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「この景色を見るためだったら苦ではない」北海道の農業は、絶景に出会える 小麦の収穫に密着/十勝・帯広市

  • 2025.8.17

数多くの「絶景」を持つ北海道。
観光情報にはなかなか載っていない、「日常の絶景」も多くあります。

今回は、HBC帯広放送局のカメラマン・大内孝哉さんが撮影した、小麦の収穫の風景をお届けします。

連載「テレビカメラマンがとらえた“一瞬”の北海道」

圧巻 小麦の収穫

7月初旬から十勝管内は30度以上の気温が続き、中旬になると35度以上、40度近い日がありました。
私も暑さの取材を何度も重ね、7月だけで昨年全体の暑さ取材の数を超えるほどです。

前回、6月の新緑の秋蒔き小麦の色合い豊かな景色の風景をお送りいたしましたが、7月中旬の十勝平野を見渡してみると、新緑の色合いから一気に、統一された黄金色の光景になりました。

そんな中、いつも仲良くさせていただいている農家さん、帯広の『井上農場』の井上さんから連絡があり、「明日、小麦を刈りますよ〜、コンバイン乗せてあげられるよー!」とお誘いを受けました。

これは行かなければっ!!

小麦の収穫風景にお邪魔させていただきました!

今回は、広大な小麦畑を大きなコンバインで進み収穫する、圧巻の風景をお送りいたします。

Sitakke

・撮影日:2025年7月
・場所:帯広市『井上農場』

・シャッター速度 1/8000
・絞り f/2.8
・ISO 500

・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom

皆さん、小麦の収穫風景はテレビなどで見たことはありましたか?

僕は帯広に引っ越してくるまで、見たことがありませんでした。

Sitakke

・撮影日:2025年7月
・場所:帯広市『井上農場』

・シャッター速度 1/5000
・絞り f/2.8
・ISO 125

・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom

Sitakke

・撮影日:2025年7月
・場所:帯広市『井上農場』

・シャッター速度 1/1000
・絞り f/5.6
・ISO 250

・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom

「ガガガッ」と音を立て、どんどん小麦畑の中を進んで刈り取っていきます。

一見、麦わらをいっぺんに刈っているように見えるのですが、コンバイン内で小麦の粒と麦わらを分離し、刈り取られたわらは畑へ残し、小麦の粒だけコンバイン内で収穫します。

なんて優れた収穫作業車なのでしょう。

Sitakke

・撮影日:2025年7月
・場所:帯広市『井上農場』

・シャッター速度 1/100
・絞り f/10
・ISO 3200

・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom

同乗させていただいたコンバインの乗り心地はとても良く、フロント窓ガラスが広いため、景観がとても美しいです。

Sitakke

・撮影日:2025年7月
・場所:帯広市『井上農場』

・シャッター速度 1/4000
・絞り f/5.0
・ISO 3200

・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom

井上さんは「ここは自分の家から少し離れた畑だけど、この景色を見るためだったら来るのは苦ではない」と言っていました。

Sitakke

・撮影日:2025年7月
・場所:帯広市『井上農場』

・シャッター速度 1/250
・絞り f/3.5
・ISO 125

・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom

Sitakke

・撮影日:2025年7月
・場所:帯広市『井上農場』

・シャッター速度 1/250
・絞り f/3.5
・ISO 125

・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom

コンバインは、自分が想像していたよりかなり大きく、これを運転し収穫を進めていることが本当に凄いなと感じました。

井上さんの目つきもハンドルを運転する手つきもとても真剣で、安全に収穫作業することの大変さを横でヒシヒシと感じていました。

Sitakke

・撮影日:2025年7月
・場所:帯広市『井上農場』

・シャッター速度 1/5000
・絞り f/2.8
・ISO 125

・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom

お話を伺ったところ、コンバインは近隣農家さんが共同で管理をしているそうです。
なので自分の畑だけで使うわけではなく、自分の畑が終われば他の人の畑へと作業を移していき、近隣農家さんの共同作業で十勝管内の小麦の収穫は進んでいきます。

収穫された小麦がいっぱいになると、畑の外にトラックが待ち構えています。

そこへ収穫された小麦が流され、工場へと運ばれます。

Sitakke

・撮影日:2025年7月
・場所:帯広市『井上農場』

・シャッター速度 1/100
・絞り f/10
・ISO 250

・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom

これが刈り取られた小麦です。

Sitakke

・撮影日:2025年7月
・場所:帯広市『井上農場』

・シャッター速度 1/1600
・絞り f/5.6
・ISO 800

・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom

触らせていただくと、しっかりとした大きな実で乾燥していてサラサラです。

これが、工場へ出荷され小麦粉へと変わります。

Sitakke

・撮影日:2025年7月
・場所:帯広市『井上農場』

・シャッター速度 1/8000
・絞り f/2.8
・ISO 200

・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom

一年前の秋に種を蒔き、厳しい冬を越し、暖かくなると成長を始め、新緑の色から黄金色へと変わり、やっと収穫される。

そして様々な食品へと変わり、私たち消費者の元に届きます。作物にもしっかりとストーリーがありますよね。

十勝に住んでいると、その季節の美味しい食材が、札幌に住んでいたときより身近にあり、食べることができていると思います。

そこには、生産者の農家さんの日々の努力があって食べることができるんだと、実際に自分も農業に触れてみて分かったことが多々あります。

今回のような収穫体験は、転勤がなければ経験できなかったと思います。支局で勤務する醍醐味だなと感じました。

井上農場さん、撮影させていただきありがとうございました。

これからも旬な作物も含め、十勝平野の色々な視点の「絶景」をお届けできたらと思います。

景色と一緒に楽しみたい、十勝の味

ドライブのついでに、帯広市内にある「十勝たいやき専科 山鯛.」さんのバニラソフトクリームを食べに行きました!

Sitakke
バニラソフトクリーム(370円)

ここの特徴はパリパリのたい焼きのふちがソフトクリームに添えられていることです!

これをスプーン代わりにしてもOK、ソフトクリームと一緒に食べてもOK、まろやかな甘味あるソフトクリームと相性ばっちりです!

たい焼きもとても美味しいので、帯広に来た際はぜひ寄ってみてはいかがでしょうか。

連載「テレビカメラマンがとらえた“一瞬”の北海道」

撮影・文:HBC帯広放送局 大内孝哉
2015年からテレビカメラマンとして、主にニュースやドキュメンタリーを撮影。担当作品に映画/ドキュメンタリー「ヤジと民主主義」「クマと民主主義」や、ドキュメンタリー「核と民主主義」「ベトナムのカミさん〜共生社会の行方〜」「101歳のことば ~生活図画事件 最後の生き証人~」など。
2023年10月から帯広支局に異動。インスタグラム@takayasunset0921では、プライベートで撮影した北海道の写真を公開中。

編集:Sitakke編集部IKU

※掲載の内容は記事執筆時(2025年8月)の情報に基づきます

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