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サンダルとスニーカーのいいとこどり! ナイキ「エア リフト」がトレンドに急浮上したワケ

  • 2025.8.25

トレンドの波を受け、あのハイブリッドシューズが復活!

ナイキ「エア リフト」 Photo_ Getty Images
Nike Air Rift Running Shoeナイキ「エア リフト」 Photo: Getty Images

ナイキNIKE)の「エア リフト」は、ランニングシューズとして1996年に登場した。当時、長距離界を席巻していたケニア人ランナーとともに共同開発しており、彼らがアフリカ大陸を南北に7000㎞近く縦断する巨大な谷グレート・リフト・バレーにて、裸足でトレーニングしていたことが着想源だ。親指と人差し指の間で分かれた特徴的なデザインは、その断層をイメージしており、これによって親指のつま先を自然に動かすことができる。なお、モデル名もこの土地に由来しているため、スペルはAir LiftではなくAir Rift。柔らかいアッパーにくわえて、アウトソールの独特なトラクションパターンが組み合わさることで、あらゆる地形に対応することができる。

決してナイキの人気スニーカーのトップを走るような存在ではなかったものの、2015年にはオリジナルカラーとともに復刻。この頃からストリートでも見かけるようになったが、当時はトレンドとも相まって特にノームコアスタイルのアクセントとして好まれている印象を受けた。その後もアップデートされ続けてきたが、去年あたりからじわじわと人気が高まってきている。近年は裸足に近い感覚で足本来の機能を引き出すベアフットシューズが台頭したり、自然の中でランニングやエクササイズに打ち込む人が増えているため、生活スタイルにあうということで取り入れる人もいるだろう。

ナイキ「エアリフト」を履くサラ・ジェシカ・パーカー(2002) Photo_ Shutterstock/Aflo
SARAH JESSICA PARKER WITH HER HUSBAND MATTHEW BRODERICK, HAVING LUNCH, GREENWICH VILLAGE, NEW YORK, AMERICA - 08 NOV 2002ナイキ「エアリフト」を履くサラ・ジェシカ・パーカー(2002) Photo: Shutterstock/Aflo

なによりこのデザインは、トレンドのバレエスニーカーやメゾン マルジェラMAISON MARGIELA)の名作タビブーツ、さらに日本人にとっては足袋を連想させる。こうしたアイテムが以前よりも市民権を得た今、ぐっと手を出しやすくなったはずだ。ナイキを象徴するスウッシュも控えめに入っているだけなので、スポーティすぎずに活発な印象を演出し、モードにもカジュアルにもハマってくれる。

さらにサンダル感覚の軽やかさに反してソールにボリュームがあるため、秋冬にも活躍してくれること間違いなし。短めのダウンジャケットも良し、もしくはロングコートの足もとからのぞかせるのも良さそうだ。甲の隙間からお気に入りのソックス(もちろん五本指のもので)を見せれば、コーディネートに抜け感が生まれる。さらには比較的買いやすい価格も嬉しいポイント。年中出番がありそうなナイキの変化球をワードローブに加えてみては?

初めて挑戦する人にも最適なオールブラックのノーマルモデル。調節可能なストラップで、足を簡単に滑り込ませることができる。ヒールにはAirクッショニングを搭載。素足のような履き心地を楽しんで。

2016年に初登場した、通気性に優れた軽量のメッシュアッパー。そよ風のように涼しい状態をキープしてくれる。アウトソールのラバーには丈夫なトレッドを採用することで、耐久性とトラクションを強化。

滑らかで耐久性に優れたレザーアッパーを使用。気分も上がるスペーシーなシルバーで、ステッチも存在感を放つ。モードなアイテムとあわせたい一足。

2本のベルトストラップが目を引くエア リフト ブリーズ。ステッチに施されたフリル調のデザインがキュートな印象を醸し出す。依然涼しくなる気配がない猛暑でも、足もとを優雅に飾ってみて。

バレエシューズ風のエア リフト。リボンをあしらうことで、フィット感だけでなく自分好みのスタイルにカスタマイズ可能。近年のキーワードであるバレエコア香るデザインで、いつものコーディネートに新たなリズムが生まれる。

Text: Ryo Todoriki Editor: Reona Kondo

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