをワタと種を取らずに保存」といったやり方は、かぼちゃの劣化を早める要因になります。

かぼちゃの品質をできるだけ長く保つためには、まず、適温と湿度に気を配ることが重要で、丸ごと保存する場合は低温すぎない場所に置く必要があります。また、切ったかぼちゃについては、、ワタと種を取り除いてラップで密封する工夫が必要です。

旬の食べ物を長く美味しく楽しむために、今日から保存法を見直してみてはいかがでしょうか。


監修者:工藤まりえ

大学にて栄養学と分析化学を専門とし、管理栄養士免許を取得。卒業後は都内飲食系会社にてフードコーディネーターとして勤務。また、管理栄養士としてはスポーツジムに通う方を対象に、体質改善・ダイエットのための栄養指導を実施。短期的な痩身だけではなく、健康的で太りにくい体質への改善を目指した、専門的かつ行動に移しやすいアドバイスを毎月100名程に対して行っている。