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食のプロが教える!肉汁たっぷりの『餃子』を作るコツと“NGポイント”とは

  • 2025.9.20
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

餃子は日本人の大好きな定番おかずのひとつですが、家で作るとどうしてもパサパサになったり硬くなったりして、ちょっと残念な仕上がりになってしまうことが多いですよね。特に「肉汁たっぷり」というあのジューシーさを家庭で再現するのは難しく感じる方も多いのではないでしょうか。

この記事ではプロが教えるコツや、避けたほうがよいNGポイントを押さえて、肉汁がジュワッと溢れ出す極上餃子の作り方をわかりやすくお伝えします。

餃子を作るときにやりがちなNGポイントとは

家で作る餃子は自由度が高い反面、ちょっとしたNGポイントで美味しさを損ねやすい料理です。まずはやりがちなNGポイントをみていきましょう。

  • 皮の選び方をおろそかにする
    薄すぎる皮は破れやすく、せっかくの肉汁が流れ出ます。特に肉汁を重視する場合は市販の餃子の皮でも「厚めタイプ」を、焼き上がりの触感を重視する場合は「薄めタイプ」を選ぶと失敗が少なくなります。


  • 焼き加減を急ぎすぎる
    強火で一気に焼くと外だけ焦げて中は生、あるいは水分が飛んでパサパサに。中火でじっくり蒸し焼きにするのが正解です。

  • 野菜の水切りをせずに作る
    キャベツや白菜などの具材は、余分な水分を切ってから使わないと、焼いたときに水っぽくなりがちです。

おいしく食べるために知っておきたい作り方のコツ

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

餃子の皮は手作りする方も多いですが、市販の皮を使う場合は、薄めのものを選ぶと焼き上がりの食感が良くなります。皮が薄いと破れやすい反面、焼けたときのパリッと感と口当たりがアップします。

焼くときはフライパンに餃子を並べたら、最初は油を引かずに中火〜弱火でじっくり焼きます。焼き色がついたら熱湯(水でもOK)を加え、蓋をして蒸し焼きに。このとき水分が飛んだタイミングを見計らって最後に油を回し入れ強火にし、底をパリッと仕上げるのがポイント。

また焼き上がったらすぐに食べる方がおすすめです。時間がたつと肉汁が皮に染み込み、水っぽくなってしまうので熱々を楽しむのが正解です。また、食べる直前にラー油やお酢を少し加えたタレを用意すると肉の旨味と調和してより美味しく味わえます。

下記のポイントもおさえるようにしましょう。

  1. 野菜はしっかり水切りをする
    キャベツや白菜は刻んだあとに軽く塩を振り、水分を絞ってから使うのが鉄則。余分な水分があると包むときに皮が破れやすくなり、せっかくの肉汁が逃げてしまいます。
  2. 肉ダネに水分をしっかり抱えさせる
    豚ひき肉を練るときに、鶏ガラスープや水を少しずつ加えてよく混ぜ込みます。肉の繊維がスープを抱え込み、焼いたときにジューシーさが出やすくなります。
  3. 包んだらすぐに焼く
    タネを包んだまま長時間置くと、皮が水分を吸って破れやすくなります。包んだ餃子はなるべく早く焼くのがベストです。
  4. 蒸し焼きでふっくら仕上げる
    フライパンで焼き目をつけたら、水または熱湯を加えてフタをし、蒸し焼きにします。これにより中まで均一に火が入り、肉汁を閉じ込められます。

おいしい餃子を楽しもう!

肉汁たっぷりの餃子を作るには、「肉ダネにスープを練り込む」「野菜の水分をしっかり切る」「蒸し焼きでふっくら仕上げる」という3つの基本がポイント。また、野菜の水切りなどちょっとした工夫を意識するだけで、家庭でもお店のようなジューシー餃子が楽しめます。

ぜひ今日から餃子を作るときに実践してみてくださいね!


監修者:初崎 麻衣(Instagram / Facebook

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フードコーディネーター・フードスタイリスト。
フードビジネススクール「チュ・ア・レゾン」卒業後、サラダボウル専門店のメニュー監修、調理家電のメニューブックや記事の監修、キッチンツールの監修など、食を通じた企業とのコラボレーション活動を行っている。