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管理栄養士「なるべく避けて」 実は知らずにやっているかも…海苔の『NG行動』とは【管理栄養士の監修】

  • 2025.9.18
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

日本の食卓に欠かせない海苔は、ビタミンやミネラルが豊富でヘルシーな食材として人気。しかし意外にも、健康のために良かれと思ってやっていたことが、実は避けたほうが良い「NG行動」になっていることもあるんです。管理栄養士の視点から、海苔の正しい保存方法や意外な注意点を掘り下げてみましょう。

体に良いはずが…海苔にまつわる誤解と気を付けたいポイント

海苔には豊富な栄養素が含まれ、特にビタミンB群やヨウ素、食物繊維が特徴です。ですが、良い栄養素がたくさんあるからといって、何でも多く摂れば良いわけではありません。たとえば、海苔を食べ過ぎるとヨウ素の過剰摂取となりかねず、甲状腺に負担がかかる場合があります

また、市販の味付き海苔の中には塩分や添加物が多く含まれているものもあり、健康意識が高い方でも知らず知らずのうちに塩分過多になってしまう恐れも。これらは健康効果を期待するあまり見落としがちなポイントです。

管理栄養士が教える『NG行為』とは

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

まず前述の通り、「過剰摂取」は避けたいポイント。一般的な食事でそれほど大量の海苔を摂ることは稀ですが、サプリメント感覚で食べ過ぎることは甲状腺機能に影響を及ぼすリスクがあるため注意してください。また、海苔は約36%が食物繊維で、便通を促し便秘予防に効果的です。一方で、食べすぎるとお腹がゆるくなる場合があるため、適量を摂ることがポイントです。

次に「味付き海苔」は塩分が高いタイプが多く、無意識に塩分を多く摂取してしまいがちです。健康目的で摂るなら、なるべく調味なしの焼き海苔を選び、塩分コントロールを心掛けましょう。

また、海苔の「保存方法」にも気をつけましょう。未開封でも冷暗所で保管し、開封後は湿気を防ぐために密封できる容器に入れ、できるだけ早く食べ切るのがベストです。保存袋に入っている乾燥剤は捨てずに袋に入れたままにしておきましょう。

もし海苔が湿気ってしまった場合は、トースターで軽く炙ったり、フライパンで加熱したりするとパリッとした食感が戻りますよ。

海苔と正しく付き合って美味しく健康的に楽しもう!

海苔は体に良い成分を多く含んだ素晴らしい食材ですが、過剰に摂取したり、保存方法や食べ方に気を付けなかったりすると、逆に健康にマイナス影響を与える可能性があります。

せっかく良かれと思っていた習慣が実はNGだったと知れば、今日からの自宅での食べ方や保存方法を見直したくなりますよね。おいしくて健康的、そして安全に海苔を楽しむために、知識をしっかり押さえて快適な食生活を送りましょう。


監修者:かきねキッチン 小池 三代子(InstagramブログX

管理栄養士×保育士|実務経験13年|現在はフリーランスの管理栄養士として、栄養相談や献立作成、記事執筆・監修を中心に活動中。「人に寄り添い、無理なく実現できる食生活のサポート」をモットーに、忙しい中でも続けられる、簡単でおいしい時短レシピを発信している。