管理栄養士「避けてください」→『ピーマン』の栄養が台無しになる、“NGな切り方”とは？

ピーマンは緑黄色野菜の定番で、ビタミンCやカロテン、食物繊維が豊富な健康野菜として知られています。でも、管理栄養士が「やめてください！」と言うような、ピーマンの栄養価を損なう“NGな切り方”が存在するのをご存じでしょうか？ちょっとした切り方の違いで、栄養素が逃げてしまい、せっかくの健康効果が台無しになることも。今回は、ピーマンの栄養を最大限に活かすために避けたい“切り方”と、その理由をわかりやすく解説します！

ピーマンの知られざる美味しさと栄養面の魅力

ピーマンは独特の苦みが特徴で、好き嫌いが分かれやすい野菜。特に子どもが苦手なことも多いですが、その苦みの原因となっているのは、香り成分である「ピラジン」やポリフェノールの一種である「クエルシトリン」で、体に嬉しい効果がたくさんあるんです。例えば、「クエルシトリン」は高血圧予防や抗炎症作用が期待されると言われています。

また、ピーマンはビタミンCの含有量が非常に高い野菜の一つ。100gあたりのビタミンC含有量はレモンやオレンジよりも多いこともあるほどで、美肌効果や免疫力アップに効果的とされています。さらに、カロテンや食物繊維も含み、抗酸化作用や腸内環境を整える働きも期待できる健康食材です。

ピーマンの栄養をムダにしていませんか？実は「切り方」が重要だった

ピーマンは、ビタミンCやβ-カロテン、食物繊維などが豊富な栄養価の高い野菜として知られています。
しかし、そんなピーマンの栄養も、「切り方」ひとつで大きく損なわれてしまう可能性があることをご存じでしょうか？

NGな切り方は「繊維を断ち切る」切り方

ピーマンの実の部分には、縦方向に繊維が通っています。
この繊維を断ち切るように、輪切りや横方向にスライスしてしまうと、繊維が壊れてしまい、中に含まれている水分や栄養素が流れ出しやすくなるのです。

特に、ビタミンCやカリウムといった水溶性の栄養素は、水や熱にさらされると外に逃げやすくなります。
つまり、断面が多くなりすぎる切り方をしてしまうと、調理の過程で栄養がどんどん失われてしまうというわけです。

栄養を逃さないためには「縦に切る」のが正解

ピーマンの栄養をしっかり守るためには、繊維の流れに沿って、縦方向に切るのが理想的です。
この切り方であれば、繊維が残るため水分や栄養が外に出にくく、炒めたり蒸したりしても栄養価を保ちやすいのです。

また、縦切りにすることで食感もシャキッと残り、見た目も美しく仕上がります。
さらに、加熱時間も短く済むため、ビタミンCなどの熱に弱い栄養素を守るのにも効果的です。

栄養を逃さない＋αの工夫

• 切ったあとに長時間放置しない（酸化による栄養損失を防ぐ）
• 苦味が気にならなければ、種やワタも一緒に調理する（ポリフェノールなどが含まれる）
• 加熱調理の際は、短時間で手早く仕上げるのがポイント

まとめ

ピーマンの栄養を逃さずしっかり摂取するには、「切り方」も非常に大切な要素です。
輪切りや横スライスではなく、繊維に沿った縦切りを意識することで、ビタミンCなどの大切な栄養素を守ることができます。

毎日のちょっとしたひと手間で、食事の栄養価がぐっとアップしますよ。

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監修者：かきねキッチン 小池 三代子（Instagram／ブログ／X）

管理栄養士×保育士｜実務経験13年｜現在はフリーランスの管理栄養士として、栄養相談や献立作成、記事執筆・監修を中心に活動中。「人に寄り添い、無理なく実現できる食生活のサポート」をモットーに、忙しい中でも続けられる、簡単でおいしい時短レシピを発信している。