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管理栄養士「できるだけ避けて」 エナジードリンクと一緒に飲まないで…相性が悪い『NGな飲み物』とは

  • 2025.9.12
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

疲れた時や眠気覚ましに頼りがちなエナジードリンク。でも、皆さんは「どんな飲み物と一緒に飲んではいけないか」考えたことがありますか?エナジードリンクには、カフェインや砂糖が多く含まれているため、相性の悪い飲み物と一緒に飲むと、思わぬ健康被害を招くことも。管理栄養士の視点から、特に「できるだけ避けてほしい」組み合わせを詳しく解説します。

エナジードリンクの効果を改めておさらい

エナジードリンクには主に「カフェイン」「糖分」「ビタミンB群」が含まれていて、これらの成分が短時間の活力アップをもたらします。カフェインは脳を刺激して眠気を抑え、集中力を高める効果があります。例えばコーヒーを飲んだときに「シャキッとする」感覚と似たものがエナジードリンクにもありますね。また、ビタミンB群はエネルギー代謝を助け、疲労感を軽減する働きもあります。糖分は血糖値を急上昇させ、一時的な活力源となるため、「疲れが取れた気がする」と感じやすくなるのです。

しかし、こうした効果はあくまで短期的なもの。カフェインを摂りすぎると心拍数の上昇や、不安感や眠れなくなるリスクもあります。本来、疲労回復には十分な休息やバランスの取れた食事が欠かせません。エナジードリンクはあくまで一時的なサポート役と心得ることが大切です。

具体的に「飲んではいけない」相性の悪い飲み物とは?

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

エナジードリンクは適量であれば短期的にパワーアップを助ける飲み物ですが、その作用の強さゆえに「何と一緒に飲んではいけないか」をきちんと理解することが大切です。飲むタイミングも重要で、朝や昼の活動時間帯に限定し、夜間にカフェイン過剰で眠れなくなるのを避けましょう。

ここからは、エナジードリンクと一緒に飲んではいけない代表的な飲み物を具体的にご紹介します。まず注意してほしいのはカフェインを多く含む飲料です。例えばコーヒー、紅茶、緑茶、特に濃いめのものはNG。カフェインの総摂取量が過剰になると、不眠や心拍の乱れが生じやすくなります。

次にアルコール類。エナジードリンクの覚醒作用でアルコールの酔いを感じにくくなり、つい飲みすぎてしまうことがあります。酔いの自覚が遅れて、過剰飲酒になりやすいのも問題視されています。

最後に、炭酸飲料や甘味飲料。エナジードリンクと一緒に飲むと糖分の過剰摂取になってしまいます。糖分が多くなりすぎると、血糖値が急に上がったり下がったりして、疲れやすくなったり体がだるく感じたりすることがあります。糖尿病のある方は、特に気をつけると安心です。糖尿病の既往がある方は特に気をつける必要があります。

エナジードリンクを飲んだ時は、水やスポーツドリンクなどカフェインを含まない水分を一緒に摂ることで脱水予防にもなり、身体の負担を和らげることができます。また、単独で飲む場合もできれば一日に1本までに抑えるのが理想的。エナジードリンクに頼り切らず、バランスの良い食事や適度な運動、十分な睡眠を優先することが健康維持の秘訣です。

まとめ:エナジードリンクの相性を知って健康リスク回避を実現しよう

今回ご紹介したように、エナジードリンクには他の飲み物と組み合わせることで健康リスクを高める「NGな飲み物」がいくつかあります。特にカフェイン含有飲料、アルコール、糖分の多い甘味飲料との併用はできるだけ控えましょう。身体への影響は個人差もありますが、こうした知識を持つことで健康被害を未然に防げる可能性は大きくなります。

普段からセルフケアを意識し、特に疲労感が強い時は無理をせずバランスの良い食事も大切にしましょう。


監修者:工藤まりえ

大学にて栄養学と分析化学を専門とし、管理栄養士免許を取得。卒業後は都内飲食系会社にてフードコーディネーターとして勤務。また、管理栄養士としてはスポーツジムに通う方を対象に、体質改善・ダイエットのための栄養指導を実施。短期的な痩身だけではなく、健康的で太りにくい体質への改善を目指した、専門的かつ行動に移しやすいアドバイスを毎月100名程に対して行っている。