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ビアガーデンに夏祭り…「北海道の夏の風物詩」といえば?小さな額縁の世界の中に詰め込まれた物語【道産子ミニチュアごはん図鑑vol.10】

  • 2025.8.18

北海道の“おいしい”がギュッと詰まった、驚くほど小さなミニチュアの世界へようこそ!
北海道出身のミニチュア作家・碧aoさんが、大好きな故郷の味と記憶を、指先ほどの小さな作品として紡ぎます。

Sitakke
連載「道産子ミニチュアごはん図鑑」

北海道出身で、現在は横浜在住の碧aoさん。「北海道の食文化が恋しい!」という思いをきっかけに、2年ほど前からミニチュアづくりをスタートしました。“リアルだけどかわいい”作品作りをモットーに、北海道の味を繊細なミニチュアとして表現しています。

道産子ミニチュアごはんvol.10 「北海道の夏の風景」

祭囃子の音に胸を躍らせた子どもの頃。
浴衣姿の人を見かけて、「今日は何かあるのかな?」とワクワクした夜。
暑い外で友人と飲んだ、冷たいビール…。

あなたにとって「北海道の夏の風物詩」と聞いて思い浮かべるのは、どんなシーンでしょうか?

今回ご紹介するのは、そんな北海道のひと夏の風景を、ぎゅっと切り取った「額縁ミニチュア」シリーズです。

額縁ミニチュア①北海道の夏祭り

まず1つ目は、「夏祭り」。札幌市民にとって夏の始まりを感じさせる、北海道神宮の札幌まつりをイメージして作られました。

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札幌まつりは北海道神宮の例祭の通称で、毎年6月14、15、16日に斎行されています。

期間中境内では奉納舞台が行われ、屋台が軒を連ねています。中島公園では屋台やお化け屋敷なども催されており、街を挙げてのお祭りとなっています。まだ肌寒さの残る日も多い6月という時期に行われる札幌まつりは、まさに北海道民にとって「夏の訪れを告げる」風物詩です。

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PIXTA### 碧aoさんによる作品解説

北海道に住んでいた頃から訪れている神社です。地元である北海道に帰省した際にも、初詣や祈祷時には北海道神宮にお世話になっております。大人になってからは済んだ空気と夏と冬で見られる美しい景色が恋しく、ふと訪れたくなるパワースポットです。手水舎と木に結ばれたおみくじ、絵馬のミニチュアを制作しました。また、北海道神宮では必ず食べる大好きな「判官さま」も欠かせません♪

作品サイズ:10×10の額縁

苦労・工夫したポイント
竹から流れる水で凛とした空気を表現しました。奥の石はレジンで水で濡れている様子を再現しています。竹の材料はストローからできています。身近にあるものでいかに本物らしくミニチュア化できるかが私のこだわりです。

「判官さま」とは?

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右下に添えられたお菓子のミニチュアに、ピンとくる人もいるかもしれません。

これは、北海道神宮内にある「六花亭神宮茶屋店」”だけ”でしか購入できない、限定商品の名物・「判官さま」です。

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「判官さま」1個140円

やわらかく突き上げたそば粉入りの餅で粒あんを包んだ判官さまは、店頭で焼き目をつけられ、あつあつで提供されるんだとか。

「判官さま」という名称は、北海道神宮にゆかりの深い島義勇判官にちなんでつけられたとか。

ミニチュアの焼き目の再現が細かくて驚きです!

額縁ミニチュア②さっぽろビヤガーデン

2つ目の額縁ミニチュアは、「さっぽろビヤガーデン」!

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毎年7月中旬~8月中旬に大通公園で開催される、日本最大級のビヤガーデン。

夏休みシーズンど真ん中のこのイベントは、観光客から地元民まで、幅広く愛され続ける札幌の夏を代表するイベントです。

このビヤガーデンが始まると、「夏だな!」と感じる北海道民も多いのではないでしょうか。

碧aoさんによる作品解説

北海道の夏の風物詩といえば、「さっぽろビヤガーデン」。若い頃は仕事帰りに行きました(笑)。ビヤガーデンで目を引くのはあの大きなタワーピッチャー。タワーピッチャーからジョッキにビールを注ぐ様子をミニチュアにしました。また、おつまみプレートも少しおしゃれに「人参ラぺ・生ハム・チーズ・サラダ・キッシュ」を盛り付けました。今回は大通公園の夏を再現しましたが、春のさっぽろライラックまつり、秋のさっぽろオータムフェスト、冬のさっぽろ雪まつりなど札幌大通公園の美しい四季をミニチュアで再現してみたいです。

作品サイズ:10×10の額縁

苦労・工夫したポイント
ビールが入っている筒はストローを使いました。黒いつまみはつまようじの上の部分を黒く塗りました。ピッチャーから注がれているジョッキの液体と泡の割合はもちろん7:3。ジョッキからこぼれでる泡で躍動感を出しました♪

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「タワーピッチャー」とは?

このタワーピッチャーとは、さっぽろビヤガーデン会場内「キリン一番搾りガーデン」名物の、「びっくりタワーピッチャー」!6リットルのビールが入った巨大な筒状のピッチャーは、会場内でもひと際存在感を放ちます。

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手前にそびえるタワーピッチャー。まさに”びっくり”!なサイズ感です。

大人数で囲めば、お祭り気分が盛り上がること間違いなし! タワーピッチャーを真ん中に、ひと夏の思い出を注ぎ合ってみては。

今回は、「北海道の夏の風物詩」をテーマにした額縁ミニチュアシリーズをご紹介しました。北海道の“夏の魅力”を、ミニチュアの世界を通じて感じていただけましたか?

この小さくキュートな作品が、北海道の豊かな食文化の魅力と出会うきっかけになりますように…!

<ミニチュア作家「碧ao」プロフィール>
北海道・札幌市出身、2児の母。札幌で7年間、栄養士として勤務した後、横浜に移住。2022年頃、「北海道が恋しい!」という思いをきっかけに、北海道の料理をミニチュアで再現する活動をスタート。
北海道愛あふれるミニチュアで地元を懐かしみつつ、大好きな故郷に貢献したく活動しております。“リアルだけど可愛い”作品作りがモットーです。わたしと同じく北海道が大好きな方の心に響いたら嬉しいです!

X:@miniatureaosan
Instagram: @miniature.aosan_1625
minne(作品販売):@taichanmam16

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編集:Sitakke編集部YASU子

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