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管理栄養士「今日からやめて」→実は『柿』を劣化させている…意外とやりがちな“NGな保存法”とは?

  • 2025.10.28

 

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

秋から冬にかけて旬を迎える柿は、甘くてジューシーな味わいが魅力の果物です。健康志向の高まりから、お菓子やケーキなどの甘い物よりも自然の果物を楽しもうと、この時期購入される方も多いのではないでしょうか。しかし、食べ頃の柿を買ったはいいけど「いつの間にか傷んでしまった」「すぐに柔らかくなってしまう」と感じたことはありませんか?実は、その原因のひとつに“保存方法”の間違いがあるかもしれません。

意外とやりがちなNGな柿の保存法と、鮮度を保つ正しい方法について、管理栄養士の視点も交えながら詳しくご紹介します。

柿を劣化させる保存の落とし穴とは?

柿はデリケートな果物であり、適切な保存方法を知らないと、すぐに味や鮮度が落ちてしまいます。多くの人がやってしまいがちなNG保存法として、以下のようなものが挙げられます。

  • 冷蔵庫にそのまま入れてしまう
  • 新聞紙に包んで保存する
  • 密閉容器に入れて保管する
  • へたをつけたまま高温多湿な場所に置く

まず、柿を冷蔵庫にそのまま入れてしまうと、庫内の温度が低すぎることで柿の風味が損なわれてしまいます。特に柿は果皮が薄くて傷つきやすく、冷蔵庫内で他の食材にぶつかって傷んでしまうこともあります。また、新聞紙に包んでの保存は一見適切に見えますが、通気性が良すぎるため、水分が蒸発してしまい、乾燥・変色を招くこともあります。

さらに、へたをつけたまま高温多湿な場所に置くのは最も避けたい方法です。高温多湿な環境は、柿の呼吸を活発化させ、急激に熟成を進めてしまいます。その結果、すぐにブヨブヨと柔らかくなり、カビが生えたり傷んだりする大きな要因となります。

こうした間違った保存方法は、せっかくの美味しい柿を劣化させてしまう大きな要因になりがちです。正しい保存知識を持つことが、柿の鮮度を長持ちさせるカギとなります。

知っておきたい柿の正しい保存ポイント

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

では、柿はどのように保存すればいいのでしょうか?そのポイントは「温度管理」「通気性の確保」「熟度に合わせた保存環境の調整」にあります。

  • 常温での保存:まだ硬く未熟な柿は常温(15〜20℃程度)で、ヘタを下向きしてポリ袋などに入れ追熟させるのが望ましいです。この期間に甘みや柔らかさが増します。ただし直射日光が当たる場所や高温多湿は避けてください。

  • 冷蔵保存:熟して柔らかくなった柿は、傷みやすくなるため冷蔵庫の野菜室など比較的温度の高い場所で保存します。水で濡らしたキッチンペーパーなどをヘタに当て、ヘタを下向きにしてポリ袋などに入れて保存しましょう。

  • カットした柿の保存:傷みやすいので、カットした柿はすぐに食べるか、冷凍保存も可能です。冷凍保存ができるジップ付きの袋に入れて保存しましょう。

柿は、保存温度が低すぎたり高すぎたりすると、傷みやすくなるため注意が必要です。一般的には、15℃前後の常温で保存するとよく、日持ちはおおよそ1週間ほどが目安とされています。

また、柿にはビタミンCや食物繊維が豊富に含まれており、旬の時期に新鮮な状態で味わうことで、栄養をよりしっかり摂ることができます。こうした栄養をできるだけ保つためにも、保存環境を工夫して鮮度を維持することが大切です。

新鮮な柿を楽しむための保存法を今日から取り入れてみよう!

季節の味覚である柿をより美味しく楽しむためには、保存方法の工夫が欠かせません。誤った保存方法だと、柿をすぐに 誤った保存法は知らず知らずのうちに柿を劣化させてしまいます。冷蔵庫にそのまま入れるのではなく、冷蔵庫にそのまま入れたり、適切な温度管理とヘタの湿度を保つ工夫が った状態で保存することが大切です。

加えて、まだ硬い柿を購入した際には、その後の 後の追熟状況や食べごろを見極めて、それに応じた保存法を選ぶことで、柿の品質を長持ちさせることができます。旬の時期に新鮮で美味しい柿を味わうために、ご紹介したポイントを試してみてはいかがでしょうか。


監修者:工藤まりえ

大学にて栄養学と分析化学を専門とし、管理栄養士免許を取得。卒業後は都内飲食系会社にてフードコーディネーターとして勤務。また、管理栄養士としてはスポーツジムに通う方を対象に、体質改善・ダイエットのための栄養指導を実施。短期的な痩身だけではなく、健康的で太りにくい体質への改善を目指した、専門的かつ行動に移しやすいアドバイスを毎月100名程に対して行っている。