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「続編もなく8年放置してるのヤバい」“衝撃のラスト”に熱望の声が殺到…「日本では珍しいドラマ」“規格外の作品力”に大絶賛の傑作

  • 2025.9.24

素晴らしいドラマは、最終回の寂しさと同時に、「もっとこの世界を見ていたい」という強い願いを視聴者に残します。魅力的な登場人物たちのその後の人生に思いを馳せ、未回収の伏線の先に広がる物語を想像してしまう。今回は、そんな“続編が熱望されるドラマ”5選をセレクトしました。

本記事では第3弾として、2017年放送のドラマ『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』(フジテレビ系)をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“続編が熱望されるドラマ”『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』

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森永製菓「気配りチョコ」の記者発表会に出席した西島秀俊(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):ドラマ『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』(フジテレビ系)
  • 放送期間:2017年4月11日~6月13日

あらすじ

公安機動捜査隊特捜班は、警察庁警備局長・鍛冶大輝(長塚京三)の直轄で組織された秘密部隊。このチームには、元自衛隊員で驚異的な身体能力を持つ稲見朗(小栗旬)や、元公安の捜査員で冷静沈着な田丸三郎(西島秀俊)をはじめ、班長・吉永三成(田中哲司)、爆弾処理のエキスパート・樫井勇輔(野間口徹)、サイバー情報の分析スペシャリスト・大山玲(新木優子)といった各分野から選りすぐられた5人のスペシャリストが集められました。

彼らに与えられる任務は、テロや政治的な事件、スパイ活動など、国家の存亡に関わる重大な危機を秘密裏に捜査し、解決すること。現代社会では、常識では考えられないような規格外の事件が次々と発生しており、特捜班はそうした国家のCRISIS(危機)に立ち向かっていきます。しかし、彼らは事件を追うなかで、凶悪な犯人だけでなく、国家そのものが隠そうとする不都合な真実や闇に直面し―。

ドラマ『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』の見どころ※ネタバレあり

ドラマ『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』の根幹をなす魅力は、原案・脚本を手掛けた金城一紀さんならではの、徹底的にリアルを追求した世界観にあります。小栗旬さんや西島秀俊さんら特捜班メンバーが繰り広げるアクションは、単なる派手さではなく、格闘術“カリ・シラット”を取り入れた実戦的かつスピーディーな描写が特徴です。その息を呑むほどの格闘シーンと並行して描かれるのは、テロや国家規模の陰謀といった現代社会の闇。彼らは時に法を逸脱する手段も辞さず、規格外の事件に立ち向かっていきます。リアルなアクションと善悪の境界線を問う重厚なストーリーが巧みに融合し、他の刑事ドラマとは一線を画す作品となりました。

また、本作が今なお語り継がれる最大の理由は衝撃的なラストシーン。国に裏切られ、信じていた正義を見失った特捜班のメンバーたちが、テロリストへと変貌することを匂わせる絶望的な場面で物語は幕を閉じます。この結末は、視聴者に強烈なインパクトを残すとともに、特捜班メンバーのその後に強く興味を抱かせる内容でした。しかし、2017年6月13日に最終回が放送されて以降、続編の放送どころか制作を示唆する発表すらされていません。そのため、SNSでは「続編もなく8年も放置してるのヤバい」「未だに続編を待ってる」といった続編を渇望する声で溢れていました。

「日本では珍しいドラマ」“規格外の作品力”で魅せた名作

直木賞作家・金城一紀さんが原案・脚本を手掛け、小栗旬さんと西島秀俊さんが共演。規格外のアクションと重厚なストーリーで、大きな話題を呼んだドラマ『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』。そのあまりに挑戦的な脚本や演出は、主演俳優たちでさえその実現を疑っていたという、意外な制作秘話がありました。エンタメ業界に関するニュースや情報を配信する「エンタメOVO」にて、小栗さんは企画を知ったときの率直な思いを語っています。

話を聞いているだけでもすっげー面白そうと思いつつ、聞けば聞くほど実現するのはなかなか難しいだろうなと出典:『【インタビュー】世代を超え認め合う小栗旬と西島秀俊 構想5年の骨太アクションドラマで共演』(エンタメOVO)2017年4月1日

その思いは、共演した西島さんも同様でした。同インタビューにて、アクションの練習を重ねながらも、そのあまりのスケールの大きさに半信半疑だったと明かしています。

(アクションの)けいこをしながら、でも正直(撮影には)入らないだろうと思っていました。「どうやって撮るんだろう」と出典:『【インタビュー】世代を超え認め合う小栗旬と西島秀俊 構想5年の骨太アクションドラマで共演』(エンタメOVO)2017年4月1日

主演俳優たちが「実現は難しい」「撮影に入らないだろう」とまで思うほど、規格外のスケールで制作された本作。構想に5年をかけた制作陣と、血のにじむような稽古で鍛え上げた俳優陣の凄まじい熱量は多くの視聴者の胸を打ち、続編を熱望される作品となりました。SNSでも「日本では珍しいドラマ」「完璧に面白かった」と、その完成度に大絶賛する声が多く見られました。

まだドラマ『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』を観たことがない方、また本記事を読んで興味を持っていただけた方は、“規格外の本格アクションエンターテイメント”をぜひご覧ください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です