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『納豆』って何回混ぜるのが正解なの? 管理栄養士が教える“まさかの答え”とは【管理栄養士の監修】

  • 2025.9.12
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

納豆は、日本の朝食に欠かせない健康食ですが、「納豆は何回混ぜるのがベスト?」と一度は気になったことがあるのではないでしょうか。という疑問。古くは、美食家の北大路魯山人が、著書『魯山人味道』の中で「硬くなるまでよく練る」と言っていたり、現在でもYouTubeやSNSでさまざまな説が飛び交ったりしています実は管理栄養士が教える“まさかの答えとは?

納豆好きなら誰もが気になる、「正解は何回なのか?」「混ぜることで味や栄養はどう変わる?」をすっきり解決します。

納豆の混ぜ回数、気にしすぎは逆効果?

納豆の混ぜ方に対しては、インターネットネット上でもさまざまな都市伝説的な情報が飛び交っています。

結論から言うと、回数に固執する必要はないとされています。重要なのは、納豆の粘り気を適度に引き出しつつ、空気を含ませること。しっかりとかき混ぜて空気を含ませると、舌触りがまろやかになり、美味しく感じることができるようになります。納豆の美味しさに関わるのは、混ぜる回数よりも、仕上がりの食感だということができます。タレや辛子を入れるタイミングでも、仕上がりが変わることがあるので、自分好みの仕上がりを見つけてみて下さい。

納豆の栄養価アップのテクニック

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

納豆はそのままでも栄養豊富な発酵食品ですが、ちょっとした工夫でさらに効果を高められます。たくさん混ぜたほうが、栄養価が高くなったり、消化吸収がよくなったりすることはありませんが、組み合わせる食材によって、更なる健康効果を期待することはできます。納豆とネギは定番中の定番。ネギに含まれるアリシンがビタミンB1の吸収を助け、疲労回復にも効果的。さらに「オクラ」や「山芋」といったネバネバ仲間と組み合わせると、食感も楽しく、ネバネバ成分の水溶性食物繊維が腸の働きを整えます

また「キムチ」との組み合わせは、発酵食品同士のため、乳酸菌や酵素が豊富に摂ることができ、腸内環境の改善に一役買います。

納豆の混ぜ方にこだわりすぎないで!

納豆を混ぜる回数については、実は「これが正解」という絶対ルールはありません。管理栄養士の立場から見ると、納豆のおいしさや健康効果を最大限引き出すには、適度に空気を含ませること、そして自分が美味しいと感じる状態にすることが大切です。

「何回混ぜるべきか」より「どうやって美味しく食べるか」にフォーカスして、自分の味覚や食べやすさに合わせて仕上げることが納豆を楽しむ秘訣。納豆は発酵食品であり、毎日の食事に気軽に取り入れることで健康維持に役立ちます。

ぜひ今回の内容を参考に、肩ひじ張らず自分に合った混ぜ方で、ふっくらとした納豆の旨みと粘りを味わいながら楽しんでくださいね!


監修者:工藤まりえ

大学にて栄養学と分析化学を専門とし、管理栄養士免許を取得。卒業後は都内飲食系会社にてフードコーディネーターとして勤務。また、管理栄養士としてはスポーツジムに通う方を対象に、体質改善・ダイエットのための栄養指導を実施。短期的な痩身だけではなく、健康的で太りにくい体質への改善を目指した、専門的かつ行動に移しやすいアドバイスを毎月100名程に対して行っている。