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「お蔵入り?」「なんて事してくれたの」 “降板トラブル勃発”で公開中止を危惧する声も…だけど「最高傑作」称賛殺到の名映画

  • 2025.10.9

映画やドラマの中には、キャスティングの交代が思わぬ名演を生み出す作品があります。今回は、その中から「代役が快演で魅せた映画作品」を5つセレクトしました。本記事ではその第4弾として、映画『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』(KADOKAWA)をご紹介します。降板・撮り直しという逆境を乗り越え、代役の自然な演技が作品に新たな温かみをもたらした本作の魅力とは――。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

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映画『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』舞台あいさつに参加した榮倉奈々(C)SANKEI
  • 作品名(配給):映画『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』(KADOKAWA)
  • 公開日:2018年6月8日
  • 出演:榮倉奈々 ( 加賀美ちえ 役)

結婚3年目を迎えたサラリーマンのじゅん(安田顕)が、ある日いつものように仕事を終えて帰宅すると、玄関で妻のちえ(榮倉奈々)が血を流して倒れていました。驚きと混乱の中で駆け寄るじゅんでしたが、なんとそれはケチャップ。ちえは“死んだふり”をしていたのです。理由を尋ねても、ちえは「驚きましたか?」と笑うだけでした。

翌日も、その次の日も、ちえはワニに食べられたり、矢が刺さったり、銃で撃たれたりと、毎日のように手の込んだ“死んだふり”を繰り返します。最初は呆れていたじゅんも、次第にその行動の裏に何か理由があるのではと不安を覚えるようになります。しかし、何を聞いても、ちえは「月が綺麗ですね」と笑って答えるばかり。その姿に戸惑いながらも、じゅんは彼女の心の奥に隠された思いを探ろうとするのでした。

そんなある日、ちえを男手ひとつで育ててくれた父親が倒れてしまいます。感情を抑えきれずに泣き出すちえ。意識を取り戻した父親から、じゅんは「ちえが泣いたのは母親が死んで以来だ」と聞かされます。幼い頃のちえは、元気をなくした父を励ますため、毎日のように“かくれんぼ”を仕掛けていたというのです。その話を聞いたじゅんは、ようやく妻の行動の意味に気づきはじめます。

物語の終盤、思い出の場所で再び笑い合う二人。“死んだふり”の理由が明かされることはありませんが、互いを見つめ合うその姿からは、言葉を超えた愛情と絆が静かに伝わってくるのでした――。

“死んだふり”から始まる夫婦再生──奇想天外でハートフルな愛の物語

『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』は、2010年に「Yahoo!知恵袋」に投稿された実際の質問から生まれた物語です。「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。どういうことなのでしょうか?」という一文がネット上で話題を呼び、ボーカロイド曲コミックエッセイを経て、実写映画化されました。

監督は『私はいったい、何と闘っているのか』『神様はバリにいる』などで知られる李闘士男さん、脚本は『金の国 水の国』『ずっと独身でいるつもり?』『美しい彼〜eternal〜』を手がけた坪田文さんが担当しています。

作品の舞台となるのは、結婚3年目の夫婦が暮らすごく普通の家庭。奇想天外な“死んだふり”という行動を通して、夫婦のすれ違いや思いやり、そして一緒に過ごす日々の尊さを描き出しています。主演を務めた榮倉奈々さんと安田顕さんが織りなす自然体の掛け合いは温かく、凸凹ながらも息の合った夫婦像に多くの共感が寄せられました。

ちえの“死んだふり”は15パターンにも及び、ワニに食べられるものから宇宙人にさらわれるものまで、ユーモラスで少し切ない演出が続きます。そこに流れるのは、日常の中で見失いがちな「相手を想う気持ち」。単なるコメディにとどまらず、夫婦の絆を見つめ直すハートフルな物語です。

また、本作には安田顕さん、大谷亮平さん、野々すみ花さん、浅野和之さんら実力派キャストが脇を固めました。

なかでも主演の榮倉奈々さんには、「可愛い」「笑顔が魅力的」といった声が多く寄せられています。「最高」「あり得ないくらい素敵」と絶賛するコメントもあり、彼女の存在が作品の魅力を引き立てたことが伝わってきます。「榮倉奈々になりたい」と憧れるファンもいるほどで、その明るさと優しさが観客の心をつかみました。

本作の主題歌には、活動の「完結」を公表したチャットモンチーさんの書き下ろし曲『I Laugh You』を起用。彼女たちの最後の作品が、映画のラストを彩りました。

降板から再出発へ ─ “代役の快演”で奇跡の公開を果たした感動作

本作の制作は、思いがけない試練に見舞われました。じゅんの後輩・佐野役として当初キャスティングされていた小出恵介さんが、未成年との飲酒および交遊が報じられ、無期限の活動停止処分により降板したのです。「小出恵介出るなら観たいと思ってたけど…」など小出さんのファンからは悲痛の声が見られ、「どうなるの…」「お蔵入り?」「マジかよ…」「なんて事してくれたの」など公開を心待ちにしていた方からの危惧する声も見られました。

一時は公開が危ぶまれましたが、「劇場で観たい」「公開やめないで」という声がSNSや配給会社に多数寄せられたことを受け、制作陣は再撮影と再編集を決断。公開は当初予定していた2018年春から初夏へと延期され、急きょ代役として抜擢された大谷亮平さんを迎えて撮り直しが行われました。

しかし、無事に公開されたことで「お蔵入りしなくて良かった…」「代役が大谷亮平で嬉しい」と安堵する声や歓喜の声が多数寄せられています。

また作品全体についても、「ハッピーな映画」「大笑いした「面白かった「最高傑作」といった感想や「夫婦の掛け合いが好き」という声が多く、榮倉奈々さんと安田顕さんの自然なやり取りが好評でした。また「あんな奥さんになりたい」と憧れるコメントも見られ、ちえの明るさと優しさが印象に残ったようです。

さらに、「涙腺が崩壊した」「心が温かくなった」という声も多く、笑いの中に感動が息づいていたことが伝わってきます。代役として出演した大谷亮平さんの自然体の演技が視聴者を魅了し、完成度の高い作品となった本作は、まさに「代役が快演で魅せた映画作品」です。


※記事は執筆時点の情報です