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「唯一続編が観たいドラマ」「続編は難しいのかなぁ」放送から6年、止まない“熱望の声”…「非常に誠実」“原作者大絶賛”の至高作

  • 2025.9.23

素晴らしいドラマは、最終回の寂しさと同時に「もっとこの世界を見ていたい」という強い願いを視聴者に残します。魅力的な登場人物たちのその後の人生に思いを馳せ、未回収の伏線の先に広がる物語を想像してしまう。今回は、そんな“続編が熱望されるドラマ”5選をセレクトしました。

本記事では第2弾として、2019年放送のドラマ『インハンド』(TBS系)をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“続編が熱望されるドラマ”『インハンド』

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撮影に応じる山下智久(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):ドラマ『インハンド』(TBS系)
  • 放送期間:2019年4月12日~6月21日

あらすじ

朱戸アオさんの同名漫画を原作に、TBS系列で実写ドラマ化。

寄生虫学者である紐倉哲(山下智久)は、巨大な植物園を改造した研究室に引きこもる、右手が義手の天才科学者。彼は人嫌いでドSな変わり者ですが、博識で天才的な頭脳を持っています。

そんな彼の元に、内閣官房サイエンス・メディカル対策室の美人官僚・牧野巴(菜々緒)が訪れます。彼女の依頼は、ある病院で心筋梗塞で亡くなった複数の患者が、日本では稀な感染症「シャーガス病」に感染している可能性があるという、匿名の告発を調査してほしいというものでした。

役人への協力を嫌う紐倉でしたが、牧野が提示したある交換条件に乗り、この難事件に挑むことに。2人は早速、患者を診たお人好しの医師・高家春馬(濱田岳)の元を訪れ、協力を得て調査を開始します。調査を進めるうち、彼らはやがて10年前に起きたある事件へとたどり着きます―。

ドラマ『インハンド』の見どころ※ネタバレあり

ドラマ『インハンド』の最大の魅力は、山下智久演じる寄生虫を専門とする天才科学者・紐倉哲という、極めてユニークな主人公像にあります。寄生虫や未知の病原体が絡む難事件となると、膨大な知識と独特なアプローチで誰にも解けない謎を鮮やかに解き明かしていく姿に目が離せません。単なる医療ドラマや刑事ドラマの枠を超えた“サイエンスミステリー”という斬新な切り口と、濱田岳さん演じるお人好しの助手、菜々緒さん演じるクールな美人官僚との絶妙なチームワークが、本作ならではの面白さを生み出しました。

また、紐倉の過去、特に義手になった理由に隠された壮大な謎も見どころです。一話完結で事件を解決していく爽快感と並行し、紐倉の過去を知る人物の登場によって、シリアスでミステリアスな展開が深まっていきます。この巧みなストーリー構成が、視聴者を強く惹きつけ、放送終了後もSNSでは「唯一続編が観たいドラマ」「続編は難しいのかなぁ」といった声が数多く寄せられました。紐倉たちのその後の物語をもっと見たいと思わせるほど、本作が強烈な魅力を持っていることが何よりの証拠でしょう。

「原作からの改変も魂が同じなら問題ない」原作者が明かす原作改変への本音

朱戸アオさんの人気漫画を原作としたドラマ『インハンド』ですが、原作ファンを中心に「原作と結構違いがあるみたい」といった、原作からの変更点を指摘する声も上がっているようです。しかし、朱戸さんは自身のX(旧Twitter)にて、本作の“原作改変”について以下のようにコメントしました。

最初から「好きにやってください。」と言ったけれど、原作からの改変も魂が同じなら問題ないんですよ。脚本のチェックもしっかりさせていただけたし、非常に誠実に作品作りをしてくださったと思っています。
出典:朱戸アオ「インハンド」3/12単行本6巻発売「ウイルス事件簿」連載中 X 2024年1月27日投稿

原作者との誠実な対話を通じて、原作の魂を尊重しながらもドラマならではの魅力を加えるという理想的な制作スタイルは、視聴者の心にもしっかりと届いていました。ドラマを観た方からは、「原作をうまくアレンジして構成もキャラもセリフも抜群」「原作にない部分もすごい面白かった」といった称賛の声が相次ぎ、原作ファンと新規視聴者の双方から絶大な支持を得ることに成功したのです。

まだドラマ『インハンド』を観たことがない方、また本記事を読んで興味を持っていただけた方は、“天才寄生虫学者が難事件に挑む物語”をぜひご覧ください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です