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『カロリー控えめ』と『カロリーオフ』って何が違うの? 管理栄養士が教える“まさかの答え”に驚き!

  • 2025.9.13
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

ダイエットをしたり健康に気を使ったりするとき、「カロリー控えめ」や「カロリーオフ」という表示をよく目にしますよね。でも、この2つ、いったい何が違うのか、ちゃんと理解している人は意外と少ないのでは?同じ“カロリーを減らしている”ように思えても、実は意味や基準が違うんです。管理栄養士の視点も交えながら、これらの言葉の違いと、その背後にある驚きの実情をわかりやすく解説します!

表示のワナにご用心!カロリー控えめとカロリーオフの基本をチェック

まずは、「カロリー控えめ」と「カロリーオフ」が持つ基本的な意味と法律上の定義から見ていきましょう。実は、この2つは日本の食品表示基準によって明確に区別されています。

「カロリー控えめ」と表示する場合、食品であれば100gあたり40kcal以下、飲料の場合は100mlあたり20kcal未満であることが条件の「絶対基準」です。また、「低カロリー」という表現も同じルールです。

一方で「カロリーオフ」は、他の商品と比較した「相対表示」であり、対象商品と比べて100mlあたり20kcal以上、かつ25%以上エネルギーが低減されている場合に表示することができます。

「カロリー控えめ」や「低カロリー」という表現は、基準が明確ですが、「カロリーオフ」「カロリー〇%カット」という表現は、対象商品と比べた数値のため、カロリーが低いかを一概にいえません。

つまり、表示の言葉だけで判断するのではなく、実際のカロリー数値や内容量をしっかり確認するクセをつけることも大切なんです。

もっと深掘り!カロリー表記の背景と選び方のポイント

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

どうして「カロリー控えめ」や「カロリーオフ」といった表示があるのかというと、現代のヘルシー志向やダイエットニーズの高まりが大きな理由です。

特に飲料やお菓子では低カロリー商品が増えています。ここで注意したいのは、美味しさはそのままに「カロリーオフ」するために、例えば、砂糖を減らして「人工甘味料」を使うなどしてカロリーを下げていることもある点です。

これを踏まえて管理栄養士は、カロリー表示はあくまで「参考情報」の1つとして捉えるように勧めています。、ダイエットや健康増進のためには、日々の食事全体のバランスや食材の質にも目を向けることが大切です。

カロリーオフ」や「カロリー控えめ」の表記に惑わされず、成分表をチェックし、添加物や食材の質も意識して選びましょう。

「ゼロカロリー」や「無脂肪」などと混同しないように、表示ルールを理解しておくことが賢い消費者への第一歩です。

まとめ:カロリー表記はあくまで目安、賢く食品を選ぼう!

「カロリー控えめ」と「カロリーオフ」は、似ているようでどちらも微妙な強調ニュアンスや商品の見せ方に違いがあります。だからこそ、私たち消費者は「表示されている言葉」に惑わされず、必ず実際のカロリーの数値や商品内容を自分で確認することが大切。

また、カロリーを抑えるためには人工甘味料などの添加物が使われている場合があるので注意しましょう。健康的な食生活を目指すには健康的な食材選びと、バランス良い食事が何より重要です。健康を保つために、表示に惑わされず、カロリーだけでなく質と量の調整を心がけることが欠かせません。 


監修者:工藤まりえ

大学にて栄養学と分析化学を専門とし、管理栄養士免許を取得。卒業後は都内飲食系会社にてフードコーディネーターとして勤務。また、管理栄養士としてはスポーツジムに通う方を対象に、体質改善・ダイエットのための栄養指導を実施。短期的な痩身だけではなく、健康的で太りにくい体質への改善を目指した、専門的かつ行動に移しやすいアドバイスを毎月100名程に対して行っている。